パーフェクト・ゲッタウェイ
午後のロードショー大好きなパート主婦です。
今回は午後ロー８月３日放送パーフェクト・ゲッタウェイの感想です。
(ネタバレ有です)
公開 ２００９年
監督 デイヴィット・トゥーヒー
公開当時 ミラ・ジョボビッチ３３歳 スティーブ・ザーン４１歳 ティモシー・オリファント４１歳 キエレ・サンチェス３２歳
いわゆるどんでん返し系のサスペンスなのですが、見事に騙されてしまいました。
登場人物も皆クセがあり、誰が犯人でもおかしくない緊張感があり何度もミスリードさせられてしまいます。
午後ローで２度目の視聴なのですが、今回はストーリーの伏線を追いながら謎解きを楽しむことができました。
脚本家のクリフとシドニーは、ハワイのカウアイ島に新婚旅行に来た熱々のカップル。
自分たちの結婚式の映像をビデオカメラで見ながら、ドライブを楽しんでいる。
改めて見ると、結婚式の映像では二人の顔が一度もはっきりと映っていませんね。
初見の時は全然気が付きませんでした。
クリスとシドニーは、２日間かけてハワイの美しい自然の中をトレッキングし、ビーチを目指す予定。
途中二人は、ヒッピー風の怪しげなヒッチハイカー、クレオとケイルのカップルに車に乗せてくれと頼まれるのですが、やんわりと断る。
断られたクレオとケイルのカップルは明らかに機嫌を損ねたようだった。
その後、トレッキングの途中で、クリスとシドニーは、ニックという男性に遭遇。
二人はニックと彼の恋人のジーナと、行動を共にすることになる。
ティモシー・オリファント演じるニックの「ヤバイ奴」さ加減が絶妙で、見る者をミスリードさせますね。彼は元特殊部隊に所属しており、いくつもの修羅場を乗り越えてきたことを武勇伝のように二人に語るのです。
常に刃物を所持しており、何人も人を殺していてもおかしくないヤバさなのです。
４人は、ホノルルで新婚カップルが惨殺され、その犯人が男女の二人連れであり、現在逃走中であるという情報を聞く。
クリスとシドニー、ニックとジーナ 両カップルは互いに殺人犯なのでは無いかと疑いはじめる。
森の中でキャンプをすることになった４人、男性二人は見回りに、残された女性二人は互いの身の上話を始める。
ジーナ「あなたたちの事、まだ何も聞いていないわ」
シドニー「私は子供が欲しいの。海辺の家で家族で暮らしたいわ」「小さい頃、両親が離婚して里子に出されたの…」不幸な生い立ちを語り始めるのです。
「昔ロッキーっていう男と付き合っていたわ。彼は犬の首にストッキングを巻いて木に吊るしたの…」涙を浮かべながら話すシドニー。「初めて会った人にこんなことを話すなんて変ね」
私はこの時のシドニーの様子に初めて「！？」となったのです。もしかして犯人はクリスとシドニーのカップル…？
でもその後すぐ、森でヤギを仕留めてきたニックと、それをナイフで事も無げにさばくジーナのワイルドなヤバさにかき消され、やはり犯人はニックとジーナだと思ったのですが…。
その後、クレオとケイルのヒッチハイカーのカップルが、ホノルルでのカップル惨殺の容疑者として逮捕され、４人は安堵する。
「私たち、実を言うとあなたたちが犯人なんじゃないかって疑っていたの！」
「私たちもよ！」
疑いが晴れ、４人は共に目指すビーチへ。
ビーチに到着したクリフは、カヤックで洞窟に行かないかとニックを誘う。ニックは断るもクリフの強引な誘いに乗ってしまう。
カヤックで海へと漕ぎ出す二人。
残されたシドニーとジーナ。
ジーナはビーチに置いてあった、クリフのビデオカメラの映像を偶然目にしてしまう。
ビデオの映像を見るジーナの表情が、徐々に恐怖で凍り付くシーンはこの映画の最大の見せ場ではないでしょうか。
そこには全く別の新婚カップルの映像が残っており、ジーナは瞬時にクリフとシドニーが殺人犯、違うカップルになりすましていたことを悟る。
見る者の度肝を抜くどんでん返し😱… 犯人はクリフとシドニーだった…。
そこから、それまでの伏線回収のシーンに入るのですが、「だまされた～！」となってしまいます。
クリフは今まで何十人もの人間を惨殺してきた殺人鬼、彼はカップルを次々と殺し、シドニーと共にそのカップルになりすますことに喜びを感じるとんでもないサイコパスだったのです。
シドニーはその生い立ちゆえか依存心が強く、クリフの命令に決して逆らえない…
昔彼女が付き合っていた「ロッキー」とはクリフの事であり、彼女もある意味、クリフの被害者と言えますね。
ジーナの必死の攻防の末、ニックは助かり、クリフは警察の銃撃で死亡、シドニーは逮捕されるのです。
クリフを銃撃する警察の役で、私の好きなホルト・マッキャラニーがちょこっと出演していました。
ラストは救急ヘリの中で、ニックがジーナに指輪を渡しプロポーズしてハッピーエンド。
主要登場人物４人が皆、個性があり魅力的ですね。
ニックを演じたティモシー・オリファントは、セクシーでワイルド、何を考えているのかわからない、キレたら怖そうな男の役がハマっています。
彼の存在感が、この映画の要になっているといっても過言ではないですね。
キエレ・サンチェスが演じたジーナは、自由気ままでおおらか、つかみどころの無い魅力があり男性なら一度は惹かれてしまうタイプの女性ですね。
笑顔がキュートで、健康的でありセクシー。ワイルドなニックを愛する健気な所もあるのです。
終盤のアクションは躍動感があり、彼女自身の身体能力の高さを見せていますね。
スティーブ・ザーンは内面に狂気を隠し持つクリフの役を演じていましたが、彼はコメディアンでもあるのですね。
午後ローでも度々放送される「ロードキラー」でダメ兄貴の役を演じていましたが、作品にアクセントを与えるクセのある役を演じる事が多いですね。
コメディからサスペンスまで自在に演じられるふり幅の広さは、日本でいうと阿部サダヲのような存在でしょうか。
ミラ・ジョボビッチは「バイオハザード」などの超大作アクションのみでなく「フェイシズ」やのような秀作サスペンスにも出演しており、彼女の出演作は一定レベルの秀作が多い印象です。出演作を選んでいるのがわかりますね。
二転三転するストーリー、最後まで先の読めない緊張感があり、サスペンスとしてはかなりの秀作と言えるのではないでしょうか。
「ユージュアルサスペクツ」のような、完全どんでん返し系の映画なので、一度見てしまったら二度目は楽しめないという人もいるかもしれませんが、私はこの映画の空気感が好きなので何度見ても楽しむことができます。
この映画の背景になっているハワイ諸島の美しい事…。ハワイの海に囲まれた大自然をトレッキングするなんて、これ以上無いレジャーですね。
美しい虹や滝を見ながら何も考えずに歩くなんてまさに命の洗濯と言えます。これを見たらハワイが観光地として大人気なのも納得ですね。
ワイドショーの暗いニュースを見たくなくて、何気なく見た午後ローの映画が意外にも面白かった… 日常生活の中の小さなご褒美ですね。
今日も無事に家に帰って午後ローを見れていることに感謝😌です。
総合評価☆☆☆☆☆
ストーリー★★★★★
流し見許容度★
午後ロー親和性★★★
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画像引用元
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