スパイダーマン２

2022年1月19日2023年4月10日

午後のロードショー大好きなパート主婦です。
大好きな午後ローをまったりと語ってゆきたいと思います。
今回は１月１８日に放送されたスパイダーマン２の感想です。

Amazon.co.jpより引用

私は一連の映画「スパイダーマン」シリーズの中でこのサム・ライミ監督の「スパイダーマン２」が最も完成度が高いと思うのです。
スパイダーマンの世界観、空気感、色調に至るまでまさにマーベルコミックファンも納得の作品ではないでしょうか。
オープニングの赤と青のスパイダーマンカラーの中にレトロな挿し絵風のイラストで前回までのあらすじを見せる手法もクールですね。

続編の２代目「アメイジングスパイダーマン」のアンドリュー・ガーフィールド、３代目の「スパイダーマン　ホームカミング」のトム・ホランドと比較してもやはり私はトビー・マグワイア演じるスパイダーマンが一番チャーミングだと思います。

続編のスパイダーマンは自らSNSを使って発信したりスパイダーマンであることを楽しんでいる部分があると思うのですが、トビー・マグワイアは最後まで素の自分の気持ちがスパイダーマンに追い付いていない感じが親近感が湧いて良いですね。
私の中ではやはりスパイダーマン＝トビー・マグワイアなのです。
今の若者は修行や努力をヒーローに求めていないそうですね。このスパイダーマンは蜘蛛に噛まれて一夜のうちにスーパーマンに変身したことを考えると今の時代にフィットしているのかもしれませんね。

アルフレッド・モリーナは鋭い眼光と存在感で見事にドクター・オクトパスのキャラを立てていましたね。
ヒーローの敵役というのはキャラを立たせるのが非常に難しいと思うのです。
４本のアームはどこか「エイリアン」を思わせるデザインですね。
前作のグリーンゴブリンはちょっと敵役としてはキャラ立ちが甘いというか、スパイダーマンを引き立てていないような感じがしましたが…
タコはアメリカではデビルフィッシュと呼ばれ嫌われているそうですね。

大いなる力には大いなる責任が伴うというおじさんの言葉を背負って庶民のヒーローとなることを誓うマイケルは正義感にあふれ、それでいて不器用で奥手なのです。
学業にバイトに恋愛　青春時代の苦悩満載で見終わった後王道の青春映画を見た後のような清々しさがありますね。
トビー・マグワイアのような童顔で体も大きくない普通の青年を無理なく演じられる俳優を起用したのはやはり正解といえるのではないでしょうか。
２００４年の映画でまだ劇中にスマホは登場していませんね。
全編にわたってMJとのすれ違いが続くのですが、スマホがあればMJとの関係もこれほどこじれなかったかもしれませんね。
ところでメアリー・ジェーンをなぜ略してMJと呼ぶのでしょうか。
私の中でMJと表記して良いのはマイケル・ジャクソンだけなのですが…

トビー・マグワイアは幼いころ両親が離婚し、兄弟を養うため学校を中退までしたそうですね。アメリカでの生活支援にあたるフードスタンプを受給するほど困窮していた時期もあったそうです。前に見たインタビューで「バイトで疲れ果て学校では寝てばかりいた。友達と遊ぶ時間も無くなりどんどん孤立していった」「人間は一度負のスパイラルにはまったら抜けるのが難しい」と語っていました。
そんな彼が努力を積み重ねハリウッドのスターの座を掴んだのは見る者にとっても嬉しいことですね。

午後ローではカットされていたのですが、ラストシーンから続くエンドロールで背景に蜘蛛の糸が描かれているのも、複雑に絡み合う人生を表しているようでクールですね。

鬼畜なゴシップ紙の編集長も好きなキャラクターです。
フロントロウ -海外セレブ＆海外カルチャー情報を発信より引用