アメリカン・アサシン
午後のロードショー大好きなパート主婦です。
今回は午後ロー10月3日放送アメリカン・アサシンの感想です。
公開 2017年
監督 マイケル・クエスタ
公開当時 ディラン・オブライエン26歳 マイケル・キートン66歳 サナ・レイサン46歳 テイラー・キッチュ36歳
あまりメジャーな作品では無いため、適当に流し見ようと思っていたのですが、最後まで釘付けで見てしまいました。
まるで007の若い頃を描いたスピンオフムービーを見ているようです。
猟犬のようにターゲットを追い詰める姿はまさにダニエル・クレイグのジェームス・ボンドを彷彿とさせます。
何といっても主役のミッチを演じたディラン・オブライエンの全身からみなぎる殺気が、この映画に緊張感を与えていると言えます。
舞台はトルコ、ルーマニア、イタリアと次々と移り変わり、流れるような展開で見る者の集中力を途切れさせません。
23歳の大学院生、ミッチ・ラップはプロポーズした直後、ビーチに乱入したテロリストにより恋人を殺害され、自らも重傷を負う。
テロ組織に復讐を誓うミッチ。
ミッチは独自捜査でテロ組織のネットコミュニティに侵入し、彼らとコンタクトを取ることに成功する。
パソコンのキーボードをアラビア語入力に切り替え、テロ組織から送信される暗号とも言える質問に淡々と答えていく…
わずか2年足らずでアラビア語をマスターするなど、彼の並々ならぬ執念が伝わってきます。
凡人が単なる復讐心のみでここまでの域に達することは難しく、彼にテロ組織と戦う潜在能力が備わっていたと見るべきでしょうね。
ミッチはテロリストへの復讐を果たすため、テロ組織のアジトに独自潜入する。
CIAテロ対策室部長のアイリーンによりCIAにリクルートされたミッチは、冷戦期に活躍したベテラン、スタンの訓練を受ける事になる。
人間の肉体と精神をギリギリまで痛めつける地獄の訓練… 仲間が次々と脱落する中、ミッチは執念で訓練を耐え抜く。
VRを使った瞬時にターゲットとそれ以外を見抜く訓練などはリアリティがあり、一人のCIA工作員が誕生する過程を丁寧に描いています。
若さゆえに命令を無視し単独行動に走ってしまうミッチ。
恋人の死の悲しみを怒りに変え任務を遂行する彼は、無謀でがむしゃらに見えるのですが、冷静な判断と行動力は粗削りながらも捜査官としての資質を感じさせるのです。
「ゴースト」の名を持つロニーは、かつてスタンが海兵隊から引き抜き育て上げた元部下であり、彼は私怨からスタンを襲う。
核の起爆装置を奪うためロニーのボートに乗り込んだミッチは、ロニーとの決死の肉弾戦を繰り広げる。
スタンが手塩にかけた愛弟子同士の対決…
ミッチは核爆弾を海に投げ込み、爆発による被害を最小限に抑える事に成功する。
CIAテロ対策チームは核の脅威から人類を救った。
だが、ミッチの戦いはまだ終わっていなかった…
続編を匂わせるようなラストシーンでした。マイケル・キートンは厳しいながらも最初からミッチに一目置き、一流のCIA工作員として育て上げるスタンを演じていました。
眼光鋭く、ワイルドな中にもどこか茶目っ気があり、私の中ではジョン・マルコヴィッチと並ぶハリウッドの2大イケオジ俳優です。
「メイズランナー」で主役に大抜擢されたディラン・オブライエンは今作が初のアクション映画であり、彼のアクションは007シリーズでダニエル・クレイグにアクション指導を施したロジャー・ユアンが担当したそうです。
重量感とキレのあるアクションは彼自身の身体能力の高さと、今作に賭ける意気込みを感じます。
スパイアクションという点で、午後ローでも度々放送される「リクルート」や「ボーン・アイデンティティ」と同じジャンルと言えますが、この2作は残念ながら駄作と言えるかもしれません。
組織の裏切りや内部分裂など、ストーリーが複雑になりすぎており、それゆえ登場人物の背景やキャラクターの作りこみがおろそかになっているのです。
特に今作と比較して「ボーン・アイデンティティ」をなぜ好きになれないのか考えてみたのですが、まず主演のマット・デイモンにまったく魅力を感じないのです。
記憶を無くした元凄腕の諜報員という設定なのですが、延々と中二病のおっさんの自分探しの旅を見せられているようです。
マット・デイモンのアクションもいかにも「アクション指導受けましたよ~」といった感じで、みじんの本気も殺気も感じないのです。
続編が製作されていることから見ると一定数のファンはいるのでしょうね。
この映画は公開当時さほど話題になっていなかったように思うのですが、隠れたサスペンスアクションの秀作と言えますね。
ストーリーはシンプルで特にひねりは無いものの、リアルで嘘臭さの無いアクションが炸裂しています。
個性派ぞろいのキャスティングも映画の魅力を引き立てていますね。
こういったサスペンスアクションものにありがちな、余計なラブシーンを省いているのも潔いと言えます。
ぜひとも続編を製作して欲しいものです。
先日放送された「ホテル・ムンバイ」といい今作といい、最近の午後ローのラインナップは神がかっていますね。
心に残る隠れた名作を次々と放送してくれることは、午後ローファンにとっても映画ファンにとっても嬉しい事です。
今日も無事に家に帰って午後ローを見れていることに感謝😌です。
総合評価☆☆☆☆☆
ストーリー★★★★★
流し見許容度★
午後ロー親和性★★★
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画像引用元
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