ブロークダウン・パレス

2023年6月9日


午後のロードショー大好きなパート主婦です。
今回は午後ロー5月31日放送ブロークダウン・パレスの感想です。
Amazon.co.jp: ブロークダウン・パレス [DVD] : クレア・デーンズ: DVD公開 1999年
監督 ジョナサン・カプラン
公開当時 クレア・デインズ20歳 ケイト・ベッキンセイル25歳 ビル・プルマン45歳

この映画は公開当時、映画館に見に行きました。
実話をもとにした作品であり、こんなことが自分の身に起きたら、と背筋が凍る思いがしたのを覚えています。

当時20代だった私もこの二人のように無防備に海外旅行をした経験があります。
スケジュールに縛りのある団体ツアーが嫌だったので、フランスやイタリアに個人旅行で行った時、現地の地下鉄や裏通りの蚤の市などを散策しましたが、今から思えば危険な行為だったと思います。
まさに若気の至り、若さゆえ、怖いもの知らずのなせる技ですね。

この映画を見た後、今後決して海外旅行で羽目をはずして無謀な真似はすまい、と心に誓ったものです。
ブロークダウン・パレス | 動画配信/レンタル | 楽天TV卒業旅行でタイを訪れた二人のアメリカ人女子学生アリスとダーリーン。
現地のタイで知り合ったオーストラリア人の麻薬の運び屋に騙され、麻薬密輸の濡れ衣を着せられ投獄されてしまう。

やんちゃで行動力があるアリスと、真面目で優等生なダーリーン。
家庭環境もダーリーンの父親は保険会社勤務の中流家庭、対してアリスは父親が労働者階級の中の下くらいでしょうか。

私はどちらかというとダーリーンのタイプなので、アリスのようなやんちゃで肝の据わったヤンキータイプの子に惹かれるのはすごくわかります。
若い時は、特にそうですよね。

タイで高級ホテルに忍び込んで客になりすまし、プールサイドでドリンクをタダのみする二人。
「こんなことして、大丈夫?」
「大丈夫。バレやしないって!」
旅先のハイテンションゆえか、つい羽目をはずして悪ノリする二人。
ブロークダウンパレスのTwitterイラスト検索結果。無銭飲食がホテルの従業員にバレて警備を呼ばれそうなところを、ハンサムなオーストラリア人ニックに助けてもらい、食事に誘われる二人。
麻薬の運び屋ニックからすれば二人はこの上なく良いカモでしょうね。
二人の女子の競争心を煽り、ちゃかり両方と関係を持つ…
とんでもない悪党なのですが、アリスとダーリーンは彼のルックスとスマートな物腰にすっかり騙されてしまうのです。

二人は香港に向かうため空港のゲートに並んでいたところを、麻薬所持の疑い現地の麻薬取締官に逮捕される。

現地の警察で取り調べを受ける二人。
アリスはタイ語で書かれた供述書にサインすることを最後まで拒むが、ダーリーンは恐怖のあまり取調官の口車にのりサインしてしまう。

裁判の末、二人は麻薬不法所持の疑いで、懲役33年の実刑を受ける。

懲役33年…。この判決を聞いた時の絶望感といったら…
二人はまだ、高校を卒業したばかりの18歳なのです。

タイの女子刑務所通称「ブロークダウン・パレス」

刑務所に面会に来たダーリーンの父親はアリスに、積年の恨みをぶつける。
「君は昔からそうだった。今度も言えよ!私はやっていないって言うんだろう!」
父親からすればアリスは階級的にも「娘の友人に相応しくない娘」だったのでしょうね。
表面上は優しかった友人のパパから、思わぬ本音をぶつけられたアリス。この場面はアリスに感情移入し戦慄してしまいました。
ブロークダウン・パレス - 365日映画劣悪な環境の中、徐々に疲弊し精神を病んでいく二人。

アリスは獄中から、タイ在住のアメリカ人弁護士ヤンキー・ハンクに助けを求める。

バンクは運び屋ニックの存在を調べ、二人が麻薬密輸のオトリに使われた確信を得る。

証拠を集め、なんとか裁判をやり直す権利を勝ち取るが、前途にはまだ予想もしない事態が待ち受けていた…
タイ━━||Φ|(|゜|∀|゜|)|Φ||━━ホ!!!!!! は辛いよね~(感想・レビュー)ブロークダウン・パレス(2007年81発目) | 嗚呼,魅惑の映画道+レンタルDVDビル・プルマンは拝金主義の弁護士でありながら、徐々にアリスとダーリーンの同情し、真剣に二人の弁護をするようになるハンクを演じていました。
ハンクの妻ヨンもタイ人の弁護士で、夫婦の距離感も良い感じですね。
ハンクはアリスとダーリーンの二人にとって、異国の誰も信用できない状況で唯一話の通じる大人なのです。
清濁合わせ飲みながらも最後には弁護士としての矜持をつらぬくハンクを魅力的に演じていました。
映画で思い出すタイ『ブロークダウンパレス』-① - パタヤsoiでの休暇ケイト・ベッキンセイルはこの頃まだあまり名前を知られていませんでしたが、今作以降「パール・ハーバー」や「アンダー・ワールド」などの大ヒット作に次々と主演するハリウッドの大人気女優になりましたね。

映画「プラトニック・ゲーム」で17歳のクレア・デインズを見た時、そのキュートさに目を奪われたものです。「ラ・ブーム」のソフィー・マルソーを彷彿とさせるようなキュートさでした。
彼女が最も輝いていたのは1996年のレオ様と共演した「ロミオ+ジュリエット」ではないでしょうか。
彼女は若さと清楚さが売りのアイドル女優だと思っていたのですが、30代に入ってからテレビドラマ「HOMELAND」で見事演技派女優へと成長した感があります。

何と言っても二人の若さ溢れるピッチピチの肉体はまぶしいほどです。
若さゆえの無謀さ、浅はかさに対する注意喚起ともいえる今作ですが、あっという間に過ぎ去る青春を懸命に謳歌しようとする二人を責める気にはなれません。
タイ━━||Φ|(|゜|∀|゜|)|Φ||━━ホ!!!!!! は辛いよね~(感想・レビュー)ブロークダウン・パレス(2007年81発目) | 嗚呼,魅惑の映画道+レンタルDVDタイトルは覚えていませんが、昔深夜にテレビで放送していた映画で、似たような内容の映画があったことを思い出しました。

主人公の中年アメリカ人女性がトルコに旅行した際、露店で売っていた置物を購入するが、なんとそれは国外持ち出し禁止の発掘物だった。
単なる民芸品と思って購入した彼女は、空港で現地の警察に取り押さえられ、収監されるはめに陥る。

トルコの女子刑務所の環境も劣悪であり、牢名主のようなボスに因縁をつけられ暴力を振るわれたり、レズビアンの女囚にしつこく付きまとわられたりと、まさに悪夢のような状況に陥るのですが、彼女は毅然として自らの身を護るため戦うのです。
紆余曲折の末、無事に釈放され、母国に帰る飛行機の中で泣き崩れる…
この映画は陰湿な「女囚映画」の様相も呈しており、見た後恐怖でトラウマになるほどでした。

今作は悲惨ではあるものの、陰湿なじめじめした感じはなく、劇中に流れる音楽もポップで異色の青春映画という感じですね。
この映画で微笑みの国タイのイメージが悪くならない事を祈るばかりです。

今日も無事に家に帰って午後ローを見れていることに感謝😌です。

総合評価☆☆☆☆☆
ストーリー★★★★
流し見許容度★★★
午後ロー親和性★★★★★