CHASE/チェイス猛追

公開 2022年
監督 ブライアン・グッドマン
公開当時 ジェラルド・バトラー(53歳)
最近午後ローに登場しなくなったセガールの穴を埋めるかの如く、ジェラルド・バトラーはすっかり午後ローのスタメンとなりましたね。
ジェラルド・バトラーはラッセル・クロウの顔のパーツを中央に寄せ、B級パウダーを振りかけたかのような風貌で、彼の主演作は私の知る限りパッとしない中途半端なサスペンスが多い印象です。
本作も95分とコンパクトな割にダラダラと締まりの無い作品で、テレビドラマだったとしても途中で飽きて見るのを止めてしまいそうなレベルです。

午後ローでも度々放送される「ブレーキ・ダウン」といい、アメリカ人は失踪した妻を必死に捜索する夫を見るのが好きなのですね。
不動産開発ビジネスでそこそこ成功したビジネスマンのウィルと妻リサ。
夫婦関係に不和が生じ、しばらく距離を置くため、ウィルはリサを車で実家に送り届けることに。
妻リサは夫に何不自由ない生活をさせてもらっているくせに不倫をし、関係を修復しようとするウィルに対し「自分でも何が問題かわからないけど距離を置きたい」とほざき、さらに夫に実家まで送らせる身勝手極まりない女性なのです。
このキャラ設定ではドライブの最中にフラっと消えても不思議ではありませんね。
立ち寄ったガソリンスタンドに水を買いに行ったリサは、そのまま行方不明になる。

防犯カメラには、見知らぬ男の車に無理やり乗せられるリサの姿が映っていた。
警察に相談するも、「奥さんに保険金はかけていましたか?」「不倫をしたことは?」などとんちんかんな質問ばかり。
ウィルは「もういい! 時間の無駄だ! 捜査してくれないなら自分で探す!」とキレて警察署を飛び出す。
ウィルは映像に映っている男をみつけるやボッコボコに殴り倒し、ガムテープで手足を縛って車のトランクに押し込みリサの居場所まで案内させようとするなど、普通の会社員という設定に無理があるほどあまりに暴力的で強すぎるのです。

ウィルが情報を頼りにたどり着いたのは、怪しげな犯罪組織の麻薬精製所だった。
ここから映画を見た人は間違いなく、ウィルを麻薬捜査官だと思ったのではないでしょうか。
潜入方法や銃の扱いなどプロ並みに手馴れていて、これが妻を探しに来ただけの一般人とは到底思えません。
殺害されたと思っていたリタは、敷地内の小屋に監禁されていた。
「もう大丈夫だ…」
抱き合う二人。
「雨降って地固まる」事件前の不和などなんのその、二人は愛を確かめ合い、共に家に帰る…
犯人の動機は、妻を誘拐したら資産家の夫から身代金を巻き上げらると考えた極めて短絡的なもの。
途中で妻の不倫相手から電話があったり、警察で保険金の話が出た事で、もしかしたらこれは夫ウィルの仕掛けた自作自演なのかと疑いましたが、まったくなんの捻りも無い極めてストレートな内容でした。

海外のつまらない人質救出系のRPGをプレイしている時のような感覚を覚えました。
捜索シーンに緊迫感がまるで無く、特に後半の麻薬精製所の攻防はダラダラと同じような戦闘のパターンの繰り返しで、アクションにまるで工夫がありません。
かなりの低予算映画だったそうで、ラストの爆発シーンのCGのショボさがそれを物語っています。
ジェラルド・バトラーはアクション俳優のイメージがあり、役作りのためもう少し体を細くしてから挑んでも良かったかもしれません。
本作のキャッチコピーは「ルート無視! スピード無視! 暴力上等! 全員覚悟しろ!」ですが、単にキレやすいおっさんが妻の誘拐にかこつけて日頃の憂さをチンピラどもにぶつけたお話と言っても良いかもしれません。
今日も無事に家に帰って午後ローを見れていることに感謝😌です。
総合評価☆☆☆☆☆
ストーリー★
流し見許容度★★★★
午後ロー親和性★★★★★
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