ランボー ラスト・ブラッド
午後のロードショー大好きなパート主婦です。
今回は午後ロー2月8日放送ランボー ラスト・ブラッドの感想です。
公開 2019年
監督 エイドリアン・グランバーグ
公開当時 シルベスター・スタローン73歳
冒頭に流れる過去のランボーシリーズの映像が無ければ、この作品がランボーの続編であることに気付かなかったかもしれません。
ストーリーは極めて単純で、スタローン演じるジョン・ランボーがメキシコの麻薬カルテルに拉致され殺された娘の仇を打ち復讐を果たすというものです。
これはセガール映画でも多く用いられるプロットで、女性が悲惨な目に遭うくだりはランボーが無双に暴れるための前フリに過ぎませんね。
正直ランボーを冠する必要性を感じず、主演がセガールでも何ら問題無かったでしょう。
ベトナム、アフガン、ミャンマーときて最後の戦場はメキシコとなり、そこを牛耳る麻薬カルテルとの戦いが繰り広げられます。
故郷のアリゾナで古い友人のマリアとその孫娘ガブリエラと共に静かな余生を送るランボー。
ある日ガブリエラがメキシコの麻薬カルテルに誘拐される。
娘同然の彼女を救うため、船上で培った超人的な戦闘能力を駆使してカルテルと戦う…
アリゾナで平穏な余生を送るランボー。
戦争のトラウマに苦しめられ向精神薬が手放せない彼は、平穏な暮らしをしている現在でも地下にトンネルを掘りナイフを研いだりと、軍人の習性が抜けないのです。
友人ギゼルに騙され麻薬カルテルの手に落ちたガブリエラは、売春宿に売られ麻薬付けにされて絶命する。
このガブリエラはランボー以上の悪夢を味わったと言って良いでしょう。
「なぜ、俺じゃないんだ…」
戦場で無為に生き延びてしまった自責の念から出た言葉でしょうか。
ガブリエラを殺されたことで 「ランボースイッチ」がONになり戦闘モードに突入する。
麻薬カルテルらはランボーを「ランボーおじいちゃん」と揶揄し、完全にナメきっているのです。
高齢だと思ってナメていたら実は最強の退役軍人だったという設定は「ドント・ブリーズ」のようですね。
戦場で得たノウハウをフル活用し、自宅の周りに竹やりや地雷のトラップを仕掛け、敵の襲来を待つランボー。
このシーンはランボーシリーズの集大成と言えます。
戦場から離れ生気を失っていた彼が、戦いに身を投じる事により水を得た魚のようになるのがなんとも皮肉です。
カルテルのボスに原点回帰とでも言うべき弓矢とナイフでとどめを刺す。
麻薬カルテルらは最強の退役軍人ランボーにより見事に返り討ちに遭うのです。
戦いを終えポーチの椅子に座り込むランボーですが戦闘で深手を負っており、そのまま死んだのでは、という解釈もあるようです。
まさに「真っ白な灰になるまで燃え尽きた」ということでしょうか。
前作「ランボー最後の戦場」から11年後の作品であり、スタローンは原案と脚本に関わっています。
スタローンは73歳と高齢なためアクションは控えめでしたが、ナイフで首を切り落としたり、心臓をえぐったりと残虐描写はシリーズの中で一番エグいかもしれません。
残酷なシーンは午後ローではさすがにカットされていましたね。
2023年に「エクスペンダブルズ ニュー・ブラッド」公開されています。
「消耗品」と自らを称するように肉体派アクションスターの晩年を自嘲気味に描きつつ、アグレッシブかつ挑戦的な作品作りをしている感があります。
生涯アクションスターを貫いてほしいものです。
今日も無事に家に帰って午後ローを見れていることに感謝😌です。
総合評価☆☆☆☆☆
ストーリー★
流し見許容度★★★
午後ロー親和性★★★★
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