雷神-Raijin-
午後のロードショー大好きなパート主婦です。
仕事から帰って寝ながら何も考えず午後ローを見るのが私にとって至福の時間です。
今回は12月9日に放送された雷神-Raijin-の感想です。
公開 2008年
監督 ジェフ・キング
公開当時 スティーブン・セガール(56歳)
スティーブン・セガールが主演・脚本・製作総指揮を務めた映画なのですね。
セガールといえば言わずもがな午後ローのトップアクションスターなのですが、彼の役柄といえば正義感あふれる警察官か退役軍人のどちらかなのです。
セガール映画はどれも同じじゃないかという意見もありますが、パンダの顔が少しずつ違うようにセガールも肉眼では確認できないほどの役作りをしているのだと思うのです。
セガール映画には珍しく、過去のトラウマ カルト教団 猟奇殺人などがからむサイコサスペンス要素の多い作品なのですが、セガールに謎解きは似合いませんね。
セガールおやじの名の通りこの世の悪や不条理をすべて拳で解決しようとする父性が感じられます。
この映画ではセガールもだいぶお年を召しているだけあって、アクションもコマ割りやスローモーションが多く全盛期のキレは感じられませんが、その分重量感で押し切る感じが良いですね。
少年時代に双子の弟が惨殺される所を目撃してしまいそのトラウマに悩まされるのですが、少年時代の彼を数十年後にセガールになるとはとうてい想像できないようなガラスのように線の細い少年が演じています。
トラウマのシーンは結局映画の本筋とはほぼ関係ありませんでしたね。
女性のFBI捜査官との共同捜査やカルト教団めいた謎の暗号の解読などは「羊たちの沈黙」のような展開を期待したのですが、相手がカルト教団の教祖だろうと猟奇殺人犯だろうと、彼らの根性を叩き直すべく怒れるオヤジとして容赦なく鉄拳をくらわせるのがセガールなのです。
手加減できないのがちょっと難ありですね。
犯人が猟奇的だったり変態的であればあるほどセガールの父性が際立つのです。
さてこの映画で物議を呼んでいるラストシーンについてです。
恋人の死や一筋縄ではいかない犯人との戦いを終え傷心のセガールなのですが、急に車で郊外の一軒家へと向かいます。
扉を開けると妻とおぼしき金髪の美女が「お帰りなさい!」と笑顔でセガールを迎えます。「やっと二人きりになれるわね」とふたりでいちゃつきながら寝室へ…
寝室のドアを閉めながらカメラに向かって最後に一言「見てんじゃねえよ」……思わずテレビに向かって謝りそうになりました。
この映画を映画館で見た人はこのラストに「……?」だったのではないでしょうか。
殉職した女性警察官の恋人の存在は何だったのか、はたまたこれはセガールの妄想なのか…。
しかしながらセガール映画において細かいことをあげつらうのは野暮というものですね。
テレビでセガールの映画が放送されていれば私たちはただ沈黙して見ればよいだけだと思うのです。
今日も無事に家に帰って午後ローを見れていることに感謝😊です。
総合評価☆☆☆☆☆
ストーリー ★
午後ロー親和性 ★★★★★
流し見許容度 ★★★★★
セガール度 ★★★★★
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