背徳の囁き
午後のロードショー大好きなパート主婦です。
今回は午後ロー3月9日放送の背徳の囁きの感想です。
公開 1990年
監督 マイク・フィギス
公開当時 リチャード・ギア40歳 アンディ・ガルシア33歳
古い映画なので適当に流し見るつもりで見たのですが、最後まで引っ張られてしまいました。
ロサンゼルス市警に内務調査官としてやってきたレイモンドは、悪徳警官デニスの存在を知り摘発しようと奔走するもデニスの非道な証拠隠滅の策略に苦戦する…というストーリーです。
リチャード・ギア演じるデニスは優しい顔をしているくせに、仲間は殺すは人の女房は寝取るは、とんでもない外道ですね。
笑顔で相手を脅す姿は悪魔的な冷酷さを感じます。
リチャード・ギアは「プリティ・ウーマン」のような金持ちの優男の役もできれば今作のような非道な役もこなす、意外に演技の振り幅の広い俳優なのですね。
この映画の非道なクズ警官の役もよくハマっています。
先日午後ローでも放送された「コップランド」でも警察内部の闇について描かれていましたが、外部から干渉されにくい閉ざされた世界ゆえに汚職も蔓延しやすいのでしょうね。
デニスは早々に出世をあきらめ、警官の立場を利用し利権を得ることにどっぷり浸かってしまうのです。
デニスは警官仲間に割のいいアルバイトを紹介したりして、署内の人間関係を掌握しているのですが、バイトがショッピングセンターの警備員というのが生々しくて良いですね。
アンディ・ガルシア演じる内務調査官レイモンドは相棒のウォレスと共にデニスの悪事を暴こうとするのですが、真面目で曲がったことが嫌いな性格がデニスと良いコントラストになっていましたね。
ウォレスが「この仕事は友達を無くすわよ」と言うように、同じ警察官の汚職を暴くなんて精神的にキツそうな仕事ですね。
レイモンドはどちらかと言うと感情的ですぐにカッとなる所があるのですが、ウォレスの感情に左右されずやるべき仕事はきちっとこなす優秀さがとてもクールですね。
90年代初めの映画なので女性の服も体にぴったりしたバービー人形のようなデザインで可愛いですね。
マッチョな時代ゆえか、この映画では男性が女性に暴力を振るうシーンが多いですね。
浮気したと言っては殴り、口答えしたと言っては殴り… 見ていて気持ちのいいものではありませんね。
この時代はジュリーの名曲「カサブランカダンディ」の歌詞にあるように、「聞き分けの無い女の頬を~♪ ひとつふたつ張り倒して~♪」…なんてのがヒットしたくらいなので、女を力ずくで黙らせるのが男らしいといった風潮があったのでしょうね。
デニスは4回結婚しており、子供は8人、4番目の妻は妊娠中というのがたまげますね。
それぞれの元妻には汚職で得た金で立派な邸宅までプレゼント、さらに元妻と現妻は仲良しでしょっちゅう家にも遊びにくる関係なのです。
子供が8人もいたら警官の給料だけでやっていけるはずありませんよね。家庭はカオス状態なのですが、デニスは事も無げで、元妻から今付き合っている彼氏の話を楽しそうに聞いているのです。
「最近の若いカップルは何を考えてるのかわからねえ。奴ら子供を作るよりてめえのキャリアの方が大事なんだ…」少子化問題を憂うデニスなのです。
良い父であり妻にも優しいデニスなのですが、その裏では仲間を口封じのため殺害したり、殺しの仕事も請け負ったりとまさにアンヴィヴァレントな性質の持ち主なのです。
ラストでレイモンドに、「子供は何より大事なんだ。子供が生まれたら親は自分の事なんかどうでもよくなるんだ…」とのたまっていましたが、子煩悩というよりは彼にとって子供も奥さんも全部自分の駒、小さな王国の小さな王様になりたいのですね。
今日も無事に家に帰って午後ローを見れていることに感謝😌です。
総合評価★★★★★
ストーリー ★★★
午後ロー親和性 ★★★★★
流し見許容度 ★★★
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