ガントレット
午後のロードショー大好きなパート主婦です。
今回は午後ロー8月22日放送ガントレットの感想です。
公開 1997年
監督 クリントイーストウッド
公開当時 クリントイーストウッド46歳 ソンドラロック33歳
刑事のショックリーは、ある裁判の証人として出廷予定の娼婦マリーを護送するように命じられる。スキャンダルをもみ消そうと、二人を殺害しようとする上役との対決を描く…
古い映画なので適当に流し見ようと思っていたのですが、相手役のソンドラ・ロックの魅力で最後まで真剣に見てしまいました。
彼女は「ダーティハリー4」でもクリントイーストウッドと共演しており、その時は復讐に燃える陰のある女性を演じていましたが、今作では意外にもコメディエンヌの素養を見せています。
マリーの家やバスへの原型が失われるほどの銃撃はすさまじく、まるで戦場のようで、アクション映画で良く使われる「蜂の巣にする」とはまさにこの事ですね。
個人のスキャンダルをもみ消すための殺人としては過激過ぎる気がします。
グランドキャニオンをバックに美女をバイクの後ろに乗せ疾走するシーンや、尋常でないほど激しい銃撃など、イーストウッドはストーリーよりも映像を重視していたのではないでしょうか。
ソンドラ・ロックは娼婦でありながら少女のように純粋な面を持つ、まさにアンヴィヴァレントな女性の役を魅力的に演じていました。
彼女は物事の真理をズバッと言い当てる頭の良さと、上役の陰謀を直感で見抜く勘の良さがあるのです。
イーストウッド演じる刑事のショックリーと丁々発止とやり合うのも小気味良いですね。
ショックリーがバイク野郎に暴行された時も、体を張って彼を助けるのも彼女の優しさを感じます。
ショックリーからプレゼントされたバラの花束を最後まで大事そうに持っているのがいじらしいですね。
彼女は男性から花を贈られたことなど無いのではないでしょうか。
一生懸命で不器用、その不憫さが彼女を可愛くいじらしく見せるのです。
やさぐれた刑事と薹が立った娼婦、人生の敗者同志が心を寄せ合い助け合うのは見ていて胸が熱くなります。
「ガントレット」とは、複数の人間が棍棒を持って向かい合って並ぶ列の間を、体を叩かれながら歩いて抜ける刑罰の事のようです。
映画のタイトルは、ラストのバスへの銃撃シーンになぞらえてのネーミングだと思うのですが、これがわかる者は少ないでしょうね。
激しい銃撃シーンは武装していない人間に対してあまりにも過剰で、まるで理にかなっていないのですが、そんなことはどうでもいい!といった潔さが良いですね。
「明日に向かって撃て」や「テルマ&ルイーズ」のように、愛し合う二人は砲弾によりあえなく命を落とす… かと思いきやバスから降りた二人は検事に真実を吐かせ黒幕の長官を銃殺、真実を伝えるべく市庁舎へと寄り添って歩き出すのです。
イーストウッドとソンドラ・ロックはこの頃、私生活でもパートナーで、自らが監督する映画に何度も登場させるなど、よほど相性が良かったのでしょうね。
イーストウッド映画の美学を解さない私のような者からすれば、この映画はやや荒唐無稽で男のロマン満載な印象を受けるのですが、意外にもこの作品を名作と称する意見が多いのですね。
今日も無事に家に帰って午後ローを見れていることに感謝😌です。
総合評価★★★★★
ストーリー ★
午後ロー親和性★★★★★
流し見許容度 ★★★★★
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画像引用元
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