乱気流/タービュランス

2024年11月22日


午後のロードショー大好きなパート主婦です。
今回は午後ロー11月22日放送乱気流/タービュランスの感想です。

Amazon | 乱気流 タービュランス [DVD] | 映画公開 1997年
監督 ロバート・バトラー
公開当時 レイ・リオッタ43歳 ローレン・ホリー33歳

連続殺人犯を演じたレイ・リオッタの独壇場とも言える映画ですね。
彼のレクター博士を思わせるキレッキレのサイコっぷりは、舞台が墜落しつつある飛行機の機内であることを忘れそうになるくらいです。

駄作】乱気流/タービュランス_愚か者しか出てこないパニック映画(ネタバレなし・感想・解説) | 公認会計士のわんぱく洋画劇場この映画は午後ローで定期的に放送されており、何度も見ているのですが、いつも最後まで真剣に見てしまいます。

クリスマスイブの夜、5人もの女性をレイプし殺害した連続殺人犯ウィーバーは逮捕され、飛行機で護送される。
CAのテリーは、彼らの乗る飛行機で業務につく事となる。

テリーはブロンドで美形、頭脳明晰な女性であり、連続レイプ殺人犯ウィーバーのどストライクのタイプなのです。
テリーを一目で気に入ったウィーバーは、彼女に馴れ馴れしく話しかけるも、同乗の警官に注意される。
乱気流/タービュランス - 映画を見ながら株式投資女性CAが思わぬハプニングでパイロットの代わりにジャンボ機を操縦する羽目に陥るという設定は、先日午後ローで放送された1974年公開の「エアポート75」と同じ展開ですね。

ウィーバーはサイコな連続殺人犯でありながら紳士の顔を使い分け、序盤はテリーら乗務員と共に怪我人を助けたりするのですが、徐々に残忍な素顔を露にするのです。

テリーの先輩CAマギーを殺害する際、「もう男に鼻も引っかけられないだろ!」「もう女は廃業か?」などの暴言を吐くウィーバー。
個人の尊厳を傷つける言葉を放ち相手の反応を見て楽しむ…。 サイコ野郎であると同時にとんでも下衆野郎ですね。

私だってこんな事を言われたらついぶちキレて「うるせーバカヤロー!」と叫んでしまうかもしれません。
乱気流/タービュランス」…変態レイ・リオッタとダイハードな対決 - どうながの映画読書ブログ飛行機でウィーバーと共に護送されていた凶悪犯との銃撃戦の末、機長と副機長は死亡。
テリーは管制塔からの指示を受けながら、一人でジャンボ機を操縦する羽目に陥る。
淀川ルンナ 56 : R@BLOG乱高下する機内で一人優雅に映画鑑賞するウィーバー。
サイコらしくテリーに意味不明な質問を投げかける。「人生の終わりに聞きたい曲は?」「一番好きな本は?」
困惑するテリーに「質問に質問で答えるな!」
ダイハード級『乱気流タービュランス』と最悪パイロットの『フライト』 | 黒柴恭ちゃんと映画とアトリエ製作の日々ついにウィーバーは野獣の本性をむき出しにしテリーに襲い掛かる。
カテゴリー6の嵐の中、360度回転する機内でくんずほぐれつ戦う二人の様子は思わず「何かこれ?」と笑ってしまいそうなほどなのですが…

ウィーバーは連続殺人犯として死刑が確定しており、飛行機と共に墜落し心中する気満々なのです。

墜落の危機に瀕した飛行機だけでもパニックなのに、サイコな連続殺人犯まで相手にしないといけないなんて、不運にもほどがありますね。
飛行機を操縦しなければならず、おまけにレイプ犯からも身を守らなければならない…

先輩CAマギーを殺害された事を知ったテリーは、何かが吹っ切れたようにウィーバーに戦いを挑む。

ラストは操縦室のドアを斧で叩き壊して侵入しようとするウィーバーを体当たりで倒し「かかってきなさいよ! この腰抜け!」
肉弾戦の末、ウィーバーの頭に弾丸を喰らわせフィニッシュ。
ダイハード級『乱気流タービュランス』と最悪パイロットの『フライト』 | 黒柴恭ちゃんと映画とアトリエ製作の日々ウィーバーは倒したものの、墜落しつつある飛行機をどう立て直すか…
テリーは管制塔からの指示を受け、冷静に行動し飛行機を着陸させる。

この状況下では男性でも絶望で放心状態になってもおかしくない所なのに、最後まであきらめないテリーのガッツは目を見張るものがあります。
こんな体験をしたらもう人生で怖いものなんて無いでしょうね。
ラストは管制塔から冷静に支持を与えてくれたボウエン機長とイイ感じで終わるのですが、彼が独身であることを祈るばかりです。

墜落パニックとサイコサスペンスを両方味わえる、一粒で二度おいしいお得な映画と言えます。

先日午後ローで放送された「エアポート75」が公開された1970年代は、墜落しつつある飛行機の中でパニックになる乗客と、CAが管制塔からの指示を受け必死に飛行機を操縦するというシナリオだけで観客は充分満足したと思うのです。
視聴者も今ほど映画に過激なものを求めていなかったのではないでしょうか。
この映画が公開されたのは1997年なのですが、過激でバイオレンス要素が満載の映画が世に出過ぎてしまったせいか、墜落パニックだけでは物足らず、サイコな連続殺人鬼との対決という要素を足さなければ観客の興味を引く作品として成立しなくなっていたのでしょうね。

「エアポート75」ではラストに元パイロットの彼氏が乗り込んできて操縦を代わる展開だったのですが、今作では最後までテリーが操縦桿を握り飛行機を無事着陸させるところまで描いています。
この辺も、時代とともに変化する女性像を見るようです。

Turbulence' Is the Over the Top Christmas Thriller to Stuff Our Stockings - Hollywood in Toto

レイ・リオッタのどこか禍々しくクセのあるルックスは楳図かずおのキャラクターを彷彿とさせます。
彼はその外見ゆえかクセのある悪役を演じる事が多いイメージですが、今作ではまさに墜落の恐怖に勝るとも劣らないサイコっぷりを発揮しているのです。
彼は2022年5月に67歳で亡くなっているのですね。

午後ローファンにとっては、忘れた頃にポロっと放送してくれるお馴染みの映画です。

今日も無事に家に帰って午後ローを見れていることに感謝😌です。

総合評価☆☆☆☆☆
ストーリー★★
流し見許容度★★★
午後ロー親和性★★★★★
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画像引用元
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