素顔のままで

公開 1996年
監督 アンドリュー・バーグマン
公開当時 デミ・ムーア34歳
デミ・ムーアが脱いでいるという事以外、何ら語ることの無い作品です。
ストーリーとしては「まいっちんぐマチコ先生」のような昭和のエロコメに近く、真面目に見たら脱力すること間違いなしです。
デミ・ムーアを始めとするストリッパー役の女優らのセクシーさを堪能する作品であり、ストーリーなどは添え物に過ぎません。

FBIで秘書をしていたエリンは、離婚した夫から一人娘の親権を取り戻す裁判を起こすための資金稼ぎのため、ストリップクラブで働いている。
映画の宣伝ではエリンは「元FBIのシングルマザー」とありましたが、"FBIで秘書"をしていたのですね。
エリンの働くストリップクラブその名も「ぬれぬれ天国」。
私は序盤に登場した胸がバスケットボールくらいある巨乳のストリッパーに目を奪われ、思考停止してしまいました。

エリンはストリップデビュー8週目の期待のルーキー。
デミ・ムーアのボディは筋肉質で男性的、特に脚は蹴られたら死にそうなほどガチガチに鍛えられており、本作に向けかなりチューンアップしたのが伺えます。
他のダンサーの遊びと柔軟性のあるダンスと比べ、彼女のダンスはセクシーというには体操の床運動的で張り切り過ぎている感が否めません。

お忍びで店に通う下院議員のディルベックはエリンを見るや一目惚れし、
「彼女は、汚れを知らない天使だ…」
バート・レイノルズ演じるディルベックのキャラの濃い事といったら…
秘書にエリンのパンティを盗んでこさせ、「産地直送だろうな?」と念を押したうえ、パンティを口に入れ
「新鮮だ…」
横山ノックのような風貌に、エロへの飽くなき情熱は「がきデカ」のこまわり君を彷彿とさせます。

アンジェラ役の子役は、デミ・ムーアの実の娘なのですね。
安全のためアンジェラを「ぬれぬれ天国」の同僚に預けるエリン。
ストリップをするエリンを舞台袖から見たアンジェラは、
「ママ、きれい…」
見られたくなかった姿を娘に見られ、落ち込むエリンにストリッパーの同僚は、
「あら、ストリッパーだって立派なダンサーよ。恥ずかしがること無いわ!」
物は言いようですね。

ディルベックは自分のためだけにダンスを披露して欲しいと、エリンに5000ドルの報酬を提示してくる。
危険だから断るように勧める同僚に、
「私だって、服を脱がずに稼げるようになりたいのよ!そのための資金が必要なの!」
エリンはセクシーな衣装を身に着け、ディルベックの待つクルーザーへと向かう。
そこから終盤の展開は昭和のエロギャグ漫画のようなドタバタ劇で、見るに堪えない仕上がりです。

私が笑ったのは、「ぬれぬれ天国」のストリッパーらがステージ衣装のままで通勤している事です。
まるでコントのようですね。
午後ローでは修正が入っていましたが、デミムーアはほぼ全裸を披露しており、「ゴースト ニューヨークの幻」で脚光を浴びて以来、肌を露出するイメージが無かった彼女が勝負に出た作品と言われています。
「GIジェーン」「チャーリーズ・エンジェル」など、出演作が公開される度肉体改造が話題になり、60歳を迎えた2024年「サブスタンス」では女優としての最後のカードを切ったと言えますね。
デミ・ムーア34歳の時の作品ですが、当時としてはハリウッドの女優として最高の出演料1250万ドル(当時のレートで約13億円)の出演料を獲得した事でも話題になりました。
本作はその年の最低の映画に贈られる「ゴールデンラズベリー賞」で作品賞、主演女優賞など賞を総なめしています。
見終わった後、デミ・ムーアの黒い乳首と筋張った脚のみが記憶に残る作品です。
今日も無事に家に帰って午後ローを見れていることに感謝😌です。
総合評価☆☆☆☆☆
ストーリー★
流し見許容度★★
午後ロー親和性★★★★★
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません