エクスペンダブルズ
午後のロードショー大好きなパート主婦です。
今回は午後ロー3月29日放送エクスペンダブルズの感想です。
公開 2010年
監督 シルベスター・スタローン
公開当時 シルベスター・スタローン63歳 ジェイソン・ステイサム42歳 ジェット・リー46歳 ドルフ・ラングレン53歳
ミッキー・ローク57歳 ブルース・ウィリス55歳 アーノルド・シュワルツェネッガー62歳
全員午後ローでもお馴染みのメンバーであり、まさに午後ロー同窓会と言っても過言ではありません。
往年のアクションスターがそろい踏みするという事で、公開当時はかなりの話題作だったのを覚えています。
「エクスペンダブルズ」とは消耗品軍団という意味で使われており、ハリウッド映画で消費され使い捨てになったアクションスターたちのリベンジという意味合いもあるのでしょうか。
かつて一世を風靡したアクションスター達が年齢を重ね、単体での需要が少なくなったため、アイドルグループのような「箱売り」で攻める方法ですね。
スタローンが招集をかけ、監督、脚本も彼が務めています。
それぞれにちゃんと見せ場も用意されており、スタローンの彼らに対するリスペクト、気遣いが感じられます。
エリート傭兵軍団の「エクスペンダブルズ」は、ソマリアの海賊から人質を救う任務を行う。
バーニー・ロス率い仲間たちはチームの名の元結束し、任務を遂行する…
出演俳優全員、一筋縄ではいかないクセのあるアクションスターであり、老害対老害、プライドとプライドのぶつかり合いを見るのもこの映画の醍醐味かもしれません。
それぞれの俳優のキャラがすでに十分立っているため、余計な背景の説明など不要、すぐに本題に入るのが良いですね。
ジェイソン・ステイサムが最年少で42歳なのですね。
亀の甲より年の功、体力が落ちた分は経験値でカバーといったメンバーの気概を感じます。
「エクスペンダブルズ」のマネージャー兼タトゥーショップの経営者、ミッキー・ローク演じるツール。
客はバイクにまたがったスタイルで背中にタトゥーを入れてもらう。
このシーンはまさにアメリカ人男性の考える「男らしさ」が炸裂しています。
ミッキー・ロークは出演時間は短いもののさすがの存在感と恐ろしいほどの「現役感」があります。
老眼鏡をこれほどセクシーにかけられる男性はいませんね。
彼は人気が低迷している時にスタローンに助けてもらった恩義で出演を決めたそうです。
ドルフ・ラングレンはスタローン主演「ロッキー4/炎の友情」から24年ぶりの共演なのですね。
私のような70年代生まれにとっては、感慨深いものがあります。
東洋人でありながらハリウッドで堂々と主役を張れる俳優は、ジェット・リーとジャッキー・チェンくらいではないでしょうか。
この映画の中でも、ジェイソン・ステイサムに続き3番目にクレジットされており、ハリウッドにおける彼の人気の高さが伺えます。
彼のデビュー作「少林寺」で、ガールフレンドの飼っていたチワワを「私のチワワ見なかった?」「食べちゃった…」の衝撃的なシーンを覚えています。
彼からすれば、これは黒歴史でしょうね。
「ロミオ・マスト・ダイ」や「キス・オブ・ザ・ドラゴン」など彼の映画は午後ローでも度々放送されていますが、アクションだけが売りでは無く演技力も素晴らしいものがあります。
澄んでキラキラした目と時折見せる少年のような表情は魅力的ですね。
純粋で不器用なキャラクターの中にも色気を感じさせます。
男性ホルモンが熟成し発酵したようなスタローンの不自然なまでに鍛え上げられた肉体、特に腕に浮き出た血管の凄まじい事…
彼の太い腕の周りに蜘蛛の巣のように縦横無尽に張り巡らされた血管は、触れると血液が噴出しそうで痛々しさを感じるほどです。
男性の腕に浮き出た筋や血管などに魅力を感じる女性は多いですが、彼の場合はレべチですね。
当時63歳のスタローンはどこか人間離れし、彼の肉体はあちこちパーツを取り換えリペアを重ねた人造人間のように見えるのです。
とは言え、この体を維持するのは並々ならぬ努力が必要なのでしょうね。
この映画は公開当時、アメリカで興行収入2週連続第1位を達成する大ヒット作となったそうです。
かつてのアクションスターを箱売りしようというスタローンの狙いは見事に当たったという事ですね。
これだけのスターをまとめ「黙って俺についてこい!」と言えるのは彼だけでしょうね。
ストーリーはやや短絡的でありきたりであり、意外性はないものの美女、カーチェイス、爆発、肉弾戦とアクション映画のあらゆる要素がしっかり詰め込まれており、「ストーリー? そんなの知らん!」といったスタローンの潔さを感じます。
これだけのメンツを揃えられた事にこそ意味があり、内容などは二の次三の次といったところですね。
続編にはジャン・クロード・ヴァンダム、アントニオ・バンデラス、メル・ギブソンなども出演しており、彼らを招集できたスタローンの信頼の厚さを感じます。
午後ローの重鎮、我らがスティーブン・セガールがこのシリーズに一度も出演していないのが少し寂しいですね。
彼はスタローンと折り合いが悪かったのでしょうか。
善悪がはっきりしており、アメリカのプロレスのようなわかりやすさがあります。
脳筋だけど男気のあるメンバーによる、壮大な愛すべきB級映画という印象です。
今日も無事に家に帰って午後ローを見れていることに感謝😌です。
総合評価☆☆☆☆☆
ストーリー★★★
流し見許容度★★★★
午後ロー親和性★★★★★
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