スリーピー・ホロウ
午後のロードショー大好きなパート主婦です。
今回はサタ★シネ9月16日放送スリーピー・ホロウの感想です。
公開 1999年
監督 ティム・バートン
公開当時 ジョニー・デップ(36歳) クリスティーナ・リッチ(19歳)
ジョニー・デップとクリスティーナ・リッチ、主演二人の美しさだけで十分見応えがあります。
内容よりも映像美で魅せる作品ですね。
流血シーンが多いのですが、モノトーン寄りに色彩を落としているためさほどグロテスクには感じません。
ティム・バートン独特のダークファンタジーな世界観とゴシックホラーが見事に融合しています。
フランシス・フォード・コッポラが製作総指揮をしているせいか、舞台美術も重厚感があり衣装にもこだわりを感じます。
小さな村スリーピーホロウで首を切られた死体が相次いで発見される。その村には首無し騎士の亡霊の伝説があった。捜査官イカボット・クレーンは当初非科学的な話を信じていなかったが、やがて亡霊の存在を否定し得ない状況に陥る…
18世紀のニューヨーク、拷問を用いた不条理な司法制度に疑問を抱き、科学技術を駆使した操作で真実を追求すべきと考える捜査官イカボット・クレーン。
閉鎖的な田舎町スリーピーホロウで次々と起こる斬首殺人は亡霊の仕業では無く、人間の仕業であると断言し、捜査を始める。
イカボットが捜査を始めた段階では謎解きのサスペンスかと思ったのですが、中盤から完全なるファンタジックホラーへと舵をきります。
連続殺人は「首無し騎士」の亡霊の仕業であり、村長の後妻ヴァン・タッセル夫人が魔術で騎士を操っていた。
首無し騎士を演じたクリストファー・ウォーケンの「顔力」たるや…
登場時間は少ないながら、怨念の籠った鬼気迫る表情で強烈なインパクトがあります。
「シザーハンズ」「エド・ウッド」など1990年代はティム・バートン×ジョニー・デップ作品の黄金期と言えます。
デップが演じたイカボット・クレーン捜査官は理論的でありながらもビビりであり、2枚目半のイイ感じのキャラ作りが効いて、彼でなければここまで魅力的なキャラクターにはできなかったでしょうね。
ジョニー・デップは「フロム・ヘル」など18世紀のコスチュームプレイや舞台背景にも無理なくぴったりハマり、彼の俳優としての力量を感じます。
原作の「スリーピー・ホロウの伝説」に登場する「首無し騎士」とはアメリカの独立戦争で大砲に頭を撃ちぬかれた騎士の亡霊で、日本の妖怪のような存在だそうですね。
アメリカでは絵本にもなっており、子供の頃から皆が知るメジャーなお話なのだそうです。
この映画は当時大人気のジョニー・デップ主演の18世紀のゴシックホラーという事で、弥が上にも期待が高まりその年最高の話題作だったのを覚えています。
私も劇場に見に行きました。
おどろおどろしい中にもコミカルでユーモアがあり、ハロウィンシーズンに見るにはぴったりの作品ですね。
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