ファイナル・プラン

2022年12月4日2023年4月23日

午後のロードショー大好きなパート主婦です。
今回は午後ロー１１月２２日放送ファイナル・プランの感想です。
公開　２０２０年
監督　マーク・ウィリアムズ
公開当時　リーアム・ニーソン６８歳　ケイト・ウォルシュ５３歳　ジェフリー・ドノバン５２歳

主人公トムと恋人アニーの年齢のせいか「黄昏流星群」の空気感があります。
連続銀行強盗犯だった男が、愛する人のため犯罪から足を洗い真人間になろうとする…
カーチェイスや爆破など派手な見せ場こそあるものの、ストーリー自体は弘兼憲史の「黄昏流星群」の一篇にあってもおかしくないような内容ですね。

全米各地の銀行を襲い、あらゆる金庫を破ってきた爆破強盗犯トム・カーター。
ある日、貸金庫のオーナー、アニーと出会い恋に落ちる。トムは彼女のために強盗犯から足を洗うことを決意する。

出会って一年、二人は恋人同士となり、住む家を探し始める。

アニーは貸金庫のオーナーでありながら、大学で心理学を学ぶ学生であり真面目な女性なのです。
若作りのミニスカートが少し痛々しいですね。

自ら警察に電話をかけ自首を申しでるトム。今まで盗んだ金の在り処を教える事を条件に減刑を求める。
捜査官ホールとラモンはトムの証言に基づき貸金庫を捜査、段ボールに入った大金を確認する。金を目前にするや欲に目がくらみ、自分たちが横領しようと企む。
二人はトムを殺害し、金を手中に収めようとする。

リーアム・ニーソンは当時６８歳ながら、いつもの無双さをみせています。
捜査官ともみ合い、ホテルの二階から派手に転落するものの、負ったのはかすり傷だけ。普通なら余裕で死んでいますね。

序盤のトムが警察に自首し、悪徳捜査官二人がトムの隠していた金に目がくらみ横領しようとするところまでは、ひねりが効いたサスペンスタッチだったのですが、後半はいつもの通り復讐に燃えたリーアム・ニーソンが無双に暴れまくる展開です。
カーチェイスや爆破など、ほとんど閑静な住宅街で行われており、住民にとっては迷惑千万ですね。

「あなたは一体何者なの？　なぜ警察に追われてるの？」

一見、真面目そうに見えるカーターが爆破強盗犯になった理由・・・
「妻を失い、悲しみに暮れていた父は３５年務めた配管工場の仕事をクビになった」「しかもその会社の社長が、社員の年金を横領していた」父親は人生に絶望し、自死を遂げる。
「俺はその社長の口座がある銀行に行き、おやじの仇を討つため６５万ドルを奪った」
何がなんだか、よくわからない動機ですね。
「だが、盗んだ金は一切使っていない。危険と隣り合わせの状況が、俺に生きる実感を与えてくれた」

・・・何スかそれ？

横で聞いているアニーのポカーンとした表情が印象的です。

これで納得する女性はいないでしょうね。

トムは銀行強盗で培った爆破の技術をいかんなく発揮し、悪徳警官の家を爆破。
二人の悪徳警官の殺人罪と横領を証明することに成功するも、過去の銀行強盗の罪を償うため服役することになる。マイヤーズ刑事と共に警察に自首するトム。
トムの帰りを待つと約束するアニー。
トムがリーアム・ニーソンの実年齢の６８歳だとすると、出所するのは７５歳くらいでしょうか。後期高齢者ですね。
二人の年齢を考えると、将来が心配になります。
リーアム・ニーソンの映画は午後ローでも度々放送されるのですが、平均点は低めな印象です。
今作も期待していませんでしたが、予想を裏切らないB級映画でした。