レッドロック/裏切りの銃弾
午後のロードショー大好きなパート主婦です。
今回は午後ロー７月１９日放送レッドロック/裏切りの銃弾の感想です。
公開 １９９３年
監督 ジョン・ダール
公開当時 ニコラス・ケイジ２９歳 ララ・フリン・ボイル２３歳 デニス・ホッパー５７歳 J・T・ウオルシュ５０歳
アメリカの田舎町レッドロックを舞台に繰り広げられる、欲と金にまみれた泥沼のサスペンス。
この映画は午後ローで初めて見たのですが、サスペンスとしては隠れた秀作と言えるのではないでしょうか。
最後までオチが読めず、緊張感が途切れませんでした。
主な登場人物は４人、無職の青年マイケル、保安官で地元のバーを経営するウェイン、ウェインの妻スザンヌ、殺し屋のライル。
事件に巻き込まれた青年マイケルを除いた残り３人の「悪人」共の腹の探り合い、喰うか喰われるかの騙し合いは見応えがありました。
実直な青年マイケルは、ほんの出来心から金と欲にまみれた泥沼の殺し合いへと巻き込まれることになる…
仕事を探して車で旅をする無職の青年マイケルの所持金はたった５ドル。
５ドル分のガソリンを入れてもらったスタンドの主人から、レッドロックに行けば労働者の働き口が見つかると助言をもらう。
他に収入のあてもないマイケルはレッドロックに向かう。
レッドロックのバーに入ったマイケルは、店の主人のウェインから兼ねてから話を着けてあった殺し屋と間違えられ、妻を殺すよう指示される。
文無しだっだマイケルは事の詳細も確かめず話に乗って、５０００ドルを受け取ってしまう。
ウェインの妻の所に赴くマイケルなのですが、なんとウェインの妻からも２倍の報酬で夫ウェインを殺してくれと頼まれる…
大金を手にしたマイケルが嬉々として店で買い物をするシーンが印象的です。
ウェイン夫婦の殺人計画を保安官に手紙で知らせ、自分は金だけ持ってとんずらしようとしたマイケルなのですが、なんとウェインは町の保安官も兼任しており、マイケルの策略はウェインに知られることとなる。
大金を手にレッドロックを離れようとしたマイケルは誤って車で人を轢いてしまい、怪我人を病院へ運ぶため仕方なくまたレッドロックへと戻る。
そこに保安官ウェインが現れ、マイケルは窮地に陥る。
ウェインから逃れ、交渉の末マイケルが乗せてもらったのは、なんと本物の殺し屋ライルの車だった。
マイケルはまたレッドロックへ戻る羽目に…
何故かマイケルは磁場でも働いているかのように、何度離れてもまたいつの間にかレッドロックに戻ってしまうのです。
互いに惹かれあったウェインの妻、スザンヌと共に、ウェインから金を奪い、殺し屋ライルの追跡から逃れようとする二人…
登場人物４人の金をめぐる泥沼の攻防の末、ウェインとライルは死亡、マイケルとスザンヌは大金を奪い、列車に飛び乗る。
マイケルに銃を向け大金を独り占めしようとするスザンヌに「金がすべてか！」と捨て台詞を吐き、列車から札束をばら撒く。
「金が欲しいなら拾え!」
列車から落ちたスザンヌは、後から追いかけてきた警察に逮捕されることになる…
最後はちゃっかり、数百ドル分の札束をポケットに入れ、「アディオス、レッドロック。」危険な金と女には手を出すもんじゃない… 彼が得た教訓かもしれません。
スザンヌを演じたララ・フリン・ボイルはどこかで見たことある顔だなと思ったら、「メンインブラック２」で女性のエイリアンを演じていた女優ですね。
マイケルが大金強奪の役に立つと判断するや女の武器を使い懐柔しようとする… 彼女の堂々たる悪女感、最後の最後まで信用できない所はストーリーに緊張感を与えています。
当時ニコラス・ケイジは２９歳、つい出来心を起こしてしまった実直な田舎の青年役がハマっています。彼の出演作は期待外れな事が多いのですが、これは中々の秀作と言えます。図らずも泥沼の殺し合いに巻きこまれてしまった男の心情を共感することができますね。
主演のニコラス・ケイジより、脇を固める実力派俳優に支えられたといっても良いですね。
アメリカ中西部の小さな町レッドロック。広大なアメリカでは車とガソリンはまさに生命線、この映画でも車と給油に縛られる登場人物を見る事ができます。
映画の中で何度も、「ここから先レッドロック」の標識が現れ、土地の磁場に囚われたかのようなマイケルなのですが、これはアメリカの田舎ホラー「テキサスチェーンソー」を彷彿とさせます。
大金を奪い合うサスペンス映画は数多く見られますが、彼らがようく使う言葉「一生遊んで暮らせる金」。
これを聞くと、やはり皆、職場で人間関係に神経をすり減らしながら働くのは嫌なんだなと思ってしまいます。
明日の仕事の事を考えただけで気が重い私なのですが、はたして「一生遊んで暮らせる金」とはいくらくらいなんだろうと寝ながら計算してみるのでした。
今日も無事に家に帰って午後ローを見れていることに感謝😌です。
総合評価☆☆☆☆☆
ストーリー★★★★
流し見許容度★
午後ロー親和性★★★★
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画像引用元
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