アイガー北壁
午後のロードショー大好きなパート主婦です。
今回は午後ロー5月9日放送のアイガー北壁の感想です。
公開 2008年
監督 フィリップ・ステルツ
1936年のナチス政権下、ドイツは国威発揚のため、ドイツ人がアイガー北壁初登頂することを強く望み、成功者にはオリンピックの金メダルを授与すると約束する。前人未到のアルプス連峰の難所、アイガー北壁に挑んだ実在の若き登山家たちの軌跡を描く。
私のような凡人は、登山家の心理が今一つ理解できないのです。
彼らはなぜ、命がけの危険な登山に挑むのでしょうか。
例えば山頂に万病に効く薬草が群生しており、それを取りに行くため、というのなら必然性があるのですが…。
社会的な必然性は無くとも、山頂からの景色を見下ろす時、大自然を制した征服感と達成感に満たされるのでしょうか。
目的が無ければ一歩も動くことのできない、私のようなつまらない人間にはとうてい計り知ることのできない何かがあるのでしょうね。
先日午後ローで放送された、クリント・イーストウッド主演の「アイガー・サンクション」もこのアイガー北壁が舞台になっているのですが、断崖絶壁にいくらはねのけられても、登山者を引き付けてやまないものがあるのでしょうね。
共に著名な登山家、トニー・クルツとアンディ・ヒンターシュトイサーは、世間の盛り上がりに押されるように、危険なアイガー北壁登頂へと挑みます。
国の威信を懸けたアイガー北壁初登頂を成し遂げるための無謀ともいえる挑戦なのですが、ベルリンオリンピック直前の高揚した時代背景に影響されていると言えますね。
国家の威信を懸けたプロジェクトの割には、二人に対するバックアップが少なかったように思います。
トニーの恋人ルイーゼは新聞記者で、彼女は自らが最前線で記事を書きたいがため、二人のアイガー登山を後押しするのです。
出発日は好天だったものの、登山の途中で吹雪に見舞われ、仲間は次々と落石や雪崩、滑落で命を落とすのです。
極寒の中、体が徐々に凍り付き、感覚が無くなる恐怖は想像を絶するものがあります。
冬山登山と言うのは、炎の中に飛び込むのと同じくらい危険なことですね。
最後に残ったトニーも、あと数メートルというところで救助の手が届かず、命を落とします。
ロープで中釣りになったまま、息絶えるトニーを目前にして、ルイーゼは何を思ったでしょうか。私なら一生自責の念に囚われると思います。
国威発揚のためとはいえ、将来有望な若者の未来を国家が奪ったも同然ですね。
しかしながら、映画もいよいよクライマックスという時に流れたCM、男性用薄毛対策の最終兵器その名も「髪フラージュ」…スティックのりを頭皮に地下塗りし、その上から髪の毛を貼り付けるという、理不尽かつ原点回帰のような商品のインパクトがあまりに強すぎ、命がけのアイガー北壁登山も霞んでしまいました。
今日も無事に家に帰って午後ローを見れていることに感謝😌です。
総合評価★★★★★
ストーリー ★★
午後ロー親和性★★★★★
流し見許容度 ★★★★
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