グロリア (シャロン・ストーン版)
午後のロードショー大好きなパート主婦です。
今回は午後ロー3月1日放送「グロリア」の感想です。
公開 1999年
監督 シドニー・ルメット
公開当時 シャロン・ストーン41歳
先日午後ローで放送された1981年ジーナ・ローランズ版「グロリア」と比べ評価は低いようですが、私はこのシャロンストーン版の方が好きです。
ジーナ・ローランズのような凄みや迫力は無いものの、がらっぱちだけど根は優しい元ヤンお姉さんと言う感じで親しみが持てます。
シャロン・ストーンは終始ミニスカート姿で、彼女の美脚を堪能する映画とも言えます。
3年の刑期を終えて出所したグロリアはニューヨークに帰るが、かつての恋人に裏切られたことを知る。
少年ニッキーは、組織の秘密を納めたフロッピーを所持していた事から監禁され、処刑されようとしていた。
グロリアはニッキーを連れ、逃亡を図る。
「服を脱ぎなさい! 全部よ!」
「男の裸が拝めるなんて3年ぶりだわ」
マフィアの男の一人が、ストリッパーのようなTバックを履いていたのがウケますね。
字幕版では「ふん、粗末なモノばかりね!」というセリフがありました。
喘息の持病を持つニッキー。
吸入器を買いに入った薬局で薬剤師が
「処方箋に,医師のサインがありませんね」
グロリアは100ドル札を出し、
「これでどう? ベンジャミン・フランクリン先生のサインよ!」
まさにアメリカンジョークの効いた小粋な会話、私の大好きなシーンです。
ニッキーをマフィアの追ってから守るため奔走するグロリア。
生意気で賢いニッキーと、徐々に心を通わせていく。
「あんたに死んでほしくないのよ。大人になって金髪で胸の大きい子と付き合ったり、競馬場に行ったり、普通の男がすることをしてほしいのよ」
グロリアの言いたいことは、痛いほどよくわかります。
グロリアはマフィアのボス、ルビーに、フロッピーと引き換えにニッキーを解放するよう交渉する。
グロリアはニッキーを寄宿学校に預け、立ち去ろうとするも途中で引き返す。
「あたし、料理なんかできないわよ? それでもいい?」
「ピザを頼めばいいよ」
「あんたに聞けば、なんでも解決ね」
ニッキーと共に生きる事を決め、二人でマイアミへと旅立つ…
ニッキーとの出会いは男に裏切られ、家族からも見放されたグロリアにとって、信頼できる人生の相棒を見つけたような気持だったのではないでしょうか。
前作のシリアスなハードボイルドでは無く、どこかコメディタッチですね。
まさに女は弱いが母は強し、護るべきものを得た女は最強といったところでしょうか。
女一人、震えながらマフィアに立ち向かう彼女は逞しくも健気です。
現在64歳の彼女はまさに美魔女、その美しさに驚きました。
若作りの痛々しいセレブと違い、良い感じに年齢を重ねていますね。
クールな悪女を演じる事の多かった彼女は、当時41歳であり、キャリアの転換期にこの「グロリア」を選んだのは正解だったと言えます。
キレッキレの悪女だったシャロン・ストーンが40歳を超え角が取れ、人間味が増しているように思います。
ネットでシャロン・ストーンの経歴を読むと、ますます彼女に好感を持ってしまいます。
IQ154の秀才であり、何度も事故で死にかけ、結婚、離婚を経たのち、3人の養子を育て上げた彼女の人生は映画同様エッジが効いていると言えます。
やはり彼女は平凡で従順な女性の役より、悪女が似合いますね。
今日も無事に家に帰って午後ローを見れていることに感謝😌です。
総合評価☆☆☆☆☆
ストーリー★★★
流し見許容度★★★★
午後ロー親和性★★★★★
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