ネバー・サレンダー 肉弾凶器
午後のロードショー大好きなパート主婦です。
今回は午後ロー6月20日放送ネバー・サレンダー肉弾凶器の感想です。
公開 2006年
監督 ジョン・ボニート
公開当時 ジョン・シナ29歳 ロバート・パトリック47歳 ケリー・カールソン30歳
主演のジョン・シナはアメリカのプロレス団体「WWE」所属のカリスマ的人気のプロレスラーなのですね。
製作も「WWE」で、製作総指揮はWWEの名物会長であるビンス・マクマホンが務めているそうです。
ジョン・シナは午後ローではお馴染みのアクションスターですが、日本における知名度は今ひとつなのではないでしょうか。
同じくプロレスラー出身の俳優と言えば、スティーブ・オースティンや「ザ・ロック」ことドウェイン・ジョンソンなどが挙げられますが、彼らが主演する映画は次々とアメリカ映画ランキングでトップを争うような大ヒットを飛ばすのですから、アメリカでプロレスのスター選手というのはまさに国民的なアイドルとも言える存在なのですね。
日本のプロレス界に例えるなら、アントニオ猪木や武藤敬司、棚橋弘至が映画に主演し、映画が大ヒットするようなものですよね。
日本においてはプロレスはマニアックなエンターテイメントであるのに対し、アメリカにおいてプロレスは大人気のエンターテイメントなのですね。
ド派手なアクション満載で全編に渡って「WWE」の場外乱闘を見せられている感があります。
CGを感じないリアルな火力の迫力があり、かなりの製作費がかかっているのではないでしょうか。
邦題の「ネバー・サレンダー」とは、決して降伏しないという意味であるのに対し、原題の「THE MARINE」は海兵隊という何ともシンプルなものです。
海兵隊員のジョンは正義感ゆえに軍法を無視した行動を取った結果、除隊させられてしまう。
故郷で愛する妻、ケイトとの生活を始めるが、海兵隊の任務に生きがいを感じていたジョンは中々社会復帰できない。
気分転換にケイトと旅に出るが、そこに宝石強盗団が現れ、ケイトを誘拐してしまう。
ジョンはケイトを取り戻すため、強盗団を倒すことを誓う…
海兵隊を解雇されたジョンは、企業の受付兼警備員として働き始める。
ジョン・シナの驚くべき肉体…
女性の太腿くらいはあろうかという二の腕に、鉄板のような胸板、「北斗の拳」のケンシロウを実写にしたような肉体なのです。
こんなのがスーツを着て受付に座っているなんて違和感しかありません。
喧嘩を仲裁しようとしたジョンは、なりゆきで顧客を殴ってしまい、解雇されてしまう。
ケイトは絶望したジョンを慰めるため、旅を計画する。
ところがケイトはガソリンスタンドで遭遇したローム率いる宝石強盗軍団に誘拐されてしまう。
ケイトを取り戻すため、肉弾凶器となったジョンの必死の攻防が始まる…
ジョン・シナは先日午後ローで放送された「12ラウンド」といい、妻を誘拐されがちですね。
彼は妻が誘拐されなければ肉弾凶器のスイッチが入らないようなのです。
「12ラウンド」も今作も、妻はセクシーなブロンド美女であり、強い男とブロンド美女というのはハリウッドにおけるアクション映画の定番コンビですね。
宝石強盗軍団のリーダー、ロームは計画性ゼロの行き当たりばったりな脳みそからっぽ男ですね。
街中で派手にマシンガンを撃ったり、無意味に警官を撃って追跡される羽目に陥ったり、挙句の果ては車をぶっ壊されて、ワニがうようよいる川べりを徒歩で進軍することに…
こんなリーダーに黙って着いていく部下も部下ですね。
「サウスカロライナにクロコダイルはいないって言ったろ!」「あれはクロコダイルじゃない。アリゲーターだ…」
犯罪者チームも随所に小ネタを仕込んできたりと、ユーモア満載でどこかプロレスの興行的です。
海兵隊での経験を遺憾なく発揮し、水を得た魚のように縦横無尽に森の中をサバイバルするジョン。
彼からすれば強盗軍団など子供も同然ですね。
攻防の末、強盗軍団を殲滅し、炎が燃え盛る中ケイトと抱き合い
「やっぱり、ビーチに行けば良かったかな…」
ロームを演じたロバート・パトリックは、「ターミネーター2」でT1000を演じた俳優ですね。
ターミネーターのように無敵のジョン相手にするには、絶妙なキャスティングかもしれませんが、この役は製作総指揮を務めたビンス・マクマホンが演じた方が面白かったかもしれません。
ジョン・シナは、大学卒業後スポーツ用品メーカーに勤めていましたが、スタープロレスラーの対戦相手の公募に挑戦し「WWE」デビューを果たしたそうです。
演技力という点では疑問符が残りますが、この肉体の説得力があればあとは何もいらないですね。
甘いマスクにスーパーボディ、彼はきっと実生活でも、14歳で初体験、アメリカンフットボールではクオーターバック、プロムではチアリーダーどダンスをし、週末は仲間とバーでビリヤードやバーベキューをするような、私たちの「アメリカ人男性」に対する期待を1ミリも裏切らない人生を送ってきたのではないでしょうか。
良くも悪くもプロレスのように善悪がはっきりしており、分厚いステーキのような「アメリカン」な味わいがあります。
地上波でジョン・シナの映画が見れるのは午後ローだけであり、愛すべきおバカB級映画です。
今日も無事に家に帰って午後ローを見れていることに感謝😌です。
総合評価☆☆☆☆☆
ストーリー★★
流し見許容度★★★★★
午後ロー親和性★★★★★
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