スペシャリスト
午後のロードショー大好きなパート主婦です。
今回は午後ロー8月24日放送スペシャリストの感想です。
公開 1995年
監督 ルイス・ロッサ
公開当時 シルベスター・スタローン49歳 シャロン・ストーン37歳 ジェームズ・ウッズ48歳
シルベスター・スタローンとシャロン・ストーン、キャラの濃い二人が共演のエロティック爆破アクション映画です。
やたらとエロティックなシーンが多い印象ですが、シャロンストーンは1992年「氷の微笑」に主演したことで時代のセックスシンボル的な存在であったため、彼女のイメージを軸に制作されたのかもしれません。
元CIAの特殊工作員レイは、メイという女性から両親を殺した犯人を復讐のために爆殺してほしいと依頼を受ける。
一度は断ったレイだが、メイの情熱とその魅力的な声に惹かれ、爆発技術を駆使し次々と標的を仕留めていく…
メイはレイの元上官、ネッドの命令でレイに近づくのですが、レイは超一流のプロだという割に、メイのセクシーな声だけで簡単にハニートラップに引っかかってしまうのです。
レイは爆破のスペシャリストという設定で、ハヅキルーペのようなものを着用しデスクでちょこちょこ作業するのみなのですが、スタローンはどう見ても脳筋で化学の得意な理系男子には見えないのです。
レイの肉体は不自然なまでにガチガチに鍛えられているのですが、彼の仕事ぶりを見る限りそこまで鍛える必要性を感じません。
攻撃も遠くから時限爆弾のリモコンを操作する地味なもので、スタローンのいつものアクションはほとんど拝めません。
劇中、ゆっくりと太極拳のようなポーズをとりながらトレーニングするレイと、メイのTバックの尻や唇が交互に映しだされる謎のエロいシーンがあるのですが「何スかこれ?」となってしまいました。
レイとメイ。互いにを立場を超え惹かれあう。
スペシャリストであるレイは「ルールその1。君とは絶対に会わない」と言っていたにも関わらず、簡単にルールを破りメイに会いに行くのです。
スタローンが長々と濡れ場を演じる作品は珍しいと言えます。
シャワールームでのラブシーンは、二人ともガタイが大きく動物的なためセクシーさはみじんも無く、ラブシーンというよりは「試合」感があります。
メイはレイの協力の元、マフィアの親玉を爆死させ、両親を殺された復讐を遂げる。
レイ「今の気分は?」
メイ「最高!」
復讐だ過去のトラウマだのと散々引っ張った割には、ラストはあっけらかんとしていました。
ネッドを演じたジェームズ・ウッズの演技力で最後まで見れたと言っても過言ではありません。
彼はクセのある脇役を演じる事が多いバイプレイヤーですが、本作でもキレたら何をするかわからないヤバい男を演じていました。
主役を引き立てつつ、自らも劣らない存在感を発揮する稀有な俳優ですね。
シャロン・ストーンは「氷の微笑」同様、本作でもミステリアスでセクシーな美女を演じていました。
トイレで女性の携帯を奪いさらに張り倒すなど、彼女自身の持つ素の「ガラの悪さ」が演技に生かされていたように思います。
やはり彼女は悪女の役が似合いますね。
シャロン・ストーンと比べスタローンはどちらかというと男臭くて無骨な男のイメージがあり、セクシーさとは程遠い印象があります。
彼はこの作品で自らのイメージチェンジを図ったのかもしれませんが、この役は当時「世界一セクシーな男」と呼ばれていたミッキー・ロークの方が相応しかったかもしれません。
本作は公開当時スタローンとシャロン・ストーンの大胆なラブシーンでかなりの話題作だったのを覚えています。
この映画のキャッチコピーは「女が仕組んで、男が仕掛ける」という含蓄のあるものですが、サスペンス要素は少なく大味な印象です。
二人とも歌舞伎の見栄のようにやたらとポージングを決めるシーンが多く、当代きっての千両役者二人の共演らしさが出ていますね。
90年代感溢れる作品で、改めて見ると午後ローで放送されるには調度良い温度感の愛すべきB級映画ですね。
今日も無事に家に帰って午後ローを見れていることに感謝😌です。
総合評価☆☆☆☆☆
ストーリー★
流し見許容度★★★★
午後ロー親和性★★★★★
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