ノッティングヒルの恋人

2022年5月3日2023年4月23日

午後のロードショー大好きなパート主婦です。
今回は午後ロー５月２日放送のノッティングヒルの恋人の感想です。
公開　１９９９年
監督　ロジャー・ミッシェル
公開当時　ジュリア・ロバーツ３１歳　　ヒュー・グラント３８歳

全国の推しがいる一般人に夢と希望を与えてしまった罪作りな映画と言えるかもしれません。

ロンドンのノッティングヒルで偶然出会ったハリウッド女優と書店経営の平凡な男。２人は思わぬ出来事から距離を縮め、運命的な恋に落ちてゆく…
一般人がある日偶然、憧れのスターと出会い、恋に落ちる…　なんと夢のあるストーリーでしょうか。
私にも推しの芸能人がおり、彼とこんな風に出会って、こんな風に恋に落ちちゃったりして…なんて想像したものです。

主人公が経営する小さな本屋に憧れのアナ・スコットが突然現れ、その直後に街中でもう一度ばったり遭遇、そこはなんと偶然にも彼の自宅の目の前、彼女は見ず知らずの男の家で服を着替えるのです。一般人の夢を具現化したようなシチュエーションですね。

ジュリア・ロバーツは「プリティ・ウーマン」から９年、まだまだハリウッドのトップ女優のポジションにいる時で、この映画のアナ・スコットと見事にリンクしていますね。
一般人とはいえヒュー・グラントほどのイケメンならありえない話でもありませんが、なによりこんないい男が独身だという事が驚きです。
アナは芸能界のギラギラした男に嫌気がさし、どちらかと言えば草食系、優しいウィリアムに惹かれたのかもしれませんね。

私の個人的な見解では、芸能人と一般人との結婚はうまくいかないことの方が多いのではないかと思うのです。
芸能界のような生き馬の目を抜く世界を渡り歩くには、本人も相当なサバイバー、動物で例えるなら肉食動物の猛獣だと思うのです。それに引き換え一般人は草食動物、普通に考えてもうまくいくはずがありませんよね。お金の使い方から友人関係までなにもかも違うのです…　とここまで書いてムキになっている自分に気付くのです。本当に罪作りな映画ですよね。

ウィリアムが経営する本屋は旅行関連の本しか置いていない珍しい本屋なのですが、入りずらい事この上ない店ですね。フラッと入ったのに「何かお探しですか？」…私が一番苦手なパターンです。
当時の現地インタビューで、この映画のヒットのおかげでノッティングヒルの地価が上がってしまい、家賃が高くなって困ると住民がこぼしていたのを覚えています。

私はこの映画を見ると、自らの結婚披露宴をテレビ放映した某有名女優の事を思い出してしまうのです。
彼女はこの映画のテーマソング「She」を父親とバージンロードを歩く時の曲に選んだのです。当時私は彼女のエッセイを読んだのですが、この「ノッティングヒルの恋人」に深く影響された語っていました。
彼女はこの映画のアナ・スコットに憑依してしまったのではないかと思うのです。彼女はあの披露宴の時、世界的大スター、アナ・スコットだったのです。
一般人のみならず、現役の女優ですら夢の世界に引きずりこんでしまうこの映画の破壊力を感じずにはいられません。