パラサイト
午後のロードショー大好きなパート主婦です。
今回は午後ロー8月1日放送パラサイトの感想です。
公開 1998年
監督 ロバート・ロドリゲス
公開当時 イライジャ・ウッド17歳 ジョシュ・ハートネット20歳 ジョーダナ・ブリュースター18歳 クレア・デュバル20歳
オハイオ州の田舎町の高校を謎の地球外生命体が襲う。その奇妙な生き物を発見し、人々に寄生していることにいち早く気付いたケイシーは仲間たちと協力し、地球外生命体と戦う覚悟を決める。
私のような1970年代生まれのドリフ世代にとっては、「うしろ、うしろ~!」「早く、早く~!」系の演出は大好物で思わず童心に帰ってしまいます。
キレのある展開と疾走感があり、最後まで緊張感が途切れません。
いわゆる青春パニックホラーなのですが、登場人物のキャラが全員立っており、青春群像劇のような味わいがあります。
これほど大人数の登場人物のキャラを立たせられるのは監督の手腕ですね。
主要キャラクターはいじめられっ子のケイシー、クールな理系男子ジーク、学園カースト上位でビッチなデライラ、パンク系陰キャストークリー、アメフトのエース選手スタン、転校生の美少女メアリー・ベス。
流れるような映像で彼らの高校での立ち位置をテンポよく見せられ、すんなりストーリーに没入することができます。
いじめられっ子のケイシーは、同じ新聞部部長の学園カースト上位女子デライラに密かに好意を持っているのです。
ジークは学校でお手製のドラッグや裏ビデオを売ってこずかい稼ぎをする理系ワルなのですが、どこか大人びており、女性教師のバーク先生からも熱い視線を送られているのです。
童顔でキュートなイライジャ・ウッドとクールなイケメン、ジョシュ・ハートネット、二人を主役に置いたのは正解ですね。
映画の冒頭、エイリアンに寄生され、次々とモンスター化していく教師たち。
最初の数分で、映画に釘付けにされてしまう面白さがありますね。
どこからか侵入した地球外生命体はわずか数日で学校を占拠、気が付けばどこもかしこもエイリアンに乗っ取られた人間ばかり。
ジークの実験室に逃げ込んだ生徒6人は、外見上は誰が寄生されているのかまるでわからず、疑心暗鬼になっており誰も信用できない…
エイリアンは水が無ければ生きる事ができず、脱水作用のあるカフェインが彼らを撃退するのに効果的。
6人はジークお手製のカフェイン入りドラッグでエイリアンか人間か互いを見極めることにする。
エイリアンはカフェインの脱水作用を弱点とするため、ドラッグを吸えば正体を現すことになる…
エイリアンに寄生された人間は何故か性格がまるで変ってしまうのです。
「急にアメフト部を辞めて勉強したいなんて怪しいわ!」「お前こそ服の趣味がまるで変ったじゃないか!」
お互い疑心暗鬼になり罵り合った末、ドラッグを一人ずつ吸引し真偽を確かめる事に。
「まず誰から吸う?」
一人ずつ順番にドラックを吸引していくシーンはまさに「ドリフ的」ワクワクゾクゾクしてしまいます。
ケイシー,ジークが吸引、続いてスタンが吸引するも変化なし。
「ストークリー、次は君だ」「吸引なんて古臭いよ。まるで80年代だね」「いいから吸うんだ!」
ストークリーも変化なし。残るはデライラとメアリーベス。
「私アレルギーがあるの」「関係ない、吸うんだ!」
吸引する二人。なんと変化が現れたのはデライラだった。お前だったのか~!
本当に誰がエイリアンでもおかしくない緊張感があり、固唾を飲んで見てしまいました。
「このままじゃみんな奴らにやられる。 戦おう!」意外にもいじめられっ子のケイシーが反撃ののろしを上げるのです。
SF小説に詳しいストークリーは「奴らの親玉を倒せば終わらせることができる。寄生された人間も元に戻る」
なんと、エイリアンの親玉はメアリーベスに寄生していた…
プールに入り巨大化したエイリアンが、泳ぎながらスーッとモンスターから全裸の女性の姿に変身するVFXはエロティックかつファンタスティックです。
「私たちの星ではみんな平等なの。いじめられる事も悲しむことも無い。あなたたち人間は今よりもっと幸せになれるのよ」
「そんな世界、嫌だ!」ケイシーは親玉エイリアンの目にジークお手製ドラッグを突き刺し、エイリアンは朽ち果てる…
モンスターの大ボスに寄生されていたメアリーベス以外は、教師も生徒も全員無事だったようですね。
エイリアン騒ぎで一躍有名になったケイシーとカースト上位女子のデライラ、元アメフト部エースのスタンと陰キャのストークリー、理系ワルのジークとバーク先生と、最終的にカーストを超えた意外なカップリングを見せるのも小技が効いています。
あるドキュメンタリーでアメリカの高校生について語られていたのですが、彼らの学園カーストは実にはっきりとしており、カーストトップは「ジョック」と呼ばれるスポーツのエース選手とチアリーダー、次は「ナチュラル」と呼ばれるルックスが非常に良い男女、最下位が「ナーズ」と言われるオタク系陰キャなのだそうです。
違うカースト同士がカップルになることは稀で、普段は同じ学校にいても会話する事すらないようですね。
スクールカーストで普段は接点の無い者同士が協力し合ってモンスターと戦う姿は見ていて心地よいものですが、アメリカの高校生から見たらキレイごとなのかもしれません。
主要キャスト以外の登場人物も先生役でサルマ・ハエック、元ボンドガールのファムケ・ヤンセンなど実に豪華ですね。
最初にモンスターに寄生されるアメフト部の鬼コーチを演じたロバート・パトリックは、ターミネーター2のT-1000をはじめ、人ならざる者の役がぴったりですね。
監督は「デスペラード」「シン・シティ」「マチェーテ」のロバート・ロドリゲス。彼のセンスは抜群、まさに天才ですね。
テレ東深夜に放送されていた「シネマ通信」でロバート・ロドリゲスが日本の映画専門学校を訪問するという企画があり、彼が学生たちに撮影の指南をしていたのですが「僕は低予算でもお金がかかっているように見せるのが得意なんだ。予算が無くても面白い映画を作るのがプロだよ」と言っていたのを思い出します。まさにその通り!と拍手を送りたくなりますね。
24年前の映画とは思えないほどまったく古臭さがありません。
登場人物を観察すると、この頃は携帯電話すらなかった時代ですね。私は携帯やスマホが登場する前のホラー映画の方が、それ以降の作品より絶対に面白かったと思うのです。
青春ホラーは私の大好きなジャンルで、古い所では1981年のリンダ・ブレア主演の傑作ホラー「ヘルナイト」や「蝋人形の館」「スクリーム」など、午後ローで特集してくれないかなと思っています。
今日も無事に家に帰って午後ローを見れていることに感謝😌です。
総合評価☆☆☆☆☆
ストーリー★★★★★
流し見許容度★
午後ロー親和性★★★★★
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