ハムナプトラ２/黄金のピラミッド

2022年2月13日2024年11月7日

今回は午後ロー２月１１日放送ハムナプトラ２/黄金のピラミッドの感想です。

公開　２００１年
監督　スティーブン・ソマーズ
公開当時　ブレンダン・フレイザー(３２歳)　レイチェル・ワイズ(３０歳)

大作映画の続編と言うのは「インディジョーンズ」「ターミネーター」に代表されるように回を重ねる毎にパワーアップし面白くなっていくものだとおもうのですが、前作の「ハムナプトラ/失われた砂漠の都」があまりにも完璧すぎたせいかこの「ハムナプトラ２」は明らかに失速しているように思います。

何しろ前作であれほど禍々しく妖気にあふれ見る者を恐怖に陥れたイムホテップが、ただのおっさんに描かれているのですから…

この映画は公開当時映画館に見に行きましたが、あまりに期待外れでがっかりしたのを覚えています。

夫婦となったブレンダン・フレイザー演じるリックとレイチェル・ワイズ演じるエブリン、彼らの息子アレックスがスコーピオンキングの呪われた腕輪を拾ったことから、イムホテップを始めとする死者の軍団と戦う羽目になるというストーリーです。

前作から９年後という設定なのですが、リックとエブリンが結婚し子供が生まれているといった設定は良いですね。
前作を愛する私としてはアレックスは孫を見るようでうれしくなります。
大人のためのエンターテイメントメディアBiBiより引用

おまけにリックとエブリンはいまだに熱々で、始終いちゃつき息子のアレックスがげんなりするほどなのです。
エブリンのように美人で純粋でちょっと天然、こんな奥さんだったら旦那も可愛いでしょうね
良くあるパターンで前作で恋人だった相手を「彼女とは別れたんだ」なんて言われると前作を全否定されたようで悲しくなるのです。

前作でも登場したイムホテップやアナクスナムン　エブリンの兄のジョナサン、メジャイの戦士アーデスも引き続き出演しているのですが、それがかえってストーリーの幅を狭めてしまっているように思います。

ドウェイン・ジョンソン演じるスコーピオンキングなど、新キャラの投入でストーリーに新鮮さを出そうとしているのですが、登場シーンが少なく脇役に留まっていましたね。
前作のキャラクターを出演させる場合、それぞれのキャラを回せねばならず、その分ストーリーに割く時間が削られてしまうと思うのです。
やはり「インディジョーンズ」シリーズのようにおなじみのキャラは必要最小限にとどめるのが正解かもしれません。
改めてスピルバーグ監督の手腕を感じます。

やはりこの映画の一番の見せ場は、古代でのアナクスナムンとネフェルティティとのバトルシーンではないでしょうか。
二人がアクロバティックに剣術で戦うシーンは、古代の壁画をそのまま実写化したようで圧巻ですね。

動画を見るなら楽天TVより引用