ロビン・フッド
午後のロードショー大好きなパート主婦です。
今回は午後ロー9月10日放送ロビン・フッドの感想です。
公開 1991年
監督 ケヴィン・レイノルズ
公開当時 ケビン・コスナー36歳 モーガン・フリーマン54歳 アラン・リックマン45歳 メアリー・エリザベス32歳
クリスチャン・スレーター22歳
十字軍遠征より帰還した貴族ロビンは国王リチャード不在の間に変わり果てた故郷の姿を見る。圧政を強いるノッティンガムの代官に立ち向かうべく、ロビンはシャーウッドの森を居城とし、仲間と共に戦いを始める…
この映画は公開当時、テレビCМをはじめあらゆる情報番組で取り上げられ、大々的に宣伝していたのを覚えています。
当時のケビン・コスナーは「ダンス・ウィズ・ウルブス」や「ボディガード」などの大ヒット作に次々と出演し、まさに俳優としての全盛期といえますね。
主題歌のブライアン・アダムス「I Do It For You」は日本でも大ヒットし話題になったものです。
公開当時、映画館に見に行ったのですが、期待していただけに内容にがっかりしたのを思い出します。
全編にわたってキレの悪いアクションが続き、同じくケビン・コスナー主演ケヴィン・レイノルズ監督の「ウオーターワールド」に似た、だらだらしたアクション映画という印象です。
公開当時、ケビンコスナーは36歳なのですが、後退した生え際や緩んだボディラインといい、実年齢より老けて見え、俊敏なロビンフッドのイメージとは乖離していると言えます。
メアリー・エリザベス演じるマリアンは「ロビン、助けて、助けて~!」とうるさく、まるで「ポパイ」のオリーブですね。もう少し美女然とした風格を漂わせて欲しかったものです。
フレッシュさの無い二人がメインキャストのため、見る者の集中力を萎えさせてしまいます。
ウィル役のクリスチャン・スレーターがロビンフッドの役を演じた方が良かったかもしれません。
ロビンが全裸になり滝で水浴びをするシーンがあるのですが、まるで露天風呂ではしゃぐおっさんですね。
その様子を崖の上からうっとりと見つめるマリアン…
このシーンの意図がまるでわかりません。
ラストは仲間と共に悪代官ジョージを倒し、マリアンも奪還、父親の無念を晴らして めでたしめでたし…
終盤は完全にコメディになっており、マリアンをめぐる悪代官とロビンフッドのドタバタ劇になっています。
主役の存在感の薄さゆえか、ラストでリチャード王役で突然登場したショーン・コネリーが、結局全部持って行った感がありますね。
幅広い年齢層をターゲットにした作品を意図したのでしょうが、コメディなのかシリアスなのか、ラインをしっかり引いた方が良かったかもしれません。
「ハリー・ポッター」のスネイプ先生や「ダイハード」でおなじみのアラン・リックマンが2016年に亡くなったというニュースを見た時は思わず「はっ」としてしまいました。
悪代官ジョージの怪演はケビン・コスナーの存在感を完全に上回っていましたね。
当時のケビン・コスナーは人気絶頂だったものの、何を演じてもケビン・コスナー感があり、彼の演技の引き出しの無さが映画に影を落としていると言えるかもしれません。
ケビン・コスナーはその年の最低映画を決めるゴールデンラズベリー賞で最低主演男優賞を受賞しているのですね。
我らが午後ローに登場する俳優たちは、この賞を受賞している頻度が高いのです。
ロビン・フッドは数多く映画化されており、2010年公開リドリー・スコット監督ラッセル・クロウ主演の「ロビン・フッド」をはじめ何作も見ているのですが、意外にも今まで見た中で一番秀作だと思うのは1973年ディズニーアニメの「ロビンフッド」なのです。
10代の頃に見たのですが、主人公ロビンやりリトル・ジョンをはじめキャラクターの魅力が実に立っており、ストーリー展開もキレが良く、ラストはしっかり感動させるというエンターテイメント作品としては文句なしの、子供のみならず大人の鑑賞にも十分な作品だったと思うのです。
改めてディズニー映画の底力を感じます。
映画はストーリーも重要ですが、何より登場人物が魅力的かどうかが一番大事な事だと思うのです。
キャラクターの魅力、ストーリー、音楽の3要素が一定以上のレベルに達した時に、名作は生まれるのではないでしょうか。
ロビンフッドはイギリスの国民的英雄であり、2018年にタロン・エガートン主演「フッド・ザ・ビギニング」が公開されるなど、日本人にとっての織田信長や源義経のような永遠のヒーローなのですね。
今日も無事に家に帰って午後ローを見れていることに感謝😌です。
総合評価☆☆☆☆☆
ストーリー ★★
流し見許容度 ★★★
午後ロー親和性★★★★★
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画像引用元
CINEMORE(シネモア)
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