ブレイブ・ワン
午後のロードショー大好きなパート主婦です。
今回は午後ロー7月6日放送のブレイブ・ワンの感想です。
公開 2007年
監督 ニール・ジョーダン
公開当時 ジョディ・フォスター44歳 テレンス・ハワード38歳
婚約者と幸せな結婚を夢見ていたヒロインが、暴漢に襲われて婚約者を亡くした事を機に、悪に制裁を加える処刑人と化すサスペンス・スリラー。
1974年に公開されたチャールズ・ブロンソン主演の「狼よさらば」のリメイク、ブルース・ウィリス主演の「デス・ウィッシュ」の女性版ですね。
幸せなカップルに突然襲いかかる暴力。
無差別殺人が横行する現代では、自分の身にもいつ起こるかわからない悲劇ですね。
自らも瀕死の重傷を負い、目が覚めた時にはパートナーは死んでいた…。 エリカにとっては悪夢でしかありませんね。
エリカは犯人たちへの復讐のために手に入れた銃で、町のならず者たちを次々と処刑していく。
恋人の死から立ち直るためには、悲しみを復讐の怒りに変えるしか無かったでしょうね。
エリカは法の力では裁けない悪党共に私刑をくだす、正義のダークヒーロー「謎の執行人」となる…
連続殺人の捜査を担当したショーン・マーサー刑事は、取材を通してエリカと親交を深めるものの、事件から短時間で立ち直ったエリカの態度と言動に違和感を覚え、次第に彼女が「謎の執行人」では無いかと疑い始める。
テレンス・ハワード演じるマーサー刑事は、エリカを「謎の執行人」と気付きながらも、彼女の行動に理解を示していくのですが、二人の距離感が良いですね。
私自身、もし愛する人の命が暴力によって奪われたら、法の裁きより先に直接的な復讐の方法を考えるかもしれません。エリカの悔しさ、悲しさは痛いほど理解できます。
ジョディ・フォスターの代表作といえば「羊たちの沈黙」だと思いますが、私が彼女の出演作で印象に残っているのは「告発の行方」です。複数の男に強姦されるという恐ろしい体験をした女性が、女性弁護士と共に司法の場で戦うというストーリーでしたが、まさに体当たりの演技で、彼女でなければここまで見る者の共感を引き出せなかったと思います。
その後は、午後ローでも度々放送されている、「フライト・プラン」や「パニック・ルーム」で事件に巻き込まれながらも冷静に行動する、知的でクールな女性を演じる事が多い印象ですね。イエール大学出身の才媛で、自らもプロデューサーとして活躍する素の彼女がベースになっているように見えます。
私がこの映画で違和感を覚えたのは、ジョディ・フォスターの変貌です。
驚いたのは彼女の「男性化」なのです。
この映画の中でジョディ・フォスターは、鋭い眼光や頬が削げ落ちた精悍な顔立ちをはじめ、薄い唇、筋肉質な体、歩き方、話し方、服の着方、泣き方まですべてが男性のそれなのです。小柄な彼女の体形やヘアスタイルから見て、「少年」のようだと言っても良いと思います。
事件の前、婚約者との仲睦まじい戯れのシーンでも、恋する可愛い女性というにはどこか不自然さを感じてまいます。
マーサー刑事との男女としての心の交流を匂わせるシーンもあるのですが、彼女の「少年」らしさがそれを撥ねつけているのです。
ジョディ・フォスターの「男性」のような演技は、作品の意図する所では決してなく、彼女の中から自然に湧きあがったものでしょうね。
「ボーイズ・ドント・クライ」で主人公のトランスジェンダーの女性、ブランドンを演じたヒラリー・スワンクは、ブランドンを演じるにあたり、男性らしいルックスや所作を徹底的に研究したそうなのですが、このジョディ・フォスター演じるエリカは、意図せずして「男性」になっているのです。
残念ながら、このエリカの役は、ミスキャストと言わざる得ないかもしれません。
彼女は2007年に自ら同性愛者だという事を公表しているのですね。
仮にこの映画が、トランスジェンダーの女性エリカが、パートナーの女性を殺害され復讐を果たすストーリーだったとしたら、違和感が無かったかもしれません。
弱いものを守るためとはいえ、合計6人もの人間を殺害したエリカは、このまま無罪放免となるのでしょうか。
エリカの処刑人としての仕事はこれで終わるのでしょうが、心の平安と日常を取り戻せるのか気になる所です。
エリカとデイヴィッドの愛犬,カーティスは事件以来姿が見えないと思ったら、犯人一味に捕らえられていたのですね。ラスト、エリカの元に戻るカーティスを見て、ほんの少し救いを感じてしまいました。
今日も無事に家に帰って午後ローを見れていることに感謝😌です。
総合評価☆☆☆☆☆
ストーリー ★★
流し見許容度★★★
午後ロー親和性★★★★★
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画像引用元
aoitoriのこんな映画見たよ。
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