インビジブル
午後のロードショー大好きなパート主婦です。
今回は午後ロー7月20日放送インビジブルの感想です。
公開 2000年
監督 ポール・バーホーベン
公開当時 ケビン・ベーコン42歳 エリザベス・シュー36歳
天才科学者セバスチャンは、人間を透明化して復元させる研究を進めていた。自らが実験台となり、透明化に成功するも復元ができなくなってしまう。
セバスチャンは次第に理性を失い狂気へと暴走して行く…
この映画は公開当時映画館に見に行きました。
ケビン・ベーコンが透明人間と化す時の、体の皮膚が徐々に消えていき筋肉組織と血管が露出し、骨だけになってついには消えていくVFXは、当時としては充分刺激的でしたが、今見ても古さを感じませんね。
エロティックサスペンスと言っても良いくらい、かなりエロ要素の強い映画ですね。
夏休みでうっかり子供と一緒に見てしまった親は気まずかったのではないでしょうか。
映画の本編ではケビン・ベーコンの局部がかなりはっきりと映ってしまっていたのですが、さすがに午後ローではボカシが入っていましたね。
天才科学者セバスチャンが自らが実験台となって透明人間になるも、実験のミスで普通の肉体への復元ができなくなってしまう。
自暴自棄になり、どうせなら透明人間であることを楽しんでしまえとばかりに、次々と性犯罪に走ってしまうセバスチャン。
彼に本来備わっていたはずの理性が徐々に失われ、次々と本能のままに行動するようになる…
これまでに実験した動物たちも、透明化には成功するも、なぜか凶暴化してしまうのです。
透明人間から人間に戻れなくなってしまったセバスチャンに、研究員たちが適当なゴムマスクを作る所は彼が可哀そうになってしまいました。
「さあ、これでいいだろ」って全然良くないですよね…
リンダがゴムマスクの口の所に雑にメスで切り込みを入れる「やっつけ感」といいまるで他人事、どうでもいい感じですね。
映画の序盤に透明人間化するVFXシーンがあり、ここがこの映画の一番の見せ場であるため、その後のストーリーは暴走するセバスチャンのエロシーンとただの追っかけっこになってしまっており、中盤からは面白さがトーンダウンしてしまいます。
2020年に公開された「透明人間」は、独占欲が強くDV気質の元彼から逃げた女性が、金の力にモノを言わせて透明人間になった元彼からストーカーされるという内容でした。せっかく科学の粋を結集して透明人間になる技術を手に入れたのなら、もっとマシな事に使えと言いたくなりますが…
この映画では透明人間そのものより、透明人間になった元彼が、次々と主人公に冤罪をかぶせ、孤立させていく心理的な恐怖を描いています。
どちらもラストは透明人間になって悪さをする元彼を、主人公の女性がブチのめす展開ですね。
私はどちらかというとこちらの「透明人間」のほうが好みです。
エリザベスシューは美人過ぎる科学者リンダを演じているのですが、お色気要素のある作品に出演することが多いイメージですね。
最後は男顔負けの戦闘能力を見せていました。
ケビン・ベーコンは感情の起伏が激しいマッドサイエンティストの役がハマっています。
理系男子は草食系が多いイメージですが、彼は天才科学者にしてバリバリの肉食系、思わず女性が魅力を感じてしまうタイプと言えるかもしれません。
リンダは以前彼と付き合っていたようですが、恋人にするには苦労が多そうですね。
変身のシーンを全裸で演じた彼の体当たりの演技も、この映画の見どころと言えるでしょう。
ケビン・ベーコンの凄い所は、透明人間になってもしっかりとケビン・ベーコンを感じる所ですね。
「ゴーストライダー」のニコラス・ケイジなどは、ゴーストライダーに変身した後はニコラス・ケイジの成分を1ミリも感じる事が出来なかったというのに…
クセの強さと存在感はさすがですね。
「透明人間になったら何をしてみたいか」… 古今東西を問わずたいていの男性はエロ行動に走ってしまうようですね。
ちなみに私は女性ですが、透明人間になったとて特にしてみたいことは思い浮かびません。
心が老いてしまっているからでしょうか。
小心者ゆえ、せいぜい嫌いな奴の頭を叩いて逃げるくらいしか思いつかないのです。
今日も無事に家に帰って午後ローを見れていることに感謝😌です。
総合評価☆☆☆☆☆
ストーリー ★★★
流し見許容度★★★
午後ロー親和性★★★★★
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