パニック・マーケット
午後のロードショー大好きなパート主婦です。
今回は午後ロー8月14日放送パニック・マーケットの感想です。
公開 2012年
監督 キンブル・レンドール
公開当時 ゼイヴィア・サミュエル28歳 ジャーニ・ヴィンソン29歳
自然災害×モンスターパニックという設定は、先日午後ローで放送された「クロール/凶暴領域」と似ていますが、本作ではさらに、恋愛、サスペンスなどの要素が加わっています。
近年は思い切りおふざけ要素に振り切った「シャークネード」シリーズや「ゴースト・シャーク」など、サメ映画=バカ映画、まさに大喜利状態になっており、斬新さからヒットを飛ばす傾向にあります。
もう一つの傾向として「ロスト・バケーション」「オープン・ウォーター」「海底47メートル」などの変化球、シチュエーションで勝負するサメ映画などもありますね。
本作はおふざけ要素無しのサメ映画なのですが、「MEG ザ・モンスター」と同じくサメ映画を真正面から作ろうとした場合、失敗作になる可能性が高いのです。
なぜなら、サメ映画は1975年「ジョーズ」でほぼ完結しており、あれを超える作品を作ることはほぼ不可能だからです。
大洪水によって13人の生存者がスーパーに閉じ込められる。13人の中には強盗殺人犯も潜んでおり、彼らはパニックに陥る。
浸水したスーパーに巨大サメが侵入し彼らを襲い、スーパーマーケットは地獄と化す…
津波で破壊されたスーパーマーケットの中で生き残った男女計13人+犬1匹がサメとの攻防の末、破壊されたスーパーマーケットから脱出を試みる展開です。
恋愛、過去のトラウマ、親子の葛藤、強盗殺人犯との攻防などを描く群像劇の要素も盛り込まれています。
「パニック・マーケット3D」のタイトル通り、この映画は3D上映での視覚効果を意図して制作されています。
3Dで見ればそれなりの迫力があるのでしょうが、冒頭のジョシュの親友ローリーがサメに喰われるシーンは絶句するほどのチープなCGで、視聴する気力を萎えさせます。
冒頭で派手に登場したサメはその後中々姿を見せず、忘れた頃に登場人物たちを襲いにやってきます。
サメがスーパーの冷蔵ケースや陳列棚の間をスルスルと泳ぐ様子は非現実的で恐ろしさを感じるものの、あまりにチープなCGゆえか絶望感や恐怖を感じる事ができませんでした。
水没した店内で感電を防ぐため、身体を張って自らブレーカーを落としに行くと名乗り出た青年。
「俺にいいアイデアがある」
そのアイデアとは、サメに喰われないよう、店内のショッピングカートやカゴで即席の鎧を作り、サメの攻撃をかわすというものだった…
いいアイデアとは到底言えないのですが、彼は大真面目なのです。
このシーンは思わず笑ってしまいました😅
基本的に背景はスーパーの店内と、駐車場の2か所のみで、中盤で飽きてしまいます。
もう少し場面を展開させるか、スーパーマーケットであることを生かした戦い方をした方が良かったかもしれません。
邦題の「パニック・マーケット」に対し原題は「Bait」(餌)となんともシンプルですね。
ネットなどでこの映画の感想に多いのが「おバカ映画かと思いきや真面目なサメ映画だった」というものです。
邦題はB級映画的なのに対し、「Bait」はガチのサメパニック映画をイメージさせますね。
少ない予算で真面目にサメ映画を作るのは至難の業なのですね。
改めてスピルバーグ監督の偉大さを感じてしまいます。
私は地震と津波のシーンの方が恐ろしく、サメの恐怖が霞んでしまいました。
サメがチープな分、主演俳優や女優陣は華があり、この映画のB級感が少しはマシになっている感があります。
主演のゼイヴィア・サミュエルは「トワイライト・サーガ」などに出演した人気俳優なのですね。
彼はこの映画に出演したことを後悔しているかもしれません。
今日も無事に家に帰って午後ローを見れていることに感謝😌です。
総合評価☆☆☆☆☆
ストーリー★
流し見許容度★★★★★
午後ロー親和性★★★★★
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