モリーズ・ゲーム
午後のロードショー大好きなパート主婦です。
今回はテレ東深夜サタ☆シネ4月10日放送のモリーズ・ゲームの感想です。
公開 2017年
監督 アーロン・ソーキン
出演 ジェシカ・チャスティン イドリス・エルパ ケビン・コスナー マイケル・セラ
ポーカーフェイスという言葉があるように、ポーカーというのはまさに心理戦、相手に自分の心を読ませずいかに相手の心を操るかの勝負なのですね。
モーグルのオリンピック選手候補だったモリーは事故でアスリートの道をあきらめる。務めていた会社のボスからポーカーゲームのアシスタントを頼まれたことがきっかけで、自らの才覚を生かし、ゲームクラブを開設するも手数料を受け取った事でFBIに逮捕される。モリーは担当弁護士とともに自らのプライドをかけて裁判に挑む…
麻雀が好きな友人が言うには、一緒に麻雀をするとその人の性格や癖がすべてわかるそうです。
これは実在の女性モリー・ブルームの著書を元に作られた実話なのですね。
ポーカーの事は何もわからなくても、劇中に飛び交うポーカー用語や、言葉の駆け引きだけで十分、スピード感に乗ることができます。
序盤のモリーがモーグルのオリンッピク代表の道を事故で断念するまでの過程が、テンポよくたたみかけるように描かれています。
オリンピックのトップアスリートだったモリーが、事故をきっかけに引退、自らの商才を生かしてポーカークラブを経営し巨額の富を得る…
モリーが主宰するポーカークラブに集まる人間は映画スター、有名歌手、投資家などそうそうたる面々で、まさにハイリスク、ハイリターンのギャンブルを求めて集う猛者たちなのです。
小さなポーカーテーブルの上で巨額の金が行ったり来たりする様はまさに小さな戦争をしているようなものですね。
ゲームを取り仕切るモリーはさながら猛獣使いといった所でしょうか。
彼女は次第にストレスから薬物に手を出すようになるのですが、「3日間起きて3時間寝ればまし」なんて極限を超えた状態ですね。
モリーは客から手数料を取った罪で法律に違反し、FBIに全財産を没収、拘束されることになるのです。
ジェシカ・チャスティンは「女神の見えざる手」でも、頭脳明晰なやり手の弁護士の役を演じていましたが彼女は強い女のイメージがありますね。
劇中のモリーのドレスもセクシーでゴージャス、映画に華を添えています。
胸元を強調した服に高いヒール、モリーの女としての意地とプライドが感じられます。彼女にとってドレスは戦闘服のようなものなのでしょうね。
イドリス・エルパ演じる弁護士のチャーリーは、モリーのカジノ経営者としての矜持に打たれ、真剣に彼女の無罪を主張するようになります。
イドリス・エルパは次期007役の候補に挙がるだけあって、セクシーで華がありますね。
父親役でいきなりケビン・コスナーが登場するのは驚きましたが、短い時間ながら父と娘の数十年に渡る確執を互いに率直な物言いで解いてゆくシーンは印象的です。
モリーがチャーリーに言った「オリンピック選手の親子関係がどんなものかわかる?」… 特に父親がコーチの場合、外部の者には理解できないような、愛憎と確執があるのでしょうね。
父親のような強い男を支配したいという気持ちが、彼女を巨額なマネーが動くビジネスへと駆り立てたのでしょうか。
カジノの顧客ハリウッドスターのプレイヤーXは「仕事のギャラよりポーカーで稼いだ金の方が2倍嬉しい」…
ギャンブル依存症になるのは女性よりも男性の方が圧倒的に多いそうですね。
その理由として男性は太古の時代から獲物をとるため攻撃性が備わっており、そしてこの攻撃性を発揮できるもののひとつがギャンブルだと言われています。モリーのクラブの客も男性ばかりですね。
カジノで子会社に106億もの損害を出した大王製紙前会長 井川意高は自身の著書「溶ける」の中で、「500万を4時間かけて2000万までにできたのだから、8時間で数億にできるはずだ」と語っていますが、題名の「溶ける」は106億もの金を溶かしてしまった事と同時に、本人の中で社会性が崩壊してゆく事を意味しているのかもしれませんね。
ラストは彼女がモーグルの怪我から立ち直った時のように、不屈の闘志で復活をすることを予感させるような終わり方でした。
「成功とは失敗を重ねても情熱を絶やさずに次に進むこと」ラストのウインストン・チャーチルの言葉が心に残ります。
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