パッセンジャー
午後のロードショー大好きなパート主婦です。
仕事から帰ってボーっと午後ローを見るのが私にとって至福の時間です。
今回は午後ローではありませんが、私の大好きな映画パッセンジャーの感想です。
公開 2016年
監督 モルテン・ティルドゥム
公開当時 ジェニファー・ローレンス(26歳) クリス・ブラッド(37歳)
(ネタばれ含みます。ご注意ください。)
ジェニファー・ローレンスが好きなので適当に流し見するつもりでレンタルしたのですが、冒頭の5分で物語に引き込まれ最後まで画面に釘付けで見てしまいました。
恋をしたことがある人なら、誰でも共感してしまう内容なのではないでしょうか。
登場人物は限定されており、ジムとオーロラ AIロボットのアーサー あとから登場する宇宙船の船長のみ。
何度見ても本当に隙のない脚本で、よくこんなシチュエーションを思いついたなと感心してしまいます。
新天地であるコロニーへと向かう宇宙船の中で、冷凍睡眠状態の乗客がシステムの不具合で一人だけ覚醒してしまう。
広い宇宙船の中で 何千人もの乗客中ただ一人覚醒してしまったエンジニアのジムは途方に暮れる。
コロニーに到着するのは100年後、その間自分は宇宙船の中で一人過ごさねばならない。
1年以上もの間ただ一人孤独に耐えながら宇宙船で過ごすジムだったが、ある日冷凍睡眠のポットで眠る乗客の中にオーロラという名の美女を見つけ彼女に恋してしまう。冷凍睡眠ポットの解除の仕方を知った彼は 彼女を覚醒させる方法を知るも葛藤に苦しむ。
彼女も自分と同じ運命に引きずり込むことになるからだ…
見た後いつも自分ならどうするか、と考えてしまうのですが私も孤独に耐えきれずジムと同じ事をしてしまうと思います。
コロナ禍で人との出会いが制限されステイホームが推奨されている今こそ見てほしい映画です。
この映画で改めて思うのは、人間は一人では決して生きては行けない、でもたった一人でも大切な人の存在があればその人のために生きることで人生は輝き意味のあるものになるという事です。
最後、乗客たちが次々と覚醒したとき、無機質なはずの宇宙船が草木や花に満ちているのも ジムが死ぬまでオーロラを愛した証ではないでしょうか。
最後にオーロラがつぶやく「素晴らしい人生ね」という言葉がとても印象的です。
これは私の勝手な想像なのですが、きっと二人は子供を作り、冷凍睡眠ポットに入れることによって自分たちの未来を託したのではないでしょうか…
ジェニファー・ローレンスは「世界にひとつのプレイブック」でアカデミー賞主演女優賞を受賞しましたが、まさに天才女優といってもいいですね。
彼女の作品の中では「ジョイ」「マザー」「レッドスパロー」などが好きなのですが難易度の高い役ばかりですね。
アメリカ人らしい陽の部分だけではなく、東洋的な陰の部分もあり 彼女が演じるとどんな役も情緒豊かに変換される気がします。
クリス・ブラッドも絶望的な恋に落ちてしまった男の葛藤を見事に演じており、誰しも彼に共感せずにはいられないのではないでしょうか。
映画のシーンの背景にあるのはほぼ機械的で無機質な宇宙船の中なのですが、二人の置かれた状況とそこに横たわる時間との無限の戦いを考えると、どんなに壮大なSF映画よりも広大で神秘的な宇宙の存在を感じます。
富裕層出身のジャーナリストの女性とエンジニアの男性、本来なら階層の違いから接点が無かったかもしれない二人が宇宙船の中で偶然に出会い、あたかもアダムとイブのようにたった二人で世界を作っていくのは感動的です。
私にとってこの映画は、これから10年後20年後も見たくなる大切な映画です。
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