ノイズ
午後のロードショー大好きなパート主婦です。
今回は午後ロー1月24日放送ノイズの感想です。
公開 1999年
監督 ランド・ラヴィッチ
公開当時 ジョニー・デップ(36歳) シャーリーズ・セロン(24歳)
(ネタバレ有です。ご注意ください)
有隣堂などの大型書店の片隅にある分厚いペーパーバックの洋書の雰囲気を感じてしまいました。
全編に渡って淡々としており派手な見せ場などは無く、主演がこの二人で無かったら最後まで見れなかったでしょうね。
当時のジョニー・デップ シャーリーズ・セロンの美しさ、画持ちの良さは尋常ではありません。
NASAの宇宙飛行士である優しい夫と幸せな生活を送るジリアン。
ジリアンの妹ナンは姉を羨み、
「イイ男は駐車スペースと同じ。良い場所はたいてい埋まってる」
若いのに含蓄のある事を言いますね。
ナンを演じているのは「パラサイト」でストークリーを演じたクレア・デュバルですね。
スペンサーら宇宙飛行士が宇宙での船外活動中に2分間NASAとの通信が途切れ、その間何らかの異変が彼らに起こる。
通信記録には彼ら二人の声とは別の第三者のものと思われる「ノイズ」が録音されていた…
最後までエイリアンの姿は描かれることは無く、見る者の想像に委ねる部分があります。
スペンサーの肉体を乗っとったエイリアンの目的は、ジリアンに双子を生ませ彼らによって間接的に地球を支配することだった。
やたらと夫婦が絡むエロティックなシーンが多い印象です。
「スピーシーズ」のシルのように、地球で繁殖活動を行い手あたり次第人間の男を漁るのではなく、あくまで関係を持つのは自分の妻だけなのです。
地球侵略を狙っている割に随分お行儀の良いエイリアンですね。
ラストのVFXはここまで我慢して見てきた者の心を折るほどチープな代物でした。
オチはエイリアンが死んだスペンサーに代わりジリアンの肉体を乗っ取るというもの。
このエイリアンは結局、繁殖能力がある人間なら誰でも良かったようですね。
ジョニー・デップの影があるミステリアスな雰囲気は本作の空気にマッチしていると言えますが、なぜか宇宙飛行士にはまるで見えません。
宇宙飛行士になるような人間とは、基本的に体育会系ではつらつとしている人種のイメージがあるからかもしれません。
さらにミッション目前の宇宙飛行士といえば超多忙だと思うのですが、なんだかヒマそうで普通のサラリーマンのようなのです。
シャーリーズ・セロンは「ディアボロス」でも、弁護士である夫のニューヨーク転勤で病んでしまう妻を演じており本作と重なってしまいました。
この頃の彼女はショートヘアがキュートで女神のように美しいですね。
ミッションの前のスペンサーの様子があまり描かれておらず、エイリアンに肉体を乗っ取られてからどのように変化したのかの差を感じられないため、ジリアンの不安を共感できませんでした。
随所で話が繋がらない箇所があり午後ローで大幅にカットされているのかと思いましたが、本編も109分とさほど長く無いのですね。
空白の2分間に何があったのか、スペンサーの肉体を乗っ取ったのは何者なのか、という部分を背景にストーリーが進むのですが、最初からネタバレがされておりサスペンスとしての緊張感や謎解き要素などはほぼ無く、ただ淡々とエイリアンに肉体を乗っ取られた夫とそれに怯える妻という構図が描かれます。
元々精神の病を抱えていたジリアンが、夫のニューヨークの転勤に付いていったことでさらに病状が悪化し、一連の出来事はすべて彼女の妄想なのではなどの考察が一部でされていましたが、終盤スペンサーは殺人や暴力などわかりやすく凶暴に変化しており、謎解きのサスペンス要素を打ち消してしまっています。
内容はともかく、全盛期のジョニー・デップと最高に美しいシャーリーズセロンを堪能できる眼福な作品であることは間違いありません。
今日も無事に家に帰って午後ローを見れていることに感謝😌です。
総合評価☆☆☆☆☆
ストーリー★★
流し見許容度★★★
午後ロー親和性★★★★★
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