フランティック
午後のロードショー大好きなパート主婦です。
今回は午後ロー2月14日放送のフランティックの感想です。
動画配信サービスのビデオマーケットより引用
公開年 1988年
監督 ロマン・ポランスキー
公開当時 ハリソン・フォード 45歳 エマニュエル・セニエ 21歳
慣れない異国の地で犯罪に巻き込まれ現地の美女と共に真相を追うという似たような展開の映画といえば午後ローでも何度か放送されているリーアム・ニーソン主演の「アンノウン」が思い浮かびます。
ただリーアム・ニーソンに無くてハリソン・フォードにあるものと言えばユーモアと茶目っ気でしょうか。
学会に出席するためパリを訪れた医師リチャード・ウォーカーとその妻だったが、妻が何者かに誘拐されてしまう。リチャードはパリで知り合ったとミッチェル共に妻の行方を捜すべく奔走する… といったストーリーです。
映画「ツーリスト」でもそうでしたがヨーロッパ、特に観光地の警察というのはどこかのらりくらりしたイメージがありますね。
妻が誘拐されたのを必死で訴えているというのにとんちんかんな質問ばかり。
「新婚旅行の時にパリで恋した男性に会いに行ったのかも」……
リチャードで無くても目が点になってしまいますよね。
20年も前の新婚旅行の時に出会った男性に会いに旦那に内緒でこっそり出て行ったのではなんて疑われたら…
なんでも色校沙汰にからめるというのもフランス人の特性なのでしょうか。
リチャードが警察や大使館に頼るのをあきらめ独自で捜索を始めたのもわかりますね。
1988年の映画でさすがに古臭さは感じるものの見る者を飽きさせない展開は監督の手腕と言えますね。
フランティックというのは「取り乱した 半狂乱の」といった意味なのだそうですが、慣れないパリで右往左往するリチャードの不安と焦燥感が伝わってきます。
ミッチェル役のエマニエル・セニエは目元が印象的でフランス女優らしいエスプリもありとても魅力的ですね。
ミッチェルは口は悪いけど義理堅くて機転も利きセクシー、これだけの美女と始終一緒にいたら間違いがあってもよさそうなのですが、そこは必死に妻を探す男らしく一線を越える事はありませんでしたね。
言葉や態度の端々に明らかにリチャードに対する好意が感じられるのは、リチャードは彼女がこれまで出会ったことの無い男性だったからではないでしょうか。
ジョニー・デップ主演の「ナインスゲート」で彼女は守護天使の役を演じていたのですがジョニー・デップに負けない存在感を放っていました。
この映画もロマンポランスキー監督なのですね。Amazon.co.jpより引用
どうながの映画読書ブログ“より引用
彼女はポランスキー監督にとってまさにミューズのような存在なのですね。
この映画の撮影の後二人は結婚していますね。
ピンチも持ち前の茶目っ気で切り抜けるのがハリソン・フォードらしいですね。外科医であり単独で犯人の手がかりを探すというところが「逃亡者」に似ています。
和田泰明 の個人的ブック&シネマレビューより引用
午後ローを見ていていつも思うのはアメリカ人の夫婦というのはいい年になっても若いカップルのようにいちゃつくのですね。
この夫婦はパリ旅行でハイテンションになっていたのかもしれませんが、ホテルでのはしゃぎようは見ているこちらが気恥ずかしくなるほどでした。
シーンの背景のほとんどがじめっと汚れた路地裏で、ポランスキー監督らしく観光客向けのキレイでおしゃれなパリというより本物のパリの姿を映し出しているように思います。
ミッチェルは不幸な最期を遂げますが、彼女を失った時のリチャードの絶望的な表情は彼女に友情以上の何かを感じていいたからではないでしょうか。
物語にそれほど派手さや起伏はないものの昔のヒッチコック映画のような落ち着いた大人の映画という感じですね。
ロマン・ポランスキー監督作品にはなぜかラストで女性2人が着ていたドレスの色のような真紅のイメージがあります。
今日も無事に家に帰って午後ローを見れていることに感謝😌です。
総合評価★★★★★
ストーリー ★★★★
午後ロー親和性 ★★★★★
流し見許容度 ★★★
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