激流
午後のロードショー大好きなパート主婦です。
今回は午後ロー8月10日放送激流の感想です。
公開 1994年
監督 カーティス・ハンソン
公開当時 メリル・ストリープ45歳 ケビン・ベーコン36歳 ジョゼフ・マゼロ10歳
週末を利用して家族と川下りに来たゲイル、そこで陽気な若者ウェイドと知り合う。ゲイルたちはウェイドらと行動を共にすることになるが、なんと彼らは強盗殺人犯だった。
今月の午後ロー水曜日は「美女サスペンス」なのですが、メリル・ストリープが美人かどうかは意見が別れるところではないでしょうか。
私が思うに細く尖った鼻といい、個性的で魅力的ではあるものの美人の範疇には収まらないと思うのです。
劇中ではおそらく30代くらいの役を演じていると思うのですが、お色気あり、サスペンスあり、アクションありと、当時45歳の大女優メリル・ストリープが演じる役としては違和感を感じてしまいます。
メリル・ストリープはこの映画で全編に渡って、タンクトップにショートパンツと露出の多いスタイルですね。
彼女に色気を前面に出されても、見る方としては困惑してしまいます。
ゲイルは主婦でありながら、凄腕のカヌー乗りであり渓流ガイドなのです。彼女のたくましい二の腕や太ももは説得力がありますね。
夫のトムとはすれ違いの生活が続き、冷めきっていて離婚の危機すらある状態。
息子ロークの誕生日を祝うため、夫のトムと3人で故郷であるアイダホで渓流下りをし、休暇を過ごすことに。
そんな中、気の良い青年ウェイドと知り合い、彼らと行動を共にすることになる。
が、彼らは逃走中の強盗殺人犯だったのだ。
徐々に凶悪さを露にするウェイドとテリー。
ゲイル一家は彼らから逃れようとするも、銃で脅され身動きがとれない
ゲイルが水浴びをしている所をウェイドに覗かれるシーンがあるのですが、これは俗にいうサービスショットというものなのでしょうか。
湖に入る直前の裸の後姿はスリムで、明らかに本人ではありませんね😅
ゲイルは両手で胸を覆い、少女のように怯える。夫のトムにすがりつき「怖かったわ」 見る方としては「……。」となってしまいます。
ウェイドとテリーはゲイルを脅し、自らの逃走手段を確保するため、渓流の終着点までボートを漕ぐようゲイルを脅す。
渓流の先には渓流下り最大の難所「ガントレット」が待ち構えている。 ベテランガイドでも二の足を踏む、最高クラスの難所。
渓流下りのシーンはまさに無限スプラッシュマウンテンと言っても良いほど高低差が激しく、4人は何度もボートから投げ出されそうになるのです。
予想以上に激しい渓流に男二人はたじたじ、「ひえ~!」となんとも情けないのです。そのうえウェイドは泳げない。
渓流ガイドのゲイルがあれほど警告していたのに…
ゲイルは恐怖ゆえのハイテンションなのか、難攻不落の「ガントレット」を前にして「キャハハハ…」完全にヤバい奴ですね。凶悪犯のウェイドもドン引きするほどなのです。
ゲイルは渓流ガイドとしての手腕をいかんなく発揮し、男二人をシバき倒しながら「ウェイド、何してるの!ちゃんとオールを持って!」「何逆に漕いでんだよ!」と激を飛ばしながら ファイトオ~、一発アアアツ!とばかりに「ガントレット」を渡り切る。
か弱い主婦と強盗殺人犯の男二人、この時は完全に力関係が逆転してますね。
ゲイルと男二人の必死のオールさばきの末、なんとか「ガントレット」を渡り切り、共に歓喜するするシーンでは彼らの関係性を忘れてしまうほど、爽やかなスポコン映画の様相を呈しています。
命がけで「ガントレット」を乗り越えたゲイルとウェイドたちの間には奇妙な友情が生まれ、両者は握手して別れる…ワケは無く、再び力関係が逆転、ウェイドはゲイルと家族を銃で脅す。
攻防の末、ゲイルがウェイドを銃殺、テリーは逮捕される。
ゲイルと夫トムはかたく抱き合い、家族の絆はこの事件により一層固く結ばれた…。めでたしめでたし。
それにしてもこの夫婦は、夫が完璧なインドア派、妻がバリバリのアウトドア派なのに、よく結婚しましたよね。
この映画は、強盗殺人犯に囚われた家族の恐怖と、大自然の中の渓流下りのスリルを同時に楽しむことができる、一粒で二度おいしい効果を狙ったものなのでしょうね。
メリル・ストリープのお色気はおまけといった所でしょうか。
ケビン・ベーコンはやはりクセのある悪役が似合いますね。気の良いお兄ちゃんから急に凶悪犯の顔になるのも彼ならではの演技力が光っています。
息子ロークの役で天才子役ジョゼフ・マゼロが出演しています。反抗期にさしかかった少年の役を繊細に演じていました。
彼が主演した「マイフレンド・フォーエヴァー」は劇場に見にいきましたが、映画で滅多に泣かない私が彼の名演技に号泣してしまいました。
ゲイルは夫婦問題を抱えてはいるものの、二人の子供の母親であり元渓流ガイドでもある、どこにでもいるタフで明るい主婦だと思うのですが、恐怖にワナワナと震える唇、緊張感ゆえのハイテンションなど、メリル・ストリープの演技力は主婦役の範疇に収まりきっていませんね。
このゲイルの役はミスキャストと言っても良いかもしれません。
彼女は72歳になる現在でも女優として第一線で活躍しており、私はこの頃の変な若作りをする彼女より、現在の方が役に恵まれ女優としての魅力が増していると思うのです。
サスペンスとしては予定調和で意外性はなく、B級感が漂う作品といえますが、大自然の中の渓流をボートで下る様子は涼しげで、夏に鑑賞するにはぴったりかもしれません。
以前、日光鬼怒川で川下りのアトラクションに参加したことがあるのですが、それほど水量の無い川でもスピード感があり、かなりのスリルがあったのを思い出します。
この映画のような川幅の広い、高低差の激しい川ならさらにスリル満点、この上ないレジャーであり気分転換でしょうね。
普段完全インドア派の私もこの映画のゲイルのように、渓流下りを楽しみ、川辺でキャンプを張り、釣った魚を焼いて食べ、軽やかにアウトドアを楽しむ様子に憧れてしまいます。
今日も無事に家に帰って午後ローを見れていることに感謝😌です。
総合評価☆☆☆☆☆
ストーリー★★
流し見許容度★★★
午後ロー親和性★★★★★
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