アンロック/陰謀のコード

2022年9月4日2023年4月26日

午後のロードショー大好きなパート主婦です。
今回は午後ロー８月３１日放送アンロック/陰謀のコードの感想です。

公開　２０１７年
監督　マイケル・アプテッド
公開当時　　ノオミ・ラパス３７歳　ジョン・マルコヴィッチ６２歳　オーランド・ブルーム４０歳　トニ・コレット４４歳　マイケル・ダグラス７２歳

ロンドン在住のCＩＡ尋問官のアリスは、バイオテロ計画に関する尋問を命ぜられる。しかし、その指令には巧妙な罠が仕組まれていた。彼女は容疑者として英米両政府から追われながらテロを阻止すべく奔走する。

ノオミ・ラパスはハリウッド映画で主役を張るにはちょっと華が無い女優ですね。
テレビ業界用語で言うところの「画持ちが悪い」といった所でしょうか。

主演は当然美形であるべきという概念が間違っているのかもしれませんが、私は彼女が主演であることの違和感に最後まで慣れる事ができませんでした。
ノオミ・ラパスの事を知らず、映画を途中から見た人は彼女が主役だと気づくのに少し時間がかかったのではないでしょうか。

彼女の大きめの顔(他の出演者比)と高く張った頬骨、長い人中といい、失礼ながら彼女の風貌は敵方の女殺し屋といった風情で、百花繚乱咲き乱れるハリウッド俳優の中では彼女のルックスは寂しいと言わざる得ません。
１６３センチのごく普通の等身なのですが、やはり画面で映えるには７等身は必要ですね。
私は彼女を見て改めて等身の重要さを感じました。
アリスはCIAの凄腕の尋問官であり、原題の「Unlocked」は「完落ち」という意味なのですね。

ストーリーは捻りはあるものの、特に際立ったものは無く、ジョン・マルコヴィッチが好きなのでなんとか最後まで見る事ができました。
この映画で唯一「おっ」思ったのは、敵方のスパイの役でオーランド・ブルームが出演していたことでしょうか。
誰もが知っている「パイレーツ・オブ・カリビアン」から年齢を重ねたものの、さすがの存在感と華がありますね。
彼が好青年の役ではなく、ワルの役を演じていたのも新鮮でした。

当時のトニ・コレットは体形がシュツと引き締まっており、ベリーショートの髪がキュートで、主演のノオミ・ラパスよりよほど美しく華がありますね。
彼女とジョン・マルコヴィッチの掛け合いは見せ場の一つと言えます。
ほっぺたをブルブルさせながらマシンガンをぶっ放すシーンは凄みすら感じました。
私にとって結局この映画はジョン・マルコヴィッチを見る映画でした。
CIAのテロ対策室部長の重責を背負いながらも肩の力の抜けた余裕を感じさせる佇まい、ワイルドでありながら紳士的でもあるアンバランスな魅力があり、いつもながら色気が駄々洩れています。
部下に「妻に花束を贈っておいてくれ。私がソファーで寝なくて済むならどの花でもいい」テロ事件の最前線に立つ身だというのに恐妻家なのもキュートですね。
配役が豪華なのも、主役が弱い分、脇を固める意図があったのでしょうね。