オブリビオン
午後のロードショー大好きなパート主婦です。
今回は午後ロー3月15日放送のオブリビオンの感想です。
公開 2013年
監督 ジョセフ・コルスキー
公開当時 トム・クルーズ50歳 オルガ・キュリレンコ33歳
この映画は公開当時映画館に見に行きましたが、上映前に流れた宮崎駿監督の「風立ちぬ」の予告編の印象があまりに強すぎ、内容がほとんど入ってきませんでした。
それだけこの映画にインパクトが無かったという事かもしれません。
地球外生命体スカヴによって破壊された地球。人類はどうにか敵を退けたものの、人口基地テットへの移住を余儀なくされていた。ジャックとヴィカはただ二人地球に残り、テットからの指令を受け、人類存続のためのエネルギー発電施設の警備の任についていたが、ジャックはある事がきっかけで過去の記憶がよみがえり自らの存在の秘密を知ることになる…
ガチガチに肩に力の入ったSF映画といった感じです。
トム・クルーズの大げさな演技はまるでプレステのゲームのキャラクターのようですね。
冒頭に長々と主人公が設定の説明をする映画の場合、かなりの確率でつまらない作品が多いのです。
ストーリーの中にさりげなく世界観の説明を入れる事もできると思うのですが…
SFサスペンスは大好きなジャンルなのですが、自分の理解の範疇を超えた、カオスな状態に陥った主人公の心理状態を、見る者が共有できるかという事がストーリーの面白さの鍵を握っていると思うのです。
ストーリーがややわかりにくいのも感情移入できない理由のひとつではないでしょうか。
全編に渡って クローン 冷凍睡眠 人工知能 記憶の抹消 などの使い古されたSFネタが満載で、特に斬新なものは何もない印象です。
ヴィカは大きく見開かれた目や透明感、女神的な悠然としたたたずまいがこの映画のSF感を引き立てていますね。
無機質な空間に彼女の肉感的な体が良いコントラストを出しています。
ジャックとヴィカは恋人でありチームでもあるのですが、ジャックは勝手に通信を切って自分だけのオアシスに逃避したりと、結構自分勝手でヴィカが可哀そうになりますね。おまけに元嫁まで基地に連れてくるなんて…
ヴィカには過去の記憶はないのでしょうか。ジャックだけをただひたすら愛し続ける所をみると、もしかしたら彼女はクローンでは無く、テットがジャックのために創った人工生命体なのかもしれませんね。
ジャックとヴィカの住む偵察基地は近未来的で生活感が無く、放射能で汚染された地球の中でそこだけ無菌に保たれた空間のように見えます。
午後ローではカットされていましたが、二人が空中に浮かんだような基地内のプールで泳ぐシーンは印象的です。
私はトム・クルーズのいかにも仕上げてきましたよ~的な嘘くさい筋肉が苦手なのです。
ジャックと元妻のジュディは実年齢で考えると17歳差、結構な年の差カップルですよね。
ジャックは若ぶっていましたが…
ジャックはテットによって何千体も作られたクローンのうちの一人なのですが、妻との記憶の断片はそれぞれ共有しているのです。
ジュディはジャックの記憶を持つクローンの中の一体と結ばれるのですが、オリジナルだろうがクローンだろうがもう彼女にとってはどうでもいいのですね。
クライマックスでスターウォーズのような空中での銃撃戦が繰り広げられますが、狭い岩壁を縦になったり横になったりしてすり抜ける映像は迫力があり映像を見ながら酔ってしまいました。
宇宙を漂流し、狙いをつけた惑星の資源を喰いつくす地球外生命体の侵略者テットは、水のある惑星をターゲットにしているのでしょうか。
オードリー・ヘップバーンや銀河鉄道999のメーテルの吹き替えでも有名な池田昌子さんが地球外生命体テットの人工知能サリーの吹き替えを担当していましたが、女王のような気品と畏怖を抱かせる声は素晴らしいですね。
残念なのはオリジナルのジャックの人物像があまり描かれていなかったことです。クローンの悲哀とでもいうべき、オリジナルとの違いがほぼ描かれておらず、テットによって抹消された記憶をもっと見せて欲しかったものです。
「オブリビオン」とは忘却という意味なのですね。テットによって記憶を消された彼が過去に何を置いてきたのか、描かれていたらもっとメッセージ性が出たのではないでしょうか。
今日も無事に家に帰って午後ローを見れていることに感謝😌です。
総合評価★★★★★
ストーリー ★★
午後ロー親和性 ★★
流し見許容度 ★★
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