シャーロック・ホームズ
午後のロードショー大好きなパート主婦です。
今回は午後ロー4月26日放送シャーロック・ホームズの感想です。
公開 2009年
監督 ガイ・リッチー
公開当時 ロバート・ダウニー・jr44歳 ジュード・ロウ36歳 レイチェル・マクアダムス30歳
この映画は「シャーロキアン」と呼ばれるシャーロック・ホームズのファンをターゲットに制作されたのでしょうが、原作の要素はほぼかき消されているといえます。
ロバート・ダウニー・jrはクールで頭脳派の原作のイメージと異なり、武闘派でワイルドなホームズを演じていました。
「凝り性の変わり者」という点で「アイアンマン」のトニー・スタークとキャラがかぶっており、背景が19世紀のロンドンでなければマーベル映画と勘違いしてしまいそうです。
名優と呼ばれる彼ですが、意外にも演技の振り幅は狭いのではないでしょうか。
原作の舞台である19世紀のロンドンは暗くじめっとした路地裏に何かが潜んでいそうな恐ろしさがあり、それがサスペンスの舞台装置として効果的に働いていた要素があると思うのです。
ロンドンの街並みの背景や衣装の細部まで作りこまれた舞台美術は見応えがあるものの、原作のような湿度はみじんも無く、ハリウッド映画らしくカラッとしています。
派手なアクションやCGの演出が多く、斬新と言えば聞こえは良いものの、エンターテイメント性を重視したためか、本来の謎解きの魅力は置き去りにされいると言えます。
ストーリーも複雑でテンポが悪く、見る者の集中力を途切れさせる展開です。
この頃のジュード・ロウは「顔面国宝」と言いたくなるような超イケメンで、ホームズより目立つワトソンを演じていました。
お人好しでドジっ子なワトソン役に彼をキャスティングしたのは意外性があり狙いは悪く無いのですが、今作ではキャラが上滑りしていたかもしれません。
クールな彼がホームズを演じた方が、イメージに合っていたかもしれませんね。
ロバート・ダウニー・jrは「チャーリー」や「ゾディアック」などで多彩な役をこなしていた印象がありますが、「アイアンマン」に出演してからはすっかりトニー・スタークのキャラクターが定着してしまい何を演じても「アイアンマン」に見えてしまうのが難点ですね。
私は彼の出演作の中で「トロピック・サンダー/史上最低の作戦」のアカデミー賞を5度も受賞しているスーパー役者バカのカーク・ラザラス役が一番好きです。
白人でありながら黒人の軍曹役をストイックに演じていましたが、見事にハマっていて爆笑してしまいました。
実力派俳優らしく今作でもホームズならではの個性を出して欲しかったですね。
もしこのホームズの役をジョニー・デップが演じていたなら、どうだっただろうと考えてしまいました。
監督のガイ・リッチーは、ブラッド・ピッド主演の「スナッチ」とディズニー映画の「アラジン」以外はいまひとつな印象です。
特に午後ローでも度々放送される「コードネームUNCLE」は恐ろしくつまらない作品といえます。
意外にもこの「シャーロック・ホームズ」は、彼の監督作の中の最高収益をあげたそうです。
だからこそ続編も制作されたのでしょうね。
第3作目も制作予定だったものの、コロナの影響で頓挫したのだそうです。
今となってはこのガイ・リッチーのホームズシリーズの存在感は、テレビシリーズのベネディクト・カンバーバッチ主演の「SHARLOCK」にかき消されてしまったと言えるかもしれません。
主演がこの二人なら、「シャーロック・ホームズ」の冠を借りなくても充分サスペンスアクションとして集客力はあったでしょうね。
今日も無事に家に帰って午後ローを見れていることに感謝😌です。
総合評価☆☆☆☆☆
ストーリー★★
流し見許容度★★★
午後ロー親和性★★
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません