ザ・マウンテン 決死のサバイバル21日間
午後のロードショー大好きなパート主婦です。
今回は午後ロー10月30日放送ザ・マウンテン 決死のサバイバル21日間の感想です。
公開 2017年
監督 ハニ・アブ=アサド
公開当時 イドリス・エルバ(45歳) ケイト・ウィンスレット(42歳)
タイトルから「生きてこそ」や「ザ・グレイ」のような極限サバイバル人間ドラマを連想してしまいますが、実際にはラブストーリーの要素が強い映画です。
原題は「THE MOUNTAIN BETWEEN US」で、サバイバル要素を前面に出した邦題はやや違和感を感じてしまいます。
イドリス・エルバとケイト・ウィンスレットのキャスティングで単なる遭難サバイバルで終わらせるわけはなく、極限状態で惹かれあう男女の恋愛が描かれています。
悪天候で飛行機が欠航する中、結婚式を翌日に控えたアレックスは、脳外科医ベンを誘ってセスナ機をチャーターする。
しかし操縦士が突然意識を失い雪山に墜落。
二人は生還すべく極寒の山でサバイバルする…
アレックスは翌日に結婚式を控え「時間が無いから、飛行機の中でウェディングドレスを着ようかしら♪」とハイになっているのですが、どう見ても「花嫁」という年齢ではありませんね。晩婚ゆえ、逆に張り切っていたのでしょうか。
アレックスは、空港で出会った見ず知らずの他人ベンに「私たち、同じ問題を抱えているみたい」と、チャーター機で帰路に就くことを提案する。
ベンは脳外科医で手術を翌日に控えていた。
パイロットは戦闘機も操縦したことのあるベテランだったが、「昼間のフライトだから、飛行記録は出さなくても大丈夫。余裕だよ」
もう、嫌な予感しかしませんね。
飛行中にパイロットの容体が急変。飛行機はユタ州の高山地帯に墜落する。
ベンは軽傷だったものの、アレックスは左足を骨折してしまう。
冷静沈着で温和なベンと、感情的なアレックス。
二人は度々意見が対立するも、二人で生還を試みる。
決死の強行軍の末、無人の山小屋を発見。
わずかな食糧と暖炉があり、二人はそこでしばし体を休める。
極寒の山中の山小屋で、男女が二人とくれば、お決まりの展開になるのです。
ストーリーはここから一気に恋愛映画へと急展開します。
こんなイイ男に食事の世話から下の世話までしてもらったら、女性なら惚れてしまうのも仕方ありません。
それにしても、3週間も風呂に入っていいない状況で〇〇〇するとは、やはり欧米人はガッツがありますね。
なんとか生還した二人。
病院で目が覚めたベンは、すぐにアレックスを探す。
アレックスの傍らには、婚約者のマークの姿が…
ベンはアレックスに想いを残しながらも、状況を察し静かに去る。
アレックスの婚約者マークは50代くらいでしょうか。
熟年カップルですね。
結局ベンへの想いを捨てきれないアレックスは、マークとは結婚しなかった。
再会したベンとアレックスは、一度は互いへの想いを断ち切ろうとするも、踵を返し互いを求め合う…
役者二人のキャスティングは良いものの、サバイバルの過酷さと恋愛の要素がどちらも中途半端で、つまらないB級映画という印象です。
イドリス・エルバは007のジェームス・ボンド役の候補に挙がるなど、父性を感じる優しさと色気を合わせ持つ魅力的な俳優ですね。
彼は2018年ピープル誌が選ぶ「世界で最もセクシーな男性」に選ばれています。
黒人男性と白人女性のカップリングが、この映画の肝になっている感があります。
21日間も山中で遭難していた設定なのに、ケイト・ウィンスレットのぱんぱんの顔面やむっちりした体形ゆえか、悲壮感を感じにくかったのがこの作品の緊張感を削いでいると言えます。
逞しい二の腕にどっしりした腰回り、おばさん体形を隠さないのは好感が持てますね。
ハリウッドの俳優はストイックに役作りをする印象がありますが、彼女は常に自然体なのですね。
「ケイトがあと5キロ減量していたら、タイタニックはもっと名作になっていた」という批評家の言葉を思い出しました。
外科医であるベンは医師としての責任感からか、アレックスの下の世話までするのです。
アレックスの尿の色を見て「大丈夫。君は健康だよ…」
アレックスはサバサバした性格なのか、まだ会って間もないベンに対し「おしっこしたいから手伝って!」「犬が無事か見て来て!」など、極限化にも関わらず女王様然としたドSな要求をするのです。
不安な状況下では「吊り橋効果」などと言われ恋に落ちやすいとも言われますが、彼らの場合案外、ドМとドSの相性がぴったり合っていたのかもしれません。
今日も無事に家に帰って午後ローを見れていることに感謝😌です。
総合評価☆☆☆☆☆
ストーリー★
流し見許容度★★★★
午後ロー親和性★★★★
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