グリーンブック

2024年3月12日


午後のロードショー大好きなパート主婦です。
今回は午後ロー5月4日放送のグリーンブックの感想です。
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公開 2018年
監督 ピーター・ファレリー
公開当時 ヴィゴ・モーテンセン(60歳) マハーシャラ・アリ(44歳)

イタリア系運転手トニーと、英才教育を受けた黒人天才ピアニスト、ドンが旅を通して友情を深めていく…

映画のタイトルになっている「グリーンブック」とは、人種差別の激しかったアメリカ南部で、黒人が泊まることのできるホテルを明記してあるガイドブックなのですね。
多くを語らずともこのグリーンブックの存在が、この頃の時代背景を物語っているのではないでしょうか。

同年のアカデミー作品賞候補が世界的ヒット作「ボヘミアン・ラプソディー」だったため、この映画の作品賞受賞は世相に忖度したものでは、と思ったものです。でも映画を見終わって、作品賞に値する映画だと納得しました。

連休の昼下がりに見るにはあまりに重いテーマの作品なのですが、ユーモアも含まれており、押しつけがましくないのが良いですね。

ナイトクラブで用心棒をしていたトニー・バレロンガは、気は良いがガサツ、大食いでまるで大きな子供のようなのです。
ドン・シャーリーはトニーの「問題解決能力」を見込んで運転手に雇うのですが、トニーは運転手兼、用心棒といった所ですね。おまけに口八丁で相手を丸め込む術に長けているのです。
ドライブの途中で子供に諭すように大人としてのマナーをトニーに教えていくドン。
スクリーン編集部の今月オススメ映画はズバリ「グリーンブック」レビュー大公開! - SCREEN ONLINE(スクリーンオンライン)最初はボスとはいえ黒人のドンを軽視していたトニーですが、ドンのピアノ演奏を聴き、感銘を受けるのです。
クラシックのことなど何も知らないトニーでも、ドンの演奏の素晴らしさは感性で理解したのでしょうか。
クラシックとロックンロールのように、全く違う二人なのですが、お互いの立場や人格を認め心を寄せ合うのです。グリーンブック | MOVIE NEVER DIE

ドンは「品位こそすべてに勝る」という彼の信念通り、いかなる時も静かな物腰と言動を崩さないのです。
3歳から英才教育を受け、アメリカで黒人初の音楽大学への入学、自ら道を切り開いて生きてきた彼の苦難に満ちた人生は語られずとも想像することはできます。

ドンにとってアメリカ南部地方でのコンサートツアーはまさに命がけ、自らのプライドと信念を懸けた苦行のようなものですね。
旅の至る所でドンに降り注がれる差別の矢があまりに凄まじく、見ているこちらの胸も締め付けられました。

このような地にあえて乗り込んでいくドンは、まさに戦場に赴くような心境だったのではないでしょうか。

人種差別の嵐が吹き荒れる時代に、黒人であり、ピアニストであり、同性愛者である彼の孤独は計り知れないものがあります。
彼自身も語っていたように「誰も理解者がいない」のですから。
毎晩一人静かに酒を飲むドンの苦悩がひしひしと伝わってきます。ぽかぽか春庭「グリーンブック、ドン・シャーリー」 - 春庭Annex カフェらパンセソバージュ~~~~~~~~~春庭の日常茶飯事典ラスト、ホテルでの公演を蹴ってバーでピアノを演奏する時のドンの解放されたような笑顔が印象的です。

異人種同士の心の交流を描いた映画で「ドライビング・ミス・デイジー」ありますね。
車のロードムービーの場合、空間が限定され二人きりになるため、会話の中でお互いを深く理解するには良いシチュエーションかもしれませんね。

感情を言語化するのが苦手なトニーが、仲間たちの前で黒人を揶揄する表現の「黒、はやめろ」と絞り出すように言うのが、彼の旅での変化を表しています。

映画】グリーン ブック | とある音楽教師のつれづれ「寂しい時こそ一歩踏み出さなきゃ」
トニーの言葉に従ってか、ドンはトニーの家のクリスマスパーティーに姿を現すのです。

お互いの間にある厚い壁を少しずつ溶かしていくように心を通わせていくのが、見ていて胸が熱くなります。

これは実話を元にしたストーリーなのですね。
二人は生涯にわたって良き友だった、という後日談を知るとこの映画がなおさら心に沁みるのです。

地上波での初放送が午後ローだったことが、とても嬉しく思ってしまいます。

今日も無事に家に帰って午後ローを見れていることに感謝😌です。

総合評価★★★★★
ストーリー★★★★★
午後ロー親和性★★
流し見許容度★
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Posted by eijun