エネミー・ライン
午後のロードショー大好きなパート主婦です。
今回は午後ロー10月12日放送エネミー・ラインの感想です。
公開 2001年
監督 ジョン・ムーア
公開当時 オーウェン・ウィルソン(33歳) ジーン・ハックマン(71歳)
アメリカの軍事力をこれでもかと見せつける「アメリカ最強!万歳!」なアクション映画です。
主役は空母をはじめとする戦闘機で、役者は背景にすぎませんね。
1992年のボスニア内戦を舞台にしたシリアスな戦場バトルアクションで、内戦のど真ん中に取り残されてしまった米兵の決死の脱出劇を描いた作品なのですが、主演のオーウェン・ウィルソンはコメディ俳優のイメージがあり緊張感に欠け戦場ドタバタ劇にしか見えませんでした。
ボスニアで平和維持活動に当たる米海兵隊兵士が、偵察飛行中に攻撃を受け敵陣の中心に不時着する。
セルビア人武装勢力の残虐行為を目撃してしまった彼は、武装勢力から執拗に追われることになる…
米軍大尉バーネット中尉は実戦が無くひたすら訓練と偵察だけの任務に飽き飽きし、上官レイガードに辞表を出す。
「戦闘がしたくて海軍に入ったんです。それなのにやっている事と言えば監視活動だけ。毎日単調な仕事はしたく無い」
バーネットのこのセリフは世界各地で戦争が起こっている現在では、やや不謹慎に感じてしまいますね。
実戦をしたくてうずうずしているクレイジーな米兵など存在するのでしょうか。多くの者はなるべく実戦を回避したいと思うのですが…
バーネット中尉は偵察機で偵察中、通常のルートをはずれ無許可で武装地帯上空に侵入した所、セルビア人武装勢力からミサイル攻撃を受け撃ち落されてしまう。
規定の偵察ルートを無許可ではずれたバーネットの完全な自業自得ですね。
オーウェン・ウィルソン演じるバーネット大尉は、行動も言動も軽はずみ部分が多く、大尉とは言えこんな無責任な人間を命がけで救出しなければいけないレイガート提督に同情してしまいます。
ボスニア内戦がようやく沈静化し、NATO軍が撤退を始めたばかりだったというのに、彼のこの行動が新たな火種になってしまっていたかもしれないのです。
パラシュートで不時着したバーネットは、セルビア人武装勢力に見つかり追われる羽目になる。
バーネットは無線で救助を求めるも、自力で安全地帯まで移動するようレイガードから指示を受ける。
「無理だ!距離がありすぎる!」
絶望するバーネットだが、なんとか武装勢力の目をかいくぐり、脱出を試みる。
そこから先は逃げるバーネットと、彼を執拗に追うセルビア人武装勢力の狙撃手サシャとの追いかけっこになります。
攻防の末、レイガードが指揮する救助隊に助け出されたバーネットは、退役願いを取り消して欲しいと申し出る。
「単調な仕事は嫌だ」と不満を言っていたのに、実戦を経験して気が変ったのでしょうか。
必至で救助隊の会合地点まで逃げるバーネットなのですが、「エネミー・ライン(敵陣)」のタイトル通り、敵陣と安全地帯の線引きがわかりやすければ、もっとストーリーの入り込めたかもしれません。
バーネットはやみくもに逃げ回っているだけのように見え、「ここまで逃げ切れれば大丈夫」といったスリルを感じられませんでした。
オーウェン・ウィルソンは午後ローでも度々放送される「クーデター」や本作のようなシリアスな作品よりは断然コメディで映える俳優ですね。
個性的なルックスで、コメディ俳優としては抜群のセンスがあり、私の好きな俳優ベン・スティーラーと共演の「ズーランダー」で三流モデルのハンセル役は爆笑してしまいました。
この作品はアメリカの偵察機のパイロットが不時着してセルビア人武装勢力の捕虜となり、交渉の末無事アメリカに帰還した実話を元に制作されたそうです。
本作は北米で公開された年、「ハリーポッターと賢者の石」に次ぐ興行収入2位のヒット作だったそうです。
「エネミー・ライン2北朝鮮への潜入」「エネミー・ライン3激戦コロンビア」などの続編が製作されています。
アメリカ人はミリタリー要素満載の「戦争エンタメ」が好きなのですね。
今日も無事に家に帰って午後ローを見れていることに感謝😌です。
総合評価☆☆☆☆☆
ストーリー★★
流し見許容度★★★
午後ロー親和性★★★★★
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