ザ・インターネット

2022年4月23日2023年4月2日

午後のロードショー大好きなパート主婦です。
今回は午後ロー４月２０日放送のザ・インターネットの感想です。

公開　　　１９９５年
監督　　　アーウィン・ウィンクラー
公開当時　サンドラ・ブロック３０歳

「ザ・インターネット」…　タイトルを見ただけで脱力するような時代感があります。
２５年前の映画なのですね。
１９９５年といえばWindows９５が発売になり、一般家庭でもやっとパソコンが普及し始めた時期ではないでしょうか。
家から一歩も出ずに仕事をし、オンラインでピザを注文、非対面ですべて事足りてしまう世界を震える思いで見ていた私も、今や買い物から銀行振り込みまでネットで行うようになり、スマートフォンが手放せない人間になってしまっているのです。

フリーのコンピュータープログラマー、アンジェラは危険な機密情報が入ったフロッピーディスクを手にした事から、コンピューターテロリストに命を狙われることになる…

サンドラ・ブロック演じるアンジェラはフリーのプログラマーなのですが、アメリカではこの頃からリモートワークが普通に行われていたのですね。

アンジェラは、リモートワークで普段あまり人と接触してないわりにメイクもバッチリ、あか抜けた美人なのです。
もう少しもっさりしたオタク系美女の設定でも良かったですね。
私は彼女の外見の違和感で映画に対する興味を半分失ってしまいました。
ちょっとけだるくて眠そうな声優の松本梨香さんの吹き替えだけがキャラクターを立てていましたね。

６年ぶりの休暇で訪れたビーチで、黒ビキニでくつろぐアンジェラ…　これは明らかにナンパ待ちですね。
一人でリゾートへ旅行なんて寂しくないかと思いましたが、恋人は現地調達といったところでしょうか。

案の定、そこそこのイケメンが声を掛けてくるのですが、二人はあっという間に意気投合、一夜を共にする関係になるのです。
あまりにもノリが良すぎないかとも思うのですが、まあリゾートでハイテンションになっているのでしょうね…

ジャックの正体はサイバーテロリストで、巨大な陰謀の証拠となるフロッピーディスクの内容を知るアンジェラを殺害し、ディスクを奪うのが目的だったのです。
アンジェラは元彼の精神科医や友人を頼りながらジャックから始終逃げ回るのですが、この展開は「逃亡者」に似ていますね。
彼女は仕事柄家に引きこもり、ご近所、友人との付き合いも希薄だったため、サイバーテロリストの策略で自らの存在が抹殺された時も、彼女本人だと証明してくれる人が誰もいないのです。この辺は恐怖を感じますね。

ラスト、アンジェラはジャックに肉弾戦で勝負を挑み、見事勝利するのです。
元彼や友人を殺された恨み、「なめたらあかんぜよ‼」といったところでしょうか。

事件解決後、アンジェラは元居た家で認知症の母親と共に暮らし、ご近所とも適度にコミュニケーションをとりながら生活するのです。
一日中パソコンとだけ向き合う生活はやはり人間的ではありませんね。

サスペンスとしてはそこそこ先が読め、緊張感はやや足りないかもしれません。
サンドラ・ブロックの美しさと顔の圧、顔力でもっていたような作品ですね。
彼女は現在５７歳なのですが、ほとんど変わらぬ外見を維持しているのがさすがですね。
今年の６月に最新作「ザ・ロストシティ」が公開されますが、数十年にわたってハリウッドで主役を演じ続けているのが驚異的です。
ハリウッド女優らしからぬ親しみやすさと愛嬌が人気の理由でしょうか。