トレマーズ
午後のロードショー大好きなパート主婦です。
今回は午後ロー7月11日放送トレマーズの感想です。
公開 1990年
監督 ロン・アンダーウッド
公開当時 ケビン・ベーコン(バル)31歳 ブレッド・ウオード(アール)47歳
人口14人のアメリカの片田舎の町を、謎の巨大生物「グラボイド」が襲う。
町の便利屋を営むアルとバール、地震学者のロンダ、その他クセのある住民たちが怪物に立ち向かうモンスターパニックムービー。
いわゆるモンスターパニックムービーなのですが、ユルい雰囲気がたまりませんね。
スリルを楽しむというよりは、登場人物たちのキャラクターを味わう映画と言えるのではないでしょうか。
バルとアールは町の便利屋、住民の雑用を引き受け気ままにその日暮らしをする、能天気で気の良い二人組なのです。
事あるごとに二人の口から「プラン」という言葉がでるのですが、能天気で実際の所、計画性なんて皆無に見えますね。
ウツボが巨大化したようなモンスター「グラボイド」が、住民が14人しかいないネバダ州の砂漠地帯の田舎町を襲う…
謎の生物「グラボイド」の生態は、①臭い ②人間を襲う ③土の中を高速で移動する ④目が無いため視覚で敵を認知することができず振動で敵を察知する…
異臭を放つ正体不明のモンスターという点で伊藤潤二の「ギョ」を思い出してしまいました。
モンスターパニックにも関わらず、バックに流れる軽快なウェスタンミュージックと、明るい晴れ渡った砂漠地帯が舞台になっていることもあってか、なぜか不思議な「夏休み感」を感じてしまいます。
町の住民は田舎町で娯楽も無く暇を持て余しているためか、事あるごとにダイナーに集まり無駄話をするのです。
武器マニアの夫婦、シングルマザーと娘、生意気な少年と、全員キャラが立っており、彼らの会話はモンスターとの格闘シーンより面白いのです。
グラボイドの攻撃を回避するには、鉄や岩盤など硬い地盤の上に非難しなければならない…
地震の研究をしている大学院生のロンダとバル、アールがグラボイドに襲われ、巨大な岩の上に非難するのですが、日が暮れても自分たちを付け狙うグラボイドに向かってアールが一言、「帰る家が無いのか!」…発言がいちいちピントがズレていて、思わず笑ってしまいます。
モンスターに命を狙われ、緊迫した状態にあるにも関わらず、彼らのゆったりした会話と呑気な雰囲気はまるで緊張感が無いのです。
「よし、俺たちで奴に名前をつけよう。グラボイドだ!」どこまでも呑気なのです。
ダイナーの主人で「ラストエンペラー」や「イヤー・オブ・ザ・ドラゴン」にも出演している名脇役ヴィクター・ウオンが出演しています。
残念ながら早々にグラボイドにの餌食になってしまいましたが…
「奴にとっては町全体が料理を乗っけたテーブルなんだよ! 逃げなけりゃ全員喰われちまう!」
バートとヘザーの武器マニアの夫婦は、田舎町にも関わらず有事に備え、一個小隊が賄えるほどの武器を所持しているのですが、グラボイドの襲撃で悲観するどころか水を得た魚のようになっているのが面白いですね。
グラボイドに向かって「俺の要塞を襲おうなんて10年早いんだよ!」
一刻を争そう状況だというのに「化け物がケツに張り付いてるのに丸腰で行けるかよ!」とじっくり武器の選別をするのです。
結局、「グラボイド」の正体は何なのか、彼らの目的は何だったのか謎のままで終わるのです。
続編が作られている所を見ると、この映画はそこそこヒットしたのでしょうね。
アールを演じたフレッド・ウオードは、「ライトスタッフ」などの名作から「裸の銃を持つ男」などのコメディまで自在に演じられるふり幅のある俳優ですね。ワイルドで渋いルックスにも関わらず、とぼけた役も違和感なくできてしまうのが役者としての力量を感じます。
陽気で、優しい人柄がにじみ出るアールの役をチャーミングに演じていました。
ケビン・ベーコンはクセのある演技派というイメージですが、この頃はリバー・フェニックスを思わせるような爽やかなイケメンですね。彼の尖った雰囲気と存在感が、このユルい映画全体を引き締めています。
素朴だけど気の良い、田舎のお兄ちゃんの役がぴったりハマっています。
体を張ってグラボイドを倒し、全員を救ったヒーローだというのに、ロンダに告白できず「俺みたいな奴があんな娘に…」と奥ゆかしさ全開ですね。
随所に見せる男気と優しさに思わず惚れそうになってしまいました。
何と言っても、バルとアールの人柄の良さ、困った人を放って置けない性格や、年の離れた彼らの友情は見ていて心地よいものがあります。
バルとロンダ、二人のロマンスも爽やかな青春映画のテイストがありますね。
二人の恋の行方を優しく見守るアールがそっと、バルの背中を押すのも心が温まります。
映画の冒頭、バルとアールの会話「先の事をもっと考えないと。俺は月曜日にはもう水曜日の事を考えてるぜ」家族でも友達でも恋人でも、こういうくだらない会話ができる人がそばにいるというのは、素晴らしい事だと思うのです。
今日も無事に家に帰って午後ローを見れていることに感謝😌です。
総合評価☆☆☆☆☆
ストーリー ★★★
流し見許容度★★★★
午後ロー親和性★★★★★
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画像引用元
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