マラヴィータ
午後のロードショー大好きなパート主婦です。
今回は午後ロー5月10日放送のマラヴィータの感想です。
公開 2013年
監督 リュック・ベッソン
公開当時 ロバート・デニーロ69歳 ミシェル・ファイファー55歳 ディアナ・アグロン27歳 ジョン・デレオ17歳
いわゆる「ブラック・コメディ」というジャンルなのでしょうが、個人的には笑える所はほとんど無く、胸糞悪さが残る作品ですね。
普通になりたくてもなれない、マフィア一家の性… ブラックなマフィアファミリーのドタバタ劇なのですが、全編にわたって「笑えない悪い冗談」を見せられた感じがします。
ロバート・デニーロ演じる父親フレッドは元マフィアのボスで仲間を裏切ったため組織のターゲットになっており、証人保護プログラムの元、家族と共に各地を転々としているのです。
凶暴な元マフィアの父親の影響なのか 妻、娘、息子までやたらと凶暴でキレやすく、やたらと強いのです。
この設定は二次元的と言えるかもしれません。
元マフィアのボスである父親と暮らしてきた結果、妻子もそれなりに鍛えられ、自らの身を守る術を身に着けるようになった… という事なのでしょうが、全体的に説明不足ですね。
サイコパスな家族4人が各地を転々としながら破壊を繰り返すホラー映画にするか、または思い切りコメディーに振り切ったほうが面白かったかもしれません。
人気漫画「スパイ・ファミリー」のように、実は4人は家族ではなく他人だった… というオチが待っているかと思いきや、普通に家族だったのですね。
劇中の殺人なり拷問の手口が残酷かつ陰湿で、ブラック・ユーモアというにはあまりにもセンスが無いと言えるかもしれません。
クウェンティン・タランティーノやロバート・ロドリゲスの映画のように、ブラックな中に思わずニヤリとしてしまうようなユーモアのかけらも感じないのです。
監督はリュック・ベッソン 製作総指揮はマーティン・スコセッシ、彼らは共に名監督と言われていますが、作品にはかなり当たりハズレがある印象です。平均点は低めと言っていいかもしれません。
南仏が舞台のためか、ハリウッド的でない、フランス映画のような淡々とした不条理な感じに仕上げたかったのでしょうか。
ロバート・デニーロ、ミシェル・ファイファー、トミーリー・ジョーンズなど出演者は豪華なのですが、この顔ぶれだけで映画館に見に行った人はがっかりしたでしょうね。ロバート・デニーロは何を演じてもロバート・デニーロ、演技の幅の狭さから言えば、我らがセガールといい勝負かもしれません。
この映画はフランス人がアメリカ人を軽視している、という前提なのですね。
娘のベルは転校してすぐ「ミス・アメリカ」というあだ名をつけられるくらい美しいのです。
彼女が悪ガキどもに制裁を加えた後、「あんたたち女を大事にしないと一生幸せになれないよ。男の一生は女で決まるんだから!」と啖呵を切るシーンが小気味よく、一番印象に残っています。
彼女の美しさで最後まで見れたようなものです。
この映画はマーティン・スコセッシの「グッド・フェローズ」が元ネタになっており、この映画を見ていない人は楽しめないのかもしれませんね。
私はこの「グッド・フェローズ」は見ていないのですが、予習をしてから来い!といった傲慢さが、この映画をみた後何故かイラ立つ理由なのかもしれません。
今日も無事に家に帰って午後ローを見れていることに感謝😌です。
総合評価★★★★★
ストーリー ★
午後ロー親和性★★★
流し見許容度 ★★★
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