ニキータ
午後のロードショー大好きなパート主婦です。
今回は午後ロー12月21日放送ニキータの感想です。
公開 1990年
監督 リュック・ベッソン
公開当時 アンヌ・パリロー30歳 チェッキー・カリョ37歳 ジャン・ユーグ・アングラード35歳 ジャンヌ・モロー62歳
この映画を初めて見たのは20代の頃だったと思うのですが、当時は気付かなかったアンヌ・パリローの美しさと魅力に圧倒されます。
子供のような無邪気さと大人の女の色気、猫のように気まぐれで小悪魔的であり、男性なら誰でも虜になってしまうでしょうね。
薬物中毒の不良少女だったニキータは、秘密警察のエージェントにその能力を買われ、プロの暗殺者としての教育を受ける。
訓練当初は野良猫のように無分別で、手が付けられないくらい凶暴だったニキータが、教官ボブの指導を受けるうちに見事に洗練され、見事に一流のエージェントとして成長していく。
ニキータに美の教育を施すアマンドの役でジャンヌ・モローが出演しています。
彼女はまさにフランス女優の美とエスプリを凝縮したような女優ですね。
当時62歳ながら恐ろしいほどの「現役の女」感があります。
訓練を受けてから3年、23歳の誕生日を迎えたニキータは最後のテストを受ける。
教官ボブと街のレストランに行き、誕生日プレゼントを渡され子供のように喜ぶニキータ。
だがプレゼントの中身は銃…
最初の暗殺の実地訓練だったのだ。
犯罪歴がありプロの殺し屋となっても心は純粋で子供のようなニキータを、ドSにしごき倒す教官ボブ。
彼らの関係性は「エースをねらえ!」の岡ひろみと宗形コーチのようですね。
無事卒業試験を通過したニキータは、ジョゼフーヌのコードネームの元、暗殺者としての任を負うこととなる。
ニキータはスーパーで働く青年マルコと恋仲となり、自らの素性を隠したまま同棲を始める。
しかし、マルコはイイ男ですね。優しくて堅実で…
ニキータは恋に落ちたというよりも、暗殺者として働くための隠れ蓑として、マルコと同棲を始めたととも取れますが、訓練所では「イイ男の見抜き方」という授業もあったのでしょうか。
ハネムーンの最中でも容赦なくニキータに指令が下る。
バスルームから下着姿でターゲットを射撃するのは、映画史に残る印象的なシーンですね。
現在に脈々と続く女性暗殺者映画というのは、すべてこのニキータが原点になっているといっても過言では無いと思うのです。
暗殺者としての訓練を叩きこまれたニキータは、どんな状況でも命令が下れば瞬時にスイッチが入り、身体がプロの暗殺者として動く。
ターゲットを狙いながら涙をぬぐうニキータからは、彼女の心の葛藤と暗殺者の悲哀を感じます。
暗殺の仕事に失敗したニキータは、マルコの前から姿を消す。
マルコはニキータの正体を察知していた。
ニキータを訪ねてきたボブに「彼女はもう許されてもいいはずです」
「彼女があなたのために何人殺したと思うんです?自分に都合の悪い事は数に入れないんですか?」まさに的を得た反論ですね。
「あなたへの手紙が入っていましたが、僕が破って捨てました」
手紙になんと書かれていたかは明らかにされていませんでしたが、おそらくボブに対する想いが綴られていたのではないでしょうか。
3年間もの間ニキータと向き合っていたボブは、彼女の恋人であり親であり宇宙のような存在なのでしょうね。
「レオン」や「ルーシー」「フィフス・エレメント」などリュック・ベッソンは女優をとびきり美しく撮るのが上手ですね。
映像もフランス映画的であり繊細かつおしゃれで、ガチャガチャしたハリウッド映画とは一線を画すものがあります。
映画のキャッチコピーは「泣き虫の殺し屋」だったのですが、ニキータの涙にぬれた瞳はたまらなく魅惑的です。
この映画のリメイクで1993年にブリジット・フォンダ主演の「アサシン」が公開されましたが、やはりアンヌ・パリローの存在感には適いませんね。
今日も無事に家に帰って午後ローを見れていることに感謝😌です。
総合評価☆☆☆☆☆
ストーリー★★★
流し見許容度★★★
午後ロー親和性★★★★★
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