アパルーサの決闘
午後のロードショー大好きなパート主婦です。
今回は午後ロー5月16日放送のアパルーサの決闘の感想です。
公開 2008年
監督 エド・ハリス
公開当時 エド・ハリス57歳 ヴィゴ・モーテンセン49歳 レネー・セルヴィガー39歳 ジェレミー・アイアンズ59歳
無法者が牛耳る町に保安官として雇われた凄腕のガンマンとその相棒。しかしこの町に美貌の未亡人が流れ着いたことから、状況は一変していく…
エド・ハリス監督作品なのですね。
西部劇の持ち味と言える泥臭い薄汚れた感じが無く、どちらかと言えば小ぎれいでスタイリッシュです。
午後ローでも度々70年代の西部劇が放送されますが、それらと比較してもリアリティーには欠けるかもしれません。
エド・ハリス ヴィゴ・モーテンセン ジェレミー・アイアンズなどのイケオジ俳優が、西部開拓時代の衣装をおしゃれに着こなしています。
女性にもウケるライトな西部劇を狙っていたのでしょうか。
出演俳優は豪華なものの、銃撃戦のシーン以外は起伏が無く、淡々とし過ぎていて見る者を飽きさせる展開と言えます。
私はこの映画で男同士の縄張り争いや銃撃戦よりも、この時代の女性について深く考えてしまいました。
レネー・セルヴィガー演じるアリソンは、童顔であどけなく、どこから見ても素人の女性なのですが、状況を見て男を乗り換え、悪びれる様子も無いのです。これぞ、西部開拓時代を生きる女のサバイバル、といった所でしょうか。
魔性の女というよりは、群れの頂点のオスに付くメスのような、もっと動物的な本能のようなものを感じます。
エド・ハリス演じるバージルは、娼婦などのプロの女性しか相手にしたことが無く、アリソンの「普通の女性」感に惚れてしまうのです。
アリソンは素人のフリをした玄人、現代のプロ彼女を彷彿とさせます。
ヴィゴ・モーテンセン演じるエベレットの情婦は「西部の女は生きるのに必死で、愛だの恋だのは言ってられないのよ。そんなことを言うのは男だけ」
この時代、女性は男性の従属物の意味合いが大きく、従属する男性の地位で自らの価値が決まるといっても良いかもしれません。また、荒くれ者が闊歩するワイルドな時代のため、自らの身を護るため強い男に守ってもらうのはやむを得ないと言えますね。
最後、エベレットはブラッグを銃殺したあと、バージルとアリソンを残して町を去るのですが、二人はかなりの年の差、おまけにアリソンはブラッグとも関係を持ち、エベレットを誘惑したこともあるのです。
この二人はこの先うまくやっていけるのでしょうか。おおらかな時代ゆえ、まあ、過ぎた事はどうでもいい、となるのでしょうか…
女性やプライドを懸けた男同士の友情、というにはあまりにお粗末、西部寸劇を見ているような薄っぺらさがあります。
仮にこれが、バージルとエベレットのさすらいの旅を描く連続ドラマの中の一話、というのなら面白かったかもしれません。
アリソンのキャラクターも悪女というよりは天然でちょっと残念な女、という感じの描かれ方ですね。
あまりに深みの無いキャラクターで、彼女をそうさせしめたものや葛藤がまるで描かれていなかったのが少し残念です。それがあれば、この映画も少しはマシだったかもしれません。
監督エド・ハリスの「女なんて所詮はこんなもんだ」的な主観が入っているのでしょうか。
エベレットを演じたヴィゴ・モーテンセンは、先日午後ローで放送された「グリーン・ブック」で、用心棒兼運転手を演じていましたが、風貌は見るからに腹の出たオヤジ、年齢的にもこれからはこの路線でいくのか… と思いきや、試写会では見事にシュッと引き締まったイケメンに戻っていましたね。
彼のプロ根性に感服してしまいます。
今日も無事に家に帰って午後ローを見れていることに感謝😌です。
総合評価★★★★★
ストーリー★
午後ロー親和性★★★★
流し見許容度★★★★
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画像引用元
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