パーフェクト・ストレンジャー
午後のロードショー大好きなパート主婦です。
今回は午後ロー4月19放送パーフェクト・ストレンジャーの感想です。
公開 2007年
監督 ジェームス・フォーリー
公開当時 ハル・ベリー40歳 ジョヴァンニ・リビシ32歳 ブルース・ウィリス52歳
この映画のキャッチコピーは「ラスト7分11秒… あなたは絶対だまされる」でした。
やや釈然としない所はあるものの、そこそこミスリードさせられる展開でサスペンスとしては見応えがあります。
この映画は一度見てしまったら終わりのどんでん返し系映画なのですが、私は何度でも楽しんで見る事ができます。
主演のハル・ベリーは美しくセクシーで、上昇志向むき出しの女性記者役を魅力的に演じていました。
私にとってこの映画は、主演のハル・ベリーやブルース・ウィリスより、マイルズを演じたジョヴァンニ・リビシを見る映画なのです。
今作で彼が演じたマイルズは、高嶺の花のロビーナに惚れながらも、まったく男として相手にされない悲しさや切なさが全身からにじみ出ているのです。
スクープを得るためなら女の武器をフル活用して体当たりで取材するロビーナなのですが、惚れられていることを十分承知で、目の前にご褒美をちらつかせながらマイルズを都合よく利用する…
「私に嫌われたくないでしょ」とばかりにマイルズを使い倒すロビーナの「モテる」女の自信であり、傍から見たらかなりビッチな女性といえます。
マイルズは優秀なシステムエンジニアであり、ユーモアのセンスがあって優しく、ロビーナにストーカーじみた行動を取っていたことを別にすれば、かなりの優良物件であると言えます。
映画の終盤、ロビーナの身を案じ、ヒルの経営する会社にエンジニアとして乗り込んでいくなど、行動力と男気溢れる男なのです。
やや行き過ぎの感はあるものの1人の女性を一途に思い続けるという点では、好感が持てます。
見逃している人も多いと思うのですが、体形も引き締まっておりギリギリ禿げてもおらず、ルックスもそこそこなのです。
彼の哀愁を秘めた色気の前では、ブルース・ウィリスも霞んでしまいます。
「誰にでも秘密はある」というのがこの映画のテーマだと思うのですが、私にはロビーナをとりまく男性たちの「男の性」を描いた映画ではないかと思うのです。
マイルズにしろ、ヒルにしろ、元彼のキャメロンにしろ、彼らは妻や恋人がいながら、ロビーナの女友達グレースと関係を持っていたのです。
男性は適当に遊ぶ女性と、真剣に付き合う女性とを区別し、割り切る事ができる生き物だという事ですね。
ロビーナはそんな彼らを完全に手玉に取りコントロールしていたつもりが、彼らは自分のまったく知らない顔を持っていた…
ある女性作家が「どんな男も決して甘く見てはいけない」と語っていましたが、真に賢い女性は男性を決してバカにしないということでしょうか。
ロビーナは彼らを舐めすぎていましたね。
どんでん返し系サスペンスとしては、ロビーナの行動に辻褄が合わない点があったりと、少々キレが悪いと言わざる得ません。
物語が犯人のロビーナの視点から語られたり、物語の中盤に大物スターのブルース・ウィリスを登場させたりと、見る者を撹乱させる展開もありサスペンスとしての小技は効いているものの、斬新さはありませんでした。
ジョヴァンニ・リビシは午後ローでも度々放送される「ギフト」で、幼少期のトラウマを背負い苦悩する青年を演じていました。
ヒロインを引き立てつつ、自らも決して劣らない存在感を発揮する稀有な俳優といえます。
今作も彼の好演でサスペンスとしての深みが増したといえます。
私はこの映画のマイルズに午後ローにおける「いそうでいない、いい男賞」を授けたいと思います。
今日も無事に家に帰って午後ローを見れていることに感謝😌です。
総合評価☆☆☆☆☆
ストーリー★★★
流し見許容度★
午後ロー親和性★★★★
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