ミッシング・デイ
午後のロードショー大好きなパート主婦です。
今回は午後ロー6月14日放送のミッシング・デイの感想です。
公開 2014年
監督 アラン・ホワイト
公開当時 ライアン・フィリップ39歳 レイチェル・レフィブレ35歳 ジョン・キューザック47歳
養子縁組のために南米プエルトリコを訪れたスティーブンとシャノンの夫婦。ニーナと少女を養子に迎え入れる事になったが、突然ニーナが姿を消してしまう。この養子縁組は詐欺集団が夫婦から大金をだまし取るために計画した詐欺だった…
原題は「リクレイム」…この映画では養子縁組詐欺の事を称しているのです。
最後まで緊張感が途切れず、一気に見てしまいました。
序盤のニーナを紹介する養子縁組業者のジャッキー・ウィーバー演じるガブリエルの禍々しさが、早くも不穏な空気をかもしだしています。
ハイチの大地震で被災し孤児になった7歳のニーナは子犬のように可愛く純粋、でも、どこか虚ろで怯えた目をしているのです。
彼女のように可愛い子なら、すぐにでも家に連れて帰りたいと思ってしまいますよね。
養子斡旋業者が用意した海辺のコテージで、帰国までの時間を親子水入らずで過ごすことになり、少しずつ心を通わせていく3人なのですが、業者から届くはずのニーナのパスポートがなかなか届かない…
そんな時突然、ニーナが突然二人の前から姿を消す…
あわてて探し回るスティーブンとシャノンだったが、手がかりは無く、斡旋業者のガブリエルの事務所を訪ねるも、事務所はもぬけの殻、ホームページもダウンしている…
二人は現地の警察に捜査を依頼するのです。
捜査を開始した現地の警察は「これは残念ながら珍しい犯罪ではありません。子供の養子縁組を斡旋して高額の手数料をだまし取る手口です」ニーナを愛し良い親になる決心を固めていた二人にとっては、崩れ落ちそうな言葉ですよね。
最初の手数料に3万ドル、トラブルの解決のためにまた追加で3万ドル、パスポート発行の手数料としてまた1万ドル…
カモを焦らすだけ焦らし、後から次々と手数料を追加請求してくるのは詐欺師の常套手段ですね。
現地の刑事の役を、名脇役ルイス・ガスマンが演じていましたね。彼が出演するからには、最後に何かどんでん返しがあるのか、と思いましたが、普通に良い刑事さんでしたね。
詐欺グループのリーダー、ベンジャミンを演じたジョン・キューザックは、胡散臭さ満点でさすがの存在感ですね。
「ターゲットを選ぶ基準は、ペットショップで可愛い子犬より可哀そうな子犬を選びそうなタイプだ」…
養子斡旋業者のガブリエルとベンジャミンは共犯、ニーナを里親に預け2~3日したらまた取り返し、金を巻き上げ行方をくらます、そしてまた次のターゲットへ…
ニーナを夫婦から回収したベンジャミンは彼女に「次の獲物が来るぞ。また同じゲームをするんだ…」彼らにとって可愛いニーナはカモを騙すための商品でしかないのです。
終盤は金とニーナを取り戻そうとするベンジャミンと、逃げる3人のカーチェイスが繰り広げられます。崖から落ちそうな車から3人が脱出するシーンは、手に汗握るものがありました。
夫婦とニーナは帰国し、家族として暮らすのでしょうが、彼らの今後が気になります。大人たちに搾取され続け、心に大きな傷を負ったニーナと心から打ち解けるにはかなりの時間がかかるでしょうね。
戦争や災害で孤児になった子供をが人身売買の被害に遭うのは、年間120万人にも及ぶのですね。
連れ去られた子供たちは、臓器売買や売春など搾取の限りを尽くされるのです。まさに鬼畜の所業と言えますが、これが闇の社会の大きな資金源になっているのです。
妻のシャノンは自らも養子として育てられ、交通事故で子供を流産、怪我で子供を産めない体になってしまった…
妹を母親のように可愛がっていいたという彼女にとって母親になることはたっての願いだったのでしょうね。
詐欺被害に遭う人を軽率だと責める向きもありますが、被害者の数だけ背景があり理由があるのですね。
今日も無事に家に帰って午後ローを見れていることに感謝😌です。
総合評価★★★★★
ストーリー★★★
流し見許容度★★★
午後ロー親和性★★★
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画像引用元
ナウティスモーション
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