ディスタービア

2023年6月20日


午後のロードショー大好きなパート主婦です。
今回は午後ロー6月12日放送ディスタービアの感想です。
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公開 2007年
監督 D・J・カールソー
公開当時 シャイア・ラブーフ21歳 サラ・ローマー22歳 キャリー・アン・モス39歳

この映画は公開当時、テレ東深夜に方送されていた「シネマ通信」で紹介されていたのを見て面白そうだと思い、TSUTAYAでレンタルしたのを覚えています。

地上波初放送なのですね。

この映画は意外にも公開当時アメリカで3週連続1位を獲得する大ヒットを記録したそうなのですが、当時はSNSがあまり発達しておらず、口コミなどで映画の感想を見る機会が無かったからかもしれませんね。
予告編は非常に良くできていましたが、内容は期待外れでした。
逃げ場のない状況で凶悪犯がすぐそこに!?「ディスタービア」映画好きでもこれほどスリリングな作品は観たことがない!

ある日学校で教師を殴ってしまったケイルは、3か月の自宅謹慎処分を受ける。
足首に監視システムを付けられ自宅から出る事が出来なくなった彼は、暇つぶしに近隣住民の覗きを始める。
覗きに没頭していた彼は、隣の住民ターナーが行方不明事件の容疑者ではと疑いを持つようになる…

いわゆる青春サスペンスなのですが、緊張感と盛り上がりに欠ける展開と言えます。

冒頭の交通事故で父親を失ってしまうくだりは、映画のストーリーと何ら関係ありませんでしたね。
事件との伏線が隠されているのかと思いましたが、あまりに何も繋がりが無くて拍子抜けしてしまいました。

父親を失って自暴自棄になり、教師を殴ってしまうケイル。
足に監視システムを装着され、自宅から半径30メートル以内に行動範囲を制限され、それを超えると通報される仕組みになっている。

この「半径30メートル以内」の設定を生かせば、もっと面白い作品になったのではないでしょうか。
無料ダウンロード ディ スター ビア 映画ケイルは謹慎中だというのに友達のロニーを呼んだり、ガールフレンドが家に遊びに来たりと結構楽しく過ごしているのです。

隣に引っ越してきた美少女アシュリー。
ケイルは友人のロニーと共に、彼女がプールで泳ぐ姿を双眼鏡で覗き見するが、アシュリーに気付かれてしまう。

すると信じられないことに、アシュリーはケイルの家を訪ねて来て
「閉め出されちゃったの。時間つぶさせてくれない?」
これは少女漫画における「おもしれー女。」と同じくらいあり得ない展開ですね。

ケイルがカースト上位のイケメンならまだしも、非モテの陰キャオタク系男子なのです。
普通なら「キモッ!」で終わっている所です。

覗き見を通報されなかっただけありがたいと思うべきでしょう。
映画【ディスタービア】シャイア・ラブーフ×デヴィット·モース | ∠かなめまよの胸はって行け〜!自信持って行け〜!ケイルは隣人、ターナーが女性を殺害したのを目撃してしまう。
ケイルはターナーの殺人の証拠をつかむため、ロニー、アシュリーと協力して奔走する…

ケイルは行動範囲が限定されているため、自分は安全な所に居て、友人のロニーや恋人のアシュリーに、ターナーの家を探索する危険を犯させるのです。
これはあまりに主人公に都合の良い展開と言えます。

ターナー役のデヴィット・モースは、午後ローでも良く登場する俳優ですね。
凶悪なサイコパスというよりは、近所の怖いおっさんという感じで、存在感が薄くさほど恐怖を感じません。
やはりこの役は主役級の個性派俳優が演じた方が良かったかもしれません。
映画【ディスタービア】シャイア・ラブーフ×デヴィット·モース | ∠かなめまよの胸はって行け〜!自信持って行け〜!母親のジュリーがターナーに捕まり、ケイルが助けに行くラストの攻防戦も、画面が暗くてよくわからず、スリルに欠けグダグダした展開でした。

ケイルは凶悪犯を倒した手柄で監視システムを解除され自由の身になり、アシュリーとの濃厚なキスシーンでエンディング…
あまりにご都合主義のハッピーエンドであり、私はこれは「交通事故に遭ったケイルが見た夢だった」…という夢オチなのでは無いかと疑ってしまいました。
ディスタービア: 虎猫の気まぐれシネマ日記

題名のディスタービアとは、disturb「邪魔する」と映画の舞台であるsuburbia「郊外」を合わせた造語なのですね。

シャイア・ラブーフは「トランスフォーマー」などでも陰キャおたく系でありながら、クラスのカースト最上位女子に何故か惚れられるキャラが多いですね。
アシュリーはどう見てもカースト上位女子であり、それに対してケイルは陰キャオタク系、どう見ても釣り合わないカップルなのです。

アメリカでは学校カーストは日本のそれより厳格に分けられており、スポーツマンやチアリーダーは「ジョック」と言われる最上位、ルックスが良く成績もまあまあな「ナチュラル」と呼ばれる中級層、陰キャオタク系は「ナーズ」と呼ばれ最下層であり、カーストを超えて恋愛をすることはほとんど無いそうです。
ケイルやロニーは、陰キャオタク系の中でも個性派であり、時折目立つ行動も起こすナチュラル寄りのナーズくらいの立ち位置でしょうか。

サスペンスと青春映画が同じくらいの比重で描かれているのですが、どちらも中途半端だったかもしれません。
青春ホラー「パラサイト」や「スクリーム」のようなドキドキ、ワクワクがもっと欲しかったところです。

母の70歳の誕生日を家族で祝った日の帰り道、幸せの余韻に浸りつつTSUTAYAでこの映画をレンタルしたのを思い出します。
午後ローに限らず映画を見ると、その映画を初めて見た時の記憶が蘇ります。

古い映画を見るのは私にとってアルバムを開くようなものなのです。

今日も無事に家に帰って午後ローを見れていることに感謝😌です。

総合評価☆☆☆☆☆
ストーリー★★
流し見許容度★★★
午後ロー親和性★★★