ホテル・ムンバイ
午後のロードショー大好きなパート主婦です。
今回は午後ロー10月10日放送ホテル・ムンバイの感想です。
公開 2018年
監督 アンソニー・マラス
出演 デーブ・パテール アーミー・ハマー ナザニン・ボニアディ ティルダ・コブハム=ハーヴェイ アヌパム・カー ジェイソン・アイザックス
2008年に起きたムンバイ同時多発テロの際、ホテル・ムンバイに閉じ込められ人質となった宿泊客とプロとしての誇りをかけて彼らを救おうとしたホテルマンの姿を描く。
あまりメジャーな作品では無いため適当に流し見ようと思っていたのですが、開始早々から惹きつけられ最後まで釘付けで見てしまいました。
息をもつかせぬ展開で先の読めない緊張感があり、監督の手腕を感じます。
喧騒に満ちたムンバイの街で別世界のようにそびえたつ白亜の宮殿「ホテル・ムンバイ」。
そこは選ばれた富裕層のみが足を踏み入れる事を許された空間。
妊娠中の妻と幼子を抱えるホテルのレストラン給仕係のアルジュン。
通勤の途中で靴を無くし、仕方なく予備の靴を借りるもサイズが小さすぎ、小さい靴に無理やり自分の足を押し込む。
家族を養う一家の長としての重責…
彼が靴を脱いだ時の、靴擦れだらけの痛々しい足を見た時は、思わず涙が溢れてしまいました。
五つ星ホテル「ホテル・ムンバイ」ではお客様は神様。
どのような緊急事態でも客の安全を最優先しようとする姿勢には、一流ホテルのホテルマンとしての矜持を感じます。
「ブル」と呼ばれる過激派組織のリーダーが指揮するテロリストはムンバイ市内を次々と襲撃し、その中の数人はホテル・ムンバイに潜入する。
少年テロリストたちは、ホテルの宿泊者やスタッフを無差別に殺害してゆく。
まだあどけない少年がためらいも無く人々を銃殺する様は、ただひたすら絶望を感じます。
ホテルの中の銃撃戦はリアリティと緊迫感があり、ホテルの美しい白い内装に血しぶきが飛び散る様は生々しく背筋が凍ります。
首都ニューデリーからムンバイまでは距離があり、特殊部隊が到着するまでは数時間かかる。
ホテルスタッフは6階にある堅牢な造りの会員制ラウンジ「チェンバーズ・ルーム」に宿泊客を避難させ、特殊部隊の到着を待つことにする。
アメリカ人の夫とインド人の妻そして生まれたばかりの子供、元軍人のワシリーなど、様々な人生が偶然にもこのホテル・ムンバイで交差し不運にもテロの脅威にさらされることとなる。
ワシリーがつぶやく「祈りなんていらん。祈りがすべての原因だ」神を信じる者でもこの状況ではこう言いたくなってしまいますね。
テロリストの一人であるイムランは、同じイスラム教徒の女性を殺害する事への矛盾に耐えきれなくなり、彼の信じる「神」に対する信念が揺らぐ…
私は主演のデーヴ・パテールよりこのイムランが一番印象に残っています。
彼らは間違いなく貧困層出身であり、格差への怒りから過激な思想に傾倒してしまったのかもしれません。
彼らの肩を揺さぶり「目を覚ませ!」叫びたくなってしまいます。
彼らは彼らの信じる「神」のため、また家族に幾ばくかの金を渡すため、過激派指導者に命じられるままテロ行為を行う。
最後は神の名を叫び自爆する彼らなのですが、罪もない大勢の人を殺した彼らの魂はどこへ行くのか…
若く純粋な彼らもまた、被害者なのです。
主演のアルジュンを演じたデーヴ・パテールは「スラムドック・ミリオネア」や「LION/25年目のただいま」に主演した超人気俳優ですね。
実際、この映画では彼の存在感は薄いものの、彼が出演することで動員数にプラスの効果を与えたのではないでしょうか。
少年テロリストたちは1人が逮捕され他全員死亡、顔を表さず電話で指令を下す「ブル」なる過激派組織の指導者は未だ逮捕されていない…
宿泊者と共にホテルから脱出したアルジュンは、家族の元へと帰り、妻と硬く抱き合う。
稀に見る秀作にも関わらず、午後ローで放送されなければおそらく一生見る事は無かったでしょう。
死ぬまでに見るべき作品の一つだと思います。
今日も無事に家に帰って午後ローを見れていることに感謝😌です。
総合評価☆☆☆☆☆
ストーリー★★★★★
流し見許容度★
午後ロー親和性★★★★
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画像引用元
ガナパティ手帳
こだわりの映画エンタメサイト
しろーと映画缶
一日の王
ホテルムンバイ公式サイト
トーキョー女子映画部
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