スーパー・マグナム
午後のロードショー大好きなパート主婦です。
今回は午後ロー3月13日放送スーパー・マグナムの感想です。
公開 1985年
監督 マイケル・エドモンズ
公開当時 チャールズ・ブロンソン(64歳)
先日午後ローでも放送された「狼よさらば」の続編で、町のゴロツキに家族を殺された男が「闇の処刑人」と化すストーリーです。
本作はシリーズ3作目で、ポール・カージーはバットマンのようなダークヒーローとしてその名を世間に広く知られる存在であり、警察公認で白昼堂々ドンパチを繰り広げるのです。
前作で見せた男の哀愁や孤独は鳴りを潜め、本作ではアクションスター全開で町の悪党どもをルール無用で無双にシバキまくっています。
冒頭ジミー・ペイジのエッジの効いたベースに乗って、颯爽と友人に会いにロサンゼルスからニューヨークに向かうカージーなのですが、地元の警察も「奴が戻った…」と戦々恐々なのです。
ニューヨークの街はフレイカー率いるならず者軍団が、殺人、強盗、強姦と悪行の限りを尽くし善良な一般市民を恐怖のどん底へ突き落としていた。
フレイカー率いるギャング団は低予算の「マッドマックス」といった風体で、顔面にペインティングを施しそれとなく一体感を出しており、一時渋谷で流行ったカラーギャングを彷彿とさせます。
ギャング団のボス、フレイカーは頭脳派ワルであり、悪事を働いても絶対に証拠を残さない事から検挙できず、町の警察署長も手を焼いていた。
警察署長は「闇の処刑人」の実績を持つカージーに、ギャング団を一掃してくれるよう依頼する。
ギャング団の始末を丸投げされたカージーは、市民と共に武装し立ち上がる…
ストリート・ギャングの下っ端共は、強盗を働く際、必ず窓から侵入するのです。
カージーはギャングのその習性を利用し、窓の下にドリフのコントで使用されるような、窓を開けると板が顔面を直撃する仕掛けの罠を据え付ける。
ギャングらは見事に罠に引っかかるのですが、彼らには学習能力が無いのか何度も同じ罠にハマってしまうのです。
このくだりは、どう見てもネタですね。
カージーはギャングらを倒すため、通販で「スーパー・マグナム475口径」を購入する。
アメリカの通販は、なんでも買えてしまうのですね。
市民に暴行を働くギャングを次々とマグナムで射殺するカージー。
それを見た市民らは「町のダニ退治だ‼」「イエーイ‼」など嬉々としているのです。
美人弁護士キャサリンから食事に誘われ、一夜を共にするカージー。
彼女は何故か親子ほど年の離れたカージーにメロメロなのですが、カージーはどう見ても枯れたおっさんで行為ができるかどうかも怪しく、設定に無理がありますね。
キャサリンはカージーと恋愛関係になった事でギャング団に狙われ命を落とす。
カージーの怒りは頂点に達し、ギャング団を殲滅させることを誓う…
カージーら市民たちはギャング団との全面戦争に突入、町は戦場と化す。
最終版、ギャング団のボス、フレイカーとカージーのガチ対決。
カージーは「たまたま部屋にあった」対戦車ロケットランチャーを手に取りフレイカーを吹き飛ばす。
アメリカ恐るべし、彼らにとって対戦車ロケットランチャーとは家電のようなものなのですね。
スパーマグナム→機関銃→対戦車ロケットランチャーと、カージーの怒りの度合いに合わせ武器もインフレーションするのです。
フレイカーを失ったギャング団は烏合の衆となり、敗北を認め町を去る。
警察が事態を収拾しにやってきますが、これは正当防衛で処理されるのでしょうか。どう見てもカージーの過剰防衛ですね。
チャールズ・ブロンソンは当時64歳で、ハードボイルドなヒーローを演じるにはさすがにイタく、随所で無理な演出が見られます。
当時ハリウッドで彼に継ぐドル箱スターが成長途中だったためか、いい齢になってもアクションヒーローを背負わされいる感があります。
本作はアクションサスペンスでありながらどこかユルい空気が漂っており、「んな、アホな…」と言いたくなる場面満載なのです。
チャールズ・ブロンソンと言えばやはり1970年男性用化粧品「マンダム」のCМなので、ここまでフザけ倒したなら最後に「う~ん、マンダム」でシメてほしかったものです。
今日も無事に家に帰って午後ローを見れていることに感謝😌です。
総合評価☆☆☆☆☆
ストーリー★
流し見許容度★★★★★
午後ロー親和性★★★★★
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