ラッシュアワー３

2022年6月12日2023年4月26日

午後のロードショー大好きなパート主婦です。
今回は午後ロー６月１０日放送ラッシュアワー３の感想です。
公開　２００７年
監督　ブレット・ラトナー
公開当時　ジャッキーチェン５３歳　クリス・タッカー３５歳　真田広之４６歳　工藤夕貴３６歳

リーとカーターのお騒がせ刑事コンビが繰り広げる大ヒットシリーズの第３弾。フランスのパリを舞台に、刑事リーとカーターが中国マフィアとの壮絶な戦いに挑む。

ハリウッドで堂々と主役を張れる東洋人俳優といえば、ジャッキー・チェンとジェット・リーくらいではないでしょうか。

ジャッキー・チェンの映画は「香港国際警察」のようなシリアスなものより、この映画のようなコメディタッチが断然好きです。
堂々たるB級感で、前作と比べるとややチープさを感じてしまいます。フランスで撮影をしているので、さほど低予算では無いと思うのですが…

コメディ要素が多く、下ネタ満載、二人のコントとコントの間でストーリーが展開するといっても良いくらいです。

序盤のカンフー道場での乱闘シーンは、ジャッキー・チェンの原点である香港映画の世界観を感じます。
香港映画ではブルース・リーの「死亡遊戯」をはじめ、なぜか必ずラスボスに大男が登場したものです。

クリス・タッカー演じるカーターは底抜けに明るくて女好き、下ネタ満載のジョークを連発するのです。プリンスの「Do Me,Baby」を聞きながらマイケル・ジャクソン風のダンスで交通整理をするシーンがあるのですが、改めて「プリンスはいい曲作ってたんだな…」と思ってしまいました。

リーとカーターがマフィアに尋問するシーンで、カーターが「俺のばあちゃんも妹もケツの毛モジャモジャ、パンツはかなくても毛糸のパンツだぜ！」は、疲れていたせいか声を出して笑ってしまいました。通訳を依頼された修道女のおばさんが、カーターの卑猥な罵詈雑言を真顔で通訳するのも笑えましたね。

ジャッキー・チェンと真田広之、アジアの２大アクション俳優の競演ですね。

ジャッキー・チェンのアクションは当時５４歳とはいえまだまだキレがあります。
彼のアクションは漫画のように決めポーズにこだわるスタイルのようにみえるのですが、それに比べて真田広之は流れるようなクールなアクションを見せていました。日本人俳優がハリウッド映画に出演した時によくある違和感も無く、ジャッキー・チェンと互角の存在感を放っていましたね。
彼はサムライ、ヤクザ、忍者などステレオタイプな日本人役を演じる事が多いですね。でも、これほど華がありアクションもこなせる日本人俳優は彼以外にはいないのではないでしょうか。ハリウッドで重宝されるのも納得です。
彼がトム・クルーズ主演「ラストサムライ」に出演した時、騎馬戦のシーンで彼があまりに見事なアクションを披露していたため、自分の見せ場が失われる事を危惧したトム・クルーズがそのシーンを丸ごとカットした、というエピソードがあります。
ハリウッドの大スター、トム・クルーズをも恐れをなすなんて、彼の実力がわかりますね。

工藤夕貴が女殺し屋役で出演していましたが、ジャッキーとの見せ場も多く、ガッツリとアクションもこなしていましたね。
彼女は「ミステリー・トレイン」や「ヒマラヤ杉に降る雪」などのアメリカ映画で主演を務めた注目の日本人女優だったのです。

フランス人刑事の役で、なぜかフランス映画界の重鎮、ロマン・ポランスキー監督が出演していました。ラストでリーとカーターにボコられるのですが、何とも不思議なキャスティングです。

ラストはこの映画のテーマ曲とも言えるエドウィン・スターの「War」で二人が躍る、明るい締めでしたね。

最近ではジャッキーチェンの映画が地上波放送される頻度も少なくなりましたね。かつては午後ローをはじめ、金曜ロードショーなどで「プロジェクトA」や「スパルタンX」など頻繁に放送されていました。金曜ロードショーで映画の始まる前、解説の水野晴郎氏が「とにかくジャッキーの映画は面白くて当たり前、ですからね～」と視聴者のハードルを上げるような発言をしていたのを思い出します。
ぜひ午後ローで私が隠れた名作だと思っている、ジャッキー・チェン主演の実写版「シティー・ハンター」を放送してもらいたいものです。

今日も無事に家に帰って午後ローを見れていることに感謝😌です。

総合評価★★★★★
ストーリー　★
流し見許容度★★★★★
午後ロー親和性★★★★★
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画像引用元
cinemacafe.net
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