アナライズ・ミー
午後のロードショー大好きなパート主婦です。
今回は午後ロー11月27日放送アナライズ・ミーの感想です。
公開 1999年
監督 ハロルド・ライミス
公開当時 ビリー・クリスタル(51歳) ロバート・デニーロ(56歳) ジョー・ヴィテレリ(62歳)
マフィアのボス、ポールは原因不明のストレス性発作に悩まされる。
一刻も早く治したい彼は、やむなく精神科医ベンの元を訪れる。
最初はとまどう気弱なベンだったが、いつしか二人の間に友情が芽生え始める…
ビリー・クリスタルが好きだったので期待して見たのですが、さほど面白くなかった印象です。
下ネタや暴力描写が少なめの「お上品」なコメディ映画ですね。
硬派なデニーロが泣いたりわめいたりするのを楽しむ作品なのでしょうが、演技が過剰で笑いのツボを外していると言えます。
自らのパロディーを演じているともいえる作品ですが、当然ながらこの作品は「ゴッドファーザー」を見ていない人は楽しめないでしょうね。
デニーロはセルフパロディーを演じる作品が多く、見る者に予習を強いる傾向があります。
ベンはマフィアのポールに対しても臆することなく常に毅然とした態度で接するのです。
ベンの「いじめられっ子」感が少なく、ポールの「ジャイアン感」を生かせていなかったのが敗因かもしれません。
この役をベン・スティーラーが演じていたらもっと面白かったでしょうね。
この映画の見どころは、ポールの部下ジェリーを演じたジョー・ヴィテレリではないでしょうか。
ゴットファザーの世界観から抜け出てきたようなマフィア然としたたたずまいと同時に、生身の人間にも関わらず着ぐるみを着ているかのような可愛らしさで、頼りになる用心棒ジェリーをすっとぼけて演じていました。
水族館で「サメはサメ、シャチはシャチのトイレでちゃんとションベンしてるさ…」
実際笑えた箇所はすべて彼の登場シーンでした。
ビリー・クリスタルの作品は「シティ・スリッカーズ」や「恋人たちの予感」など何度も見て大好きな作品ですが、私にとっては「アカデミー賞の司会」というイメージが強いのです。
彼はアカデミー賞の司会を歴代2番目に多い9回務めているそうですが、私が特に印象に残っているのが「美女と野獣」「羊たちの沈黙」などがノミネートされた1992年第64回の司会です。
オープニングでノミネート作のパロディーをユーモアを交えミュージカル風に演じながら登場するシーンは圧巻でした。
激しく歌い踊っても汗一つかいておらず、さすがハリウッドのタレントは日本とはレべチだなと思ったものです。
ディズニー映画「美女と野獣」がアニメーションとして初めて作品賞にノミネートされるなど話題作の多い年で、「これじゃ、役者は失業だ~♪」という歌う姿が印象に残っています。
下ネタや際どいジョークは少なく、インテリジェンスに溢れスマートな司会でした。
スタンダップ・コメディー出身のたたき上げのコメディアンで、エミー賞も受賞しているのですね。
ほんわかしたコメディかと思いきや、何人か死人も出ており中途半端なブラックコメディーですね。
本作は二人ともハマる所にハマった演技で意外性が無く、役を逆にした方が面白かったかもしれません。
今日も無事に家に帰って午後ローを見れていることに感謝😌です。
総合評価☆☆☆☆☆
ストーリー★★
流し見許容度★★★
午後ロー親和性★★★★★
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