ライリー・ノース 復讐の女神
午後のロードショー大好きなパート主婦です。
今回は午後ロー3月22日放送ライリー・ノース 復讐の女神の感想です。
公開2018年
監督 ピエール・モレル
公開当時 ジェニファー・ガーナー45歳
子育てやママ友関係に苦しむごく普通の主婦が、夫と子供をマフィアに殺され、復讐の鬼と化す…。直球勝負で特にひねりの無い展開です。
ライリーのガッチリした肩幅やしっかりしたアゴ、やや太めの首からは充分女セガールの潜在能力を感じます。
ライリーは夫と娘と幸せに暮らしていたが、ある日麻薬組織の襲撃に遭い、最愛の夫と娘を殺され自らも瀕死の重傷を負う。一命を取り留めた彼女は何処へともなく姿を消す。5年後復讐のためロスに戻ってきたライリーは、麻薬組織と一大決戦を繰り広げる。
通常であれば、「幸せな日常からの事件発生」「復讐のためのトレーニング」「復讐」の3部構成になるのでしょうが、この映画では「復讐のためのトレーニング」が省略されています。
彼女の強さを証明するものは、ボクシングで対戦相手をボコボコにしているYouTubeの動画だけ。
これではちょっと、説得力に欠けますね。
午後ローでは強さの裏付けとして「元CIA特殊工作員」などの肩書が入るのが定番なのですが、5年間チベットの高僧から秘伝の武術を学んできたとか、元凄腕の退役軍人からみっちりサバイバルを学んだ、などの要素も必要だったかもしれません。
復讐の鬼と化したライリーは、ガンショップを襲い、復讐に必要な武器を調達、そこからはターゲットの家を次々と爆破したりと無双に暴れまわる。
いくらなんでも、女一人で男3人を鉄塔に吊るすのは無理でしょうね。
女一人でマフィアを殲滅させるなんて、体に爆弾を巻き付けて敵のアジトに突撃するくらいの覚悟が無いと難しいと思うのですが…
いつしか彼女の目的は「復讐」から「この世から悪を根絶する」事へと変化していく…
意地悪なママ友宅に侵入し、縛り上げて顔面にパンチをくらわす…。ママ友もとんだとばっちりですね。
この映画のキャッチコピーは「最強のママ、降臨」なので、ママ友のコミュニティをフルに使った情報戦や、住宅街でのゲリラ戦など、ママであることを生かしたブラックコメディ風にしたほうが面白かったかもしれません。
ジェニファー・ガーナーの肉体は見事に鍛え上げられており、アクションもそこそこキマっています。
相当なトレーニングをしたのでしょうね。
かなり前の映画かと思って見ていたのですが、2018年の作品なのですね。
2018年でこのクオリティは、ちょっとキツいかもしれません。
映画よりも、ドラマで十分な内容ですね。
原題は「ペパーミント」で、映画の内容とまったくかけ離れているように感じますが、これはライリーの娘カーリーが死ぬ直前に食べたアイスクリームのフレーバーのことなのですね。
最愛の娘を失った母親の悲しみは表現できていると思いますが、やることがいちいちぶっ飛んでおり、ライリーにまったく感情移入できないのが少し残念ですね。
訓練をしたとはいえ、40過ぎの元主婦がマフィア相手に互角に戦うなどありえず、リアリティはまったくありません。
マフィア相手にガチで肉弾戦を挑むより、頭脳戦や小手先の技で相手を陥れる小気味よさを見せて欲しかったものです。
午後ローにありがちな愛すべき「普通につまらないB級映画」と言えます。
総合評価☆☆☆☆☆
ストーリー★★
流し見許容度★★★★
午後ロー親和性★★★★★
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